おもしろ飼育コラム

あなたは誰ですか?
  • 日本の淡水魚

あなたは誰ですか?

この魚。   どこかで見たことがある、という方も多いと思います。 ヨシノボリと呼ばれる魚の仲間ですね。 川に入って魚を採ったり、水の中を覗いていたりすると、よく見かける魚です。   ただ、このヨシノボリの仲間はたくさんいます。 〇〇〇ヨシノボリというような感じで、 どれも一緒のように見えるのですが、違う種類なんですね。 それを見分けるのが慣れるまでは大変なんです。 まずは、岐阜県内の川に採集にいきます。 そこでいくつかヨシノボリを捕まえてきます。 捕まえてきたヨシノボリたちは、 いったん水槽の中にまとめて入れておきます。     ここから、一匹一匹取り出して、 アクリルの観察ケースに入れて、写真を撮っていきます。  全体写真、鰭の拡大写真など、たくさんいるヨシノボリの仲間を  見分けるために重要となる部分を写真におさめ、 その写真を拡大させて、体の特徴を観察していきます。   ちなみに、この写真のヨシノボリは「カワヨシノボリ」でした。 慣れてくると採った瞬間パッとわかるようになってくるようですが、 自分にはまだまだ先の話です。 また、ある人の話によると、ヨシノボリから声が聞こえてくるそうな・・・(笑) 今はひたすらヨシノボリ経験値をためていきたいと思います。 そして! これからヨシノボリの仲間の展示を増やしていきたいと思います。   ツイート

10月10日 今日は何の日??
  • お知らせ

10月10日 今日は何の日??

みなさんこんにちは。 すっかり涼しくなって、行楽日和ですね。 さて本日10月10日は何の日かご存知ですか? 「10」と「10」で… 「ト・トの日」なんです!! 市場やお寿司屋さんなどで 「トトの日」と謳ったイベントをしているのを見かけます。   ということで、 アクア・トト ぎふでも「トトの日」のイベントを企画しました♪ “トトの日” 年パスキャンペーン!! 10月10日(土)~10月18日(日) 【特典1】 期間中 年間パスポートを新規購入・更新で トトのトートバッグ 1個  プレゼント!! ※オリジナルイラスト付きエコバッグ ※色は選べません “トト”だけに、“トート”バッグ! かわいいイラストがとってもキュート♡ 【特典2】 期間中 年間パスポートでご入館いただいた方に もれなく! オリジナル トトステッカー 1枚 プレゼント!! ※1日1枚まで  ※新規購入・更新の方も対象です  キラッと光る、リアルなピラルクー! 実はこのピラルクーのイラストも、トートバッグのイラストも 当館のショップスタッフたちがデザインしているんです!    ショップで販売しているオリジナルグッズには スタッフのイラストがけっこう使われています。 ちなみに、キャンペーン期間中は年パス証の提示で ショップでのお買い物が10%OFFになります! 年パスを買おうか迷っていた方、 年パスを買ったけど、まだリピートしていない方も! キャンペーン期間中がオススメですよ~♪ それでは、また!   ツイート

