こんにちは。 先日、本巣市根尾あたりで車を運転していたら、 車と並行してニョロニョロっと進んでるやつが。 降りて確かめると、ヤマカガシでした。 (※ 頭部は写真右側です) (※ 頭部は写真手前です) どちらの写真もいまいちでスミマセン m(_ _;)m 頸部(首)が黄色くて、 体には赤と黒の斑紋があるのが特徴です。 このヤマカガシは毒のあるヘビです。 そして、わりと身近でよく出会うヘビです。 だから、特徴を覚えておいたほうがよろしいかと。 毒について少し説明しますと、 ヤマカガシの毒腺は、頸部(首)と、 上あごの奥の2か所にあり、 それぞれの毒腺から、ちがう種類の毒が出されます。 ということは、なんと2種類の毒をもっているってわけです。 頸部の方はブフォトキシンという毒で、 もともとはヒキガエルが持っている毒です。 ヤマカガシは、ヒキガエルを好んで食べるらしいのですが、 食べる際、ヒキガエルが身を守るために出した毒を、 自分の毒腺にためておきます。 そして、いざという時に使うのです。 なのでヒキガエルの分布状況によって、 ヤマカガシの持つ毒の濃度や、 化学組成に違いがあることが分かっています。 いや~、ものすごい特殊機能ですよね。 実に効率的で頭が下がります。 もうひとつ、上あごにあるほうの毒は、猛毒です。 「噛まれた直後は大したことはないが、 じわじわと血小板を破壊するので、血が固まらず、 やがてあらゆるところから出血する。」 と本には書いてありました。 ただし、よっぽど深く、長時間噛まれない限り、 毒は注入されず大丈夫なんだそうです。 それに、ヤマカガシはこちらから手を出さない限り、 噛んで来ることはほとんどありません。 ヤマカガシの研究してる方たちも、 ガンガン手で捕まえて調査してるようですし…。 (でも、やっぱり素人が真似しないほうがいいですね。やめときましょ。) さて、今回出会ったヤマカガシも、特に攻撃するようなことはなく、 首をグーンと持ち上げて、壁をよじ登り、 森の中へ帰って行きました。 もう秋だし、来年の春まで見おさめかな。 では、わたくしも、このへんで…。 さよならー。 ツイート