3F「水田近くの土手の生きもの」水槽にて、ヒガシニホントカゲを展示してます! と、書くと「新しい展示!?」のようで誤解を招くので、 先にどういうことか説明します。 今までニホントカゲと呼ばれていた種は、 日本列島に広く分布している考えられていましたが、 近年の研究結果から、東日本にすむものと西日本にすむもので、 遺伝的に大きく違っていることがわかりました。 そして、今年8月にでた学術論文(※)で見分け方が明らかにされ、 ニホントカゲは二種に分けられました。 これにより西日本に生息するものがニホントカゲPlestiodon japonicus、 東日本に生息するものが、新たにヒガシニホントカゲPlestiodon finitimusとして 新種記載されました。 岐阜県内の個体はヒガシニホントカゲです。 さらに、ヒガシニホントカゲの中でも中部地方のものは、 遺伝的に分化していることがわかっています。 生物の分類は研究の発展とともに変更されることは、不思議なことではありません。 (当館飼育生物で最近変更したものを挙げると、例えばコサギ。 今まではコウノトリ目とされてきましたが、 研究の結果ペリカン目となりましたので、変更してます) こういった情報の更新はこれからも迅速に対応していきます (今回はちょっと遅かったです、すみません)。 ちなみこのように種名板を変更しました。 旧 新 写真はそのままですけど、何か? 下記HPも是非。 http://www.nies.go.jp/biology/research/pu/2012/1208.html ※Okamoto, T.and Hikida, T. (2012) A new cryptic species allied to Plestiodon japonicus (Peters, 1864) (Squamata: Scincidae) from eastern Japan, and diagnoses of the new species and two parapatric congeners based on morphology and DNA barcode. Zootaxa 3436: 1-23. ツイート