河口のカニ水槽に新メンバー
  • アクア・トトの生き物

河口のカニ水槽に新メンバー

こんにちは。堀江真です。 もうすっかり秋ですが、ちょっとふり返ってブログを書きます。 この夏、3Fの「河口のカニ」水槽に、 新メンバーが加わったのでそのお話をします。 だれが加わったのかというと、 ↓ こんな感じの川の河口で、    ↓ こんな感じにエサの入ったかごを沈めて、   ↓ 一晩おいて、かごを引き上げると、  かごの中に入っている生き物です。   その正体は、こちら ↓    テナガエビです。 テナガエビは本州、四国、九州に分布していて、 春先から秋にかけて川の河口付近に集まり産卵します。 食用にもなり、漁業の対象となるほか 釣り好きの人には数釣りのターゲットとされ、 からっと素揚げにして食べられたりするなじみの深いエビです。 しかもかっこいい姿をしておる。    こんなに魅力たっぷりのエビを展示しないわけにはいかない! と奮起したのが6月のこと。 サツキマスの入手でお世話になっている川漁師さんにお願いすれば、 大きいサイズのテナガエビをわんさか捕っていただけるだろう。 とは思いましたが、 やっぱり生息環境やどんなふうに暮らしているのかなどを よくわかったうえで、展示したいという思いもあり、 カゴや、たも、釣竿を持って採集に出かけてきました。 夜行性なので、 昼間たもをもってガサガサしても少ししか取れませんでしたが、 一晩設置しておいたカゴには、 大きいものから小さいものまでちょうどいい数のテナガエビが入っていて、 水族館に連れてくることができました。 7月に展示水槽へと移し展示を開始しましたが、 やはり、暗い所に隠れてしまい見えないことが多かったです。 それでもお盆を過ぎたころから、 わりと姿を見せてくれることが多くなりました。 ↓ 展示槽のテナガエビのオス。はさみ脚が立派です。    ↓ 展示槽のテナガエビのメス。はさみ脚が短く体も小さめ。 ちなみにテナガエビには2つのタイプがあり、 幼生期を海ですごす両側回遊型(汽水湖型・河川型)と 一生を大きな湖など淡水でくらす陸封型(湖沼型)がいるのですが、 両側回遊型は小さい卵をたくさん産み、 陸封型は大きい卵を少なく産むようです。 大きい卵を産む陸封型は幼生の飼育もがんばれば可能なようですが、 今回展示しているのは河口でとってきているので両側回遊型。 卵をおなかに抱いているメスは何匹かいるので、 なんとか育ててみたい思いはあるのですが、 はたしてうまくいくかなぁ・・・。 寿命は1~3年ということで、 繁殖期が終わる秋ごろに死んでしまう親が多いのですが、 真冬でもまれに釣れることがあるそうです。 何月ごろまで川の河口で見られるのか、 秋以降にはどんなサイズの個体が生き残っているのかなどを知るために、 今後も時間を見つけて夜の河口へ足を運んでみようと思っています。 ↓ 夜、懐中電灯で照らすと目がキランとするメスのテナガエビ クロベンケイガニがどーんと居座るカニ水槽の下のほうで、 ちょこんとたたずむテナガエビをぜひ見に来てくださいね。   ツイート

ちょっと覗きますよ。2~「アフリカ進化の湖」日記 Vol.9~
  • アクア・トトの生き物
  • 企画展・特別展示

ちょっと覗きますよ。2~「アフリカ進化の湖」日記 Vol.9~

以前のブログちょっと覗きますよ。で タンガニーカ湖で巻貝を利用し、子育てを行う魚 “ネオランプロローグス・ブレビス” について ご紹介したのは8月頭のこと。  あの時生まれた卵が、 現在どうなっているか気になっている方も多いかと思います(多いといいな…)。 安心してください。育ってますよ! 貝殻に加工をしたことで、ブレビスの子育ては丸見えの状態。 卵が育っていく様子も、しっかりと観察することができました! 今回のブログは、ブレビスの成長についてお伝えします。 貝の中で子育てを行うのはメス親。 産卵した日(6月23日)から巻貝の入口~中を 行ったり来たりして、警戒を怠りません。 他の個体が貝の中に侵入しようとすると、 親がすばやく蓋をするように守っていました。    産卵から3日目に赤ちゃんが孵化しているのを確認しました! 尾が長く、黄色いオタマジャクシのようです。   貝の底で一か所にかたまりうごめく赤ちゃん。 親が守る様子と合わせて、動画でどうぞ。 産卵から10日目。  顔つきがはっきりしてきました。眼もくっきりとしています。 このころ、赤ちゃんたちは撮影時にともす少しの光にも敏感になり、 巻貝の中を激しく泳ぎ回るようになりました。 泳ぎ出る日も近いかも!?と思い、翌日貝の中から回収することにしました。 回収した稚魚はこんな感じ。   まだ体に卵黄がついているため、 本当はもう少しの間貝の中で過ごすのかもしれません。 ここから、親からバトンタッチして稚魚の飼育を始めました。 本来であれば巻貝の中でひっそり行われる親の保護。 なかなか見ることのできない子育ての様子を間近に見て、 ブレビスの生き抜くための進化を感じることができました。 さて、産卵からちょうど3か月ほど経って、 現在の稚魚たちの姿はというと…    まごうことなきブレビスです。体の色や模様もはっきり出ていますね! まだまだ小さいため、 皆さんにご覧いただくのは少し先になりそうですが、元気にしております! 現在、展示水槽でもちょこちょこ産卵しているので、 来館された際は要チェックです! 運が良ければ、子育て真っ最中の姿を直接見られるかもしれません。 ブレビスの小窓、ちょーっと覗いてみてくださいね♪   それではまた!   ツイート

