おもしろ飼育コラム

ルリコンゴウインコが新しく仲間入りしました!
  • アクア・トトの生き物
  • アマゾンの生き物

ルリコンゴウインコが新しく仲間入りしました!

2024年3月16日より、1階のアマゾンエリアにルリコンゴウインコが新しく仲間入りしました。   工事は1月29日から始まり、それから約1ヵ月半、着々と展示槽ができていく様子を日々確認しながら、どんな展示槽になるのか楽しみでした。   さて、完成後は展示槽内のレイアウトを行い、いざルリコンゴウインコのお引越しです。 移動は問題なく、すんなり行えましたが、ルリコンゴウインコは新しい環境に戸惑っている様子で、展示が始まったあとも後ろを向いていることがほとんど…。   しかし、10日間ほど経つと新しいすみ家に慣れてくれたようで、前を向く時間も多くなりました。今ではとても活発になり、観覧窓近くの枝に止まったり、時にはアクロバティックに天井にぶら下がったりしています。   ルリコンゴウインコの特徴といえば、色鮮やかな羽と世界最大級のインコの仲間といわれる大きな体。 お客さまからは「きれいな色をしているね」、「こんな大きいインコがいるんだね」という声も聞こえてきます。ルリコンゴウインコと一緒に写真撮影されている姿もよくお見かけします。   しかし、その他にも注目してもらいたいところが、あしの指と大きなくちばしです。   多くの鳥類のあしの指は3本が前向き、1本が後ろ向きになっていますが、インコの仲間では前向きに2本、後ろ向きに2本となっています。そのため、指先が器用で上手に物をつかむことができます。 また、大きなくちばしはとても力強く、硬い殻もかみ砕いて食べることができます。   当館で飼育しているコサギとカルガモとは違った形をしていますので、見比べてみるのも良いかもしれませんね。

よーく見るといますよ! 
  • アクア・トトの生き物
  • アマゾンの生き物

よーく見るといますよ! 

1階アマゾン川エリアの水槽。   ご覧の通り展示種数が多い水槽であるため、種名板を貼るスペースが足りません。   そのため、実は紹介できていない隠れキャラ的な魚がおります。 そのうちの一種を紹介します。   水槽底の中央には魚たちの隠れ家として流木を設置しています。 その流木の下にいつも鎮座している魚がいます。   それでは流木を動かして、見てみましょう。     この魚はバクーペトラ Lithodoras dorsalis というナマズの仲間です。 別名、岩石魚と呼ばれたりもします。 体のシワというか、ひび割れのような模様が特徴的です。   英名もロックバクと、岩石のような名前がついていて、見た目も硬そうに見えますが、体表のひび割れのような部分を触ってみると以外に弾力があって柔らかいです 。   この魚はドラス科 というグループに分類されます。体側中央に沿って硬い骨板という組織が並んでいるのが特徴です。   バクーペドラの骨板です。 同じ水槽にいるボドワードや、隣の水槽にいるオキシドラスもドラス科のナマズなので立派な骨板をもっています。   展示槽のオキシドラスとボドワード・・・骨板がよく目立っていますね。 現地で実際にボドワードを捕まえたことがありますが、捕獲の際に骨板に触って痛かったことを思い出します。 こんな岩石模様と骨板が魅力的なバクーペドラ。 時々、写真の流木の間を移動していますよ。 ※このあたりにいます     タイミングがいいと見られるかも!     Tweet