秋真っ盛り
  • 日本の淡水魚

秋真っ盛り

ご存じの方も多いタナゴの仲間。 繁殖期になると♂がきれいな体の色(婚姻色)になります。 タナゴの繁殖期は大きく分けて、春産卵型、秋産卵型の2タイプに分かれます。 この水族館にいるタナゴの仲間は、 ・アブラボテ ・ヤリタナゴ ・イチモンジタナゴ ・シロヒレタビラ ・イタセンパラ ・タイリクバラタナゴ ・ニッポンバラタナゴ ・スイゲンゼニタナゴ ・カネヒラ がいます。  いくつか紹介しますとこんな感じです。    きれいですよね。惚れ惚れします。 ただ!今回紹介したい魚はこのイタセンパラという魚。    上で紹介した水族館のタナゴの仲間は、カネヒラ、イタセンパラを除いて、すべて春産卵型のタナゴの仲間です。   イタセンパラは秋産卵型のタイプです。 この時期ぐらいになると、写真のようなきれいな感じになってきます。 水族館では今まさにイタセンパラが見ごろを迎えています。    寿命が一年という魚ですので、 この秋が終わると一生を終えてしまうものが大半です。 タイミングを逃すとまた一年後になってしまいますよ。 昨年も同じ大きな水槽でイタセンパラを展示しました。 その数800匹!! 数で皆さんを圧倒させていただきました。 今年は、より自然な感じで水中を泳ぐイタセンパラを見ることができます。    単独で泳ぐのか、群れで泳ぐのか。縄張り争いはするのか...。 なかなか見ることができない水の中の世界を のぞいてみてはいかがでしょうか?     ツイート

コリドラスのたまごのその後。
  • アマゾンの生き物

コリドラスのたまごのその後。

6月に生まれたコリドラスの卵。 以前のブログでは卵のふ化の様子と、 赤ちゃんコリドラスの成長についてご紹介しました。 だいぶ間が空いてしまいましたが、その後のコリドラス達についてお伝えします! 生まれたては小さく、こんな姿だったものが…   いまではすっかりコリドラスらしくなりました。 展示水槽には数種のコリドラスが入っているため、 卵を生んだ親がどの種なのかはわかっていませんでした。 「赤ちゃんたちはどの種に育つだろう!?何種類もいたりして!!!」 とワクワクしながら成長を見守っていましたが、 大きくなったコリドラスたちを見て分かったことは 全て「コリドラス・エネウス」。     なんと、1種でした!とにかく元気に育って良かったエネウス!! ところで何匹いるのだろう?と数えてみると、 181匹! そんなにいたの…! 予備水槽にて餌をあげる際、集まってモゾモゾする姿に 迫力があるなあと感じていましたが、納得です。  魅惑の餌タイム、動画に撮ったのでぜひご覧ください。 さて、この小さいエネウスたち。 すでに100匹ほどが展示水槽にデビューしております!     場所は親と同じ、1階の「ピラニア水槽」です。 水槽の下の方、ぜひじっくりと観察してくださいね!  成魚と並ぶとこんな感じ。   小さなコリドラス・エネウスたちと一緒に、お待ちしています! それではまた!       ツイート