モトロに思い届かず
  • アマゾンの生き物

モトロに思い届かず

こんにちは。 水族館の周りでは、ソメイヨシノが見ごろを迎えつつあります。 もうすっかり春ですね。   さて、今回はアマゾン川にすむ淡水エイ、モトロについてです。   当館には大きなモトロが5匹います。 1匹は、昨年から今年にかけて3回の出産をしたメスで、 その他は4匹ともオスです。   展示しているのはオス2匹で、残りの3匹はそれぞれ別々に飼育しています。     大きくなった子エイたちを、そろそろ広い水槽に移したいなーと思っているのですが、手ごろな水槽は大きなモトロたちが占拠していて空いていません。 そこで、「そうだ!大きいオス4匹を一緒にしてみよう!!」とひらめきました。(メスは立て続けに出産したので、しばし休憩中です。) 展示水槽にモトロがいっぱいになればステキじゃないですか。 そして、空いた水槽に子エイたちを移動できる!     3月8日が休館日でしたので、その日に移動することにしました。 オス2匹を展示水槽に移して、4匹そろったところで問題が起きないか観察していたのですが…、即問題勃発。 激しい闘争が始まり、少し小さめだった個体は傷だらけに。。。     そこで、1番攻撃的な強い1匹をバックヤード移動して、 展示個体数を3匹にして様子を見ることにしました。   しかし、残念なことに小さめだった個体は翌朝さらに傷が増えていたため、 バックヤードに移動させることとなりました。   あっという間に2匹…。撃沈です。 展示個体数は前と変わらず、残念な結果となりました。     それから数日後、その2匹にも強い個体と弱い個体がでてきてしまい、 またまた移動。   結局、最初から展示していた組み合わせの2匹に落ち着きました。       モトロの展示個体数を増やせないかと試みた数日間。 全くもってモトロたちは元通りの場所に落ち着き、飼育スタッフの時間と労力は水の泡となりました。   傷ついた2匹はめきめきと回復しています。展示している2匹に負けないように、さらに強くたくましく育てようと思います。   お腹側は優しく微笑んでいるかのようにも見えるモトロ。   しかし、怒るとこわい性質を、改めて実感させられた数日間でした。     今はあどけなくて可愛らしいモトロの子どもたちも、 成長したら、いずれ闘争が始まり一緒に飼育していられなくなるんだろうな…。   末恐ろしい。   かわいい子エイは、現在開催中の企画展「トゲめくエイ」で展示しています。 企画展が終わったら、巨大なサイズになるまでバックヤードで育てる事になりますので、ぜひこの機会に見に来てくださいね。       Tweet

パンタナール展終了後の気になる魚
  • アマゾンの生き物
  • バックヤード

パンタナール展終了後の気になる魚

パンタナール展が終了してから2カ月ほど経ちました。   展示されていた魚類の一部は、バックヤードで大切に飼育を続けています。 先日、バックヤードでエサを与えていた時のことです。 1匹のきれいな魚が、水槽の正面まで出てきてエサを食べにきました。     この魚・・・パンタナール展で展示していたアピストグラマの仲間です。 水槽にはたくさんの魚たちが混在しているため、この魚を収容したことを 忘れておりました。     パンタナール展開催中は、小さな水槽で幼魚を展示していました。 種名板の写真は3月上旬頃に撮影したものです。   3か月程で背びれが伸長し、体色も青を基調として背びれの先端に黄色味が増してきました。       以前アマゾンに出向いた時、たくさんのアピストグラマに出会った事を思いだしました。 流れの緩い沼地や、湿地のような水溜まりのようなところにのみ生息していました。 いずれも水の色は茶色で、土壌の腐植質の成分が溶け出した止水環境です。 pHを測定したのですが、どこもpH4~5の値ばかりでした。     特異な環境で素晴らしい発色を見せるアピストグラマ・・・ 日本の水槽の中でもきれいな姿を見せてくるのは、状態の良い証拠なのですね・・・ これからも大事に育てていきたいと思います!     Tweet  

成長早っ!!
  • アマゾンの生き物

成長早っ!!

臨時休館で自宅待機の日が増えた私は、ブクブクと大きく成長中です。 そんな私と同じくブクブクと成長している魚をご紹介。   先日、展示補充用として、レッドテールキャット2尾を搬入しました。 その時は全長4cm程度の大きさで、とてもかわいいサイズでした。 尾ひれが赤いちょっと大きなオタマジャクシみたいな感じでした。(写真撮り忘れました。)  搬入直後から食欲は旺盛で、全長 6~7cm になるころには赤虫では物足りなくなり、魚肉 のミンチを食べるようになりました。 その後は魚肉の小間切りをもりもり食べるようになり、全長 12cm を超える頃には体もむ っちりしてきて立派なナマズの体型になってきました。  それがなんと約3か月後の現在では全長 18cm 位まで大きくなっています。 自宅で飼育したことがあるスタッフが「レッドテールキャットは成長早いですよ!」と言 ってましたが・・・改めてその成長の早さに驚かされています。 シェルターとして入れた塩ビ管からすぐにはみ出すようになってしまいました。   水槽が窮屈になってきましたので、先日 180cm 水槽に移動しました。 塩ビ管も大きくして、ゆったりとしています。   展示に出すまではまだまだかかりますが、それまでは元気に成長していってもらうことを願います。 現在展示している一番大きな個体で、全長100cmほどです。 これ位になるまでもう少し時間はかかりますが、展示水槽で堂々と、そして優雅に泳ぐ姿を楽しみに待っていてくださいね。   Tweet  

やっと会えた
  • アマゾンの生き物
  • バックヤード

やっと会えた

こんにちは。 一気に気温が上がりましたね。岐阜県はすでにに真夏日を観測しました。トホホです。   さて、今日は待望の赤ちゃんが生まれたお話です。 だれの赤ちゃんかと言いますと、↓ こちらのモトロです。 この写真は出産の2日前に撮影したものです。 仔エイがお腹にいるので背側の後ろ半分がこんもりと盛り上がっています。 出産が近くなると、胎動が見えるらしいのですが、わたしには確認できませんでした。   11月にオス・メスをペアにして、妊娠期間は3か月ぐらいなので、 早ければ、3月に産まれるかなーと思っていたのですが…なかなかどうして。 結局、4月17日までじらされました。 背中の盛り上がり具合も出産前の数週間はほとんど変化がなく、胎動も確認できなかったので、もしかしたらただのおデブなのでは?と、やさぐれかけていたのですが、   4月17日の朝、出社するとすぐに、「あのぅ~あそこの水槽に、ちっちゃいエイっていましたっけ?」と当直スタッフが聞いてきて、それを聞いた私は「うっきょー!!」となり、とにかくウエットスーツに着替えてドボンして、産まれたての仔エイを捕獲したのでした。 仔エイは3匹いました。大きさにほとんど差はなく、体盤の大きさはほぼ10cmでした。 1匹は捕獲するまでの間にほかの魚に噛まれてしまい、 この後すぐに死んでしまいました。悔やまれます。   残った2匹はエサを安定して食べるようになり、元気にしています。     エイの仲間は、瞳孔が三日月型なので、明るいときはちょっと怒ったような👀をしています。 この、ちょっと怒ったような👀がいいですよね。     Tweet  

新しく仲間入り!
  • アクア・トトの生き物
  • アマゾンの生き物

新しく仲間入り!

みなさん、こんにちは。 段々と寒くなってきましたね。 インフルエンザや風邪の対策はばっちりでしょうか? さて、今回の主役はこちらの「アマゾン川の魚Ⅱ」水槽で展示している、一番大きな魚ピラルクーです。 最近、こちらの水槽のピラルクーの数が増えたのはお気付きになりましたでしょうか? なんと!合計4匹を展示しています!!     とても大きいピラルクーが1匹、少し前に仲間入りした中くらいのピラルクーが1匹、そして、最近仲間入りした小さいピラルクーが2匹の計4匹です。 写真で大きさを比較してみましょう!   大きさはおおよそ、大きいピラルクーは2m弱、中くらいのピラルクーが90cm、小さいピラルクーが60cmでしょうか。   日々、少しずつ成長していますので、今後に注目してくださいね! 毎日11時30分からはこの「アマゾン川の魚Ⅱ」水槽にてフィーディングウォッチも開催していますので、そちらもぜひ、ご覧くださいね!       Tweet

波乗りモトロ
  • アクア・トトの生き物
  • アマゾンの生き物

波乗りモトロ

1階、アマゾンの水槽には淡水エイの仲間、モトロがいます。   シックな水玉模様のかわいいヤツなのですが、実はこのモトロについて、もう何年も前からずっと気になっていたことがあります。   この水槽の一番左端、ぎりぎり見えるか見えないかのところにエアストーンが設置してあるんですが、ここで時々、1匹のモトロがまるで波乗りをするかのように泳いでいるのです。   そこはエアストーンの真上なので、泡がぼこぼこ吹き出して水面が波立っています。その泡をおなかに受け、荒波を乗りこなすサーファーのように泳ぎ続けるモトロ。 毎日ではありませんが、でも一度始めるとしばらくやっています。       ・・・楽しいのかな?     何のためなのかはさっぱり分かりません。流れが少ない水槽の中で、たまには思い切り泳いでみたい気分になるのかもしれませんね。     Tweet