ペープサートやりましたー
  • アクア・トトの生き物

ペープサートやりましたー

こんにちは。 お盆が明けて、ちょっと涼しくなってきましたね。 お盆前に「ペープサートやりますよー」のブログをアップしましたが、 早いもので、もう終わっちゃいました。 9日間3回ずつ、全27講演無事に終了。 見にきてくださった方、ありがとうございました。 (1日目の初回は音声が小さく聞こえずらかったかと思います。すみませんでした。)     こんな感じでした。 登場するキャラクターがかわいいと人気でした! 「終わったら貼ってあるポスターをください」とまで言っていただけたので、 後半になり、急きょ配布用の資料を作りました。          終わってみて、写真を見たら、↓こんな風に終了と同時に  子どもさんたちが駆け寄ってきてくださる回もあったようで…。  やってよかったなぁとしみじみと感じました。ありがとうございます。       さて、どんなストーリーだったのかというと、 ・タンガニーカ湖にすむシクリッドたちはいろいろなものをエサとしているんです。 ・ひとくちに石についたコケを食べる魚と言っても、 食べるコケの種類や形状が魚によって違っているんですよ。 ・歯や口の形はエサを食べやすいように、 それぞれ独自の進化をとげて今があるのですよ。 などなど。 文章にすると、堅苦しくて読みづらくても、劇にしてみるとわかりやすいのでは? という試みでした。 こういう方法で、生き物を紹介できるって、 水族館の醍醐味のひとつなんじゃないかなぁと思います。 やれてよかったですし、またやりたいです。 それでは最後に 「わくわくシクリッド劇場」ノーカット映像を貼り付けておわりにします。 それではまた。       ツイート

ヒゲおじさんが選んだ変なヒゲなまず~「アフリカ進化の湖」日記 Vol.8~
  • 企画展・特別展示

ヒゲおじさんが選んだ変なヒゲなまず~「アフリカ進化の湖」日記 Vol.8~

こってり真田さんからバトンを受け継いだリレーブログ  ヒゲおじさん国崎でございます。 昨年、アマゾン展の準備でアマゾン川に出張してから、 これまでずっとヒゲが伸びております。   さて、近頃夜は涼しくなってきましたね。 窓を開けて寝ると翌朝は必ず鼻水が出て喉が痛くなるほどです。 風邪をひかないように、寝る前はきちんと腹巻をしています。 もちろんヒゲも整えてから寝ていますよ(笑)   少し脱線しましたが、アフリカ展好評です! アフリカの湖にはシクリッド(カワスズメ科魚類)が大繁栄しており、 展示している魚類はシクリッドの仲間たちがほとんどです。   そのような展示の中で少しアクセントをつけるべく、 タンガニーカ湖のコーナーでシクリッド以外の 個性的な魚も展示することになっていました。   幼少時代からアクアリストで、熱帯魚図鑑ばかり見て育った私は、 ここぞとばかりにタンガニーカ湖の魚たちを思い浮かべました。 その時、ピンときたのがこのナマズです。   なんですかこの上アゴの長いヒゲ! なんか笑っているようですね。これは芸人の付けヒゲですよ! しかも先端部分はそうめんの様に平たくヒダ状に広がっていて、 おまけにカールして曲がってしまっています。 私がこのナマズと同じようなヒゲを伸ばすと どのくらいの時間と労力が掛かるのでしょうか?   名前はフェザーバーベルキャット ―羽(はね)のようなヒゲのナマズ― といいます。 餌を探す時や繁殖行動などで何か役に立っているのだと思います。   しかもナマズにしては珍しい口内保育(卵・稚魚を口の中で育てる)種です。 ふだんはシャイなので石の下に隠れていますが、 皆さん是非、探してみてください。   とても個性的なタンガニーカ湖の小型ナマズのご紹介でした。   最後に変なヒゲおじさんと変なヒゲなまずのツーショットでお別れしましょう!           ツイート

企画展「電気係り」がバックヤードをご紹介~「アフリカ進化の湖」日記 Vol.7~ 
  • 企画展・特別展示

企画展「電気係り」がバックヤードをご紹介~「アフリカ進化の湖」日記 Vol.7~ 

みなさん、こんにちは。 トトで一番のさわやか系、ナカノくんからバトンを受け取りました。 トトで一番のこってり系、サナダです。 この4月に神奈川県にある「相模川ふれあい科学館 アクアリウムさがみはら」から戻ってきました。 どうぞよろしくお願いします。 ↓こちらは相模川ふれあい科学館のブログ「飼育日誌」。小さな水族館ですが、楽しさがギュっと詰まっていますよ! http://sagamigawa-fureai.com/diary/page/4/ さてさてみなさま、現在進行形の「アフリカ展」、楽しんで頂いていますか? 今回わたしは、この企画展で「電気係り」を担当しました。 ん、なに? 電気係り?? なんとも聞き慣れない担当ですよね。 そうなんです。この企画展を開催するにあたっては、さまざまな担当があるんです。 そこで今回は「アフリカ進化の湖」の裏側、バックヤードツアーにご案内いたします。 まず最初は「展示物収集担当」。 こちらはアフリカンシクリッドの生体や標本、映像を集めるのが仕事です。 シクリッドは企画展が始まる数か月前から、続々と水族館に到着。 ↓魚が無事に届いて、笑顔なヒゲのクニザキさん。 ▼写真01_魚が無事に届いて笑顔な国崎さん シクリッドは海外から空輸で届くもこともあれば、東京やつくばへ直接スタッフが車で受け取りに行くこともありました。 今回の企画展では、常設展も合わせるとおよそ65種ものアフリカンシクリッドが集結。 私たちも、はじめてお目にかかるシクリッドもいるため、 バックヤードでは予備水槽にも「種名板」を付けて、管理をしていました。 ↓バックヤードにあるマラウィ湖の予備水槽 ▼写真02_ ↓予備水槽に付けた種名板の一覧 ▼写真04_種名板一覧 つぎは「設備担当」です。 こちらは大水槽の製作をはじめ、ろ過設備の設計、電気係りなどがあります。 マラウィ湖の大水槽を裏から見ると、こんな感じです。 ▼写真05_スダちゃんと大水槽 この大水槽は高さが150cmもある特注品。移動できる水槽としては、かなりデカイ! ちなみに、隣の水槽では、口内保育のカエルレウスが泳いでいるのですが、 バックヤードに人影を見つけると、こんな風に集まってきてます。 ▼写真06_カエルレウスの視線が痛い エサ・・・だよね。ゴメン、ちょっと水温を見に来ただけなんだ・・・・。 そして、その向かい側にはタンガニカ湖の二階建て水槽があります。 バックヤードから見ると、こうなっています。 ▼写真07_タンガニカ湖の二階建て水槽 なんと、水槽台は木材を使い、展示に合わせて作ったもの。 もちろん、スタッフの手作りです。 そしておまちかね、電気係りの仕事がこちら。 ▼写真08_電気係りの仕事 いや~、美しいですね。 こんなにスッキリとしたバックヤードは、なかなか見られませんよ。 この素晴らしさ、伝わりますか? さてさて、それから最後にもう一つ、ご紹介したいものがあります。 口内保育の記念写真、いかがでしたか? この企画、スタッフのメモ書きを元に、製作したものなんですよ。 ちょっとスダちゃん、「スダノート」貸してね。 ▼写真09_スダノート+ 写真10_口内保育の記念写真 まだまだ、ご紹介したいバックヤードは、たくさんあるのですが 今回はここまで。 次は、笑