木を食べる魚
  • アマゾンの生き物

木を食べる魚

こんにちは。 今日は1F「アマゾン川の魚Ⅰ」水槽(シルバーアロワナのいる水槽)に、1匹だけいるトライアンパナクエという魚の話をします。 大きさは40~50cmぐらいあります。 もともとは、昨年の夏から冬にかけて開催していた企画展「世界のナマズ大紀行」で展示していた個体でした。 (大きくて深い水槽では隠れて見えないだろう…)とは思いましたが、ナマズがたくさんいる水族館なのに、パナクエの仲間がいないのもさびしい。   というわけで4月から展示しています。   ほとんど隠れていて見えないんですけどね。でも、時々は見えます。 夜はよく見えます。 展示水槽に入れる前に、体の特徴を確認するため、各部位の写真を撮ったのですが、手にしてみると本当にかたくてガサガサ、ヒレの筋(鰭条)は生き物とは思えないほどカチンカチンにかたくて丈夫です。 ↑ 右の胸ビレ ↑尾ビレ ↑頭部   さて、タイトルにある「木を食べる魚」とは何かといいますと、 このパナクエは、水中に沈めてある流木にくっついて、やわらかくなった流木の表面をかじり取って食べます。 こんな口で。 固形の配合餌料なども食べることは食べるのですが、食べごろのふやっともろくなった流木がやっぱり大好物のようです。おいしくなさそうですよね。   なかなか見えるところにいてくれないパナクエですが、アクア・トト ぎふの一員として今後ともよろしくお願いいたします。       Tweet

衝撃の?オタマジャクシ
  • アクア・トトの生き物
  • アマゾンの生き物

衝撃の?オタマジャクシ

7月16日からスタートした企画展「インパクト・アクアリウム」       刺激的な姿を持つ生き物たちを前に、 怖い…と立ちすくんでしまうこどもたちもチラホラ見かけます。 絶賛開催中のインパクト展には是非足を運んで頂くとして、 今日はバックヤードで見つけたインパクト!な生き物を紹介しましょう!   はいドーン!   どうですか、このオタマジャクシ。 なかなかの衝撃的な姿ではないでしょうか。   実はこれ、南米に生息する 「キオビヤドクガエル」のオタマジャクシなんです。   アクア・トト ぎふでは、1階のデンキウナギがいる水槽の隣で展示しています。   このオタマジャクシとの出会いはというと、 話は少しさかのぼります。   4月、展示水槽にてオスがしきりに鳴き始めました。 カエルの声とは想像できないような、美しい鳴き声です。 全身を震わせ、メスに向かって猛アピール!   これはもしかして、産卵してくれるかな!?ということで、 展示水槽に忍ばせていた産卵用のケースを確認すると・・・       卵を生んでくれました!   このプルプル感…まるで水まんじゅうのようです。 この黒い塊のような状態から、卵は目まぐるしく姿を変えていきます。 キオビヤドクガエルは4~5月にかけて定期的に産卵してくれたので、 その成長段階を追って撮影することができました。   卵回収から約3日後   黒い塊の上に小さなオタマジャクシの形が現れました。   卵回収から約4日後 なにやらオタマジャクシの頭からツノのような突起物が出ています! 突起物はどんどん細長く伸びていき…   卵回収から約7日後     始めにご紹介したあの姿に! オタマジャクシから伸びているこの血管のような部分について調べてみると、 どうやら『外鰓(がいさい)※』だということが分かりました。 ※エラのことです!   ヤドクガエルの仲間は、 自然下では植物の葉と葉のすきまにできるような わずかな水たまりで産卵するといわれています。 少ない水の中で、効率的に酸素を得るためのものでしょうか。 なんともカッコイイ姿に感動しました。   外鰓ができてしばらくすると、卵膜を破ってふ化しました。   この特徴的な外鰓、ここからどのように成長するのだろう!?と観察を続けましたが、 日を追うごとに体にどんどん吸収され、短くなっていきました。 1対あった外鰓は片側にしか見られなくなり 卵回収から12日~14日後に全て吸収されてしまいました。   ちょっと細長いオタマジャクシですね!     キオビヤドクガエルの、ほんの少しの期間のみ見られる姿に インパクトを受けて頂けたでしょうか!?   この後、オタマジャクシはどう育つのか!? 黄色い模様はいつ出てきたのか!? 気になる成長については、改めてご紹介させて頂こうと思います。   それでは、また!   ツイート  

1ページ(全3ページ)

本日の開館時間

9:30-18:00

最終入館 17:00

世界淡水魚園水族館 アクア・トト ぎふ

〒501-6021 岐阜県各務原市川島笠田町1453

TEL 0586-89-8200 FAX 0586-89-8201

2回分の料金で何度でも楽しめる!

年間パスポート
のご案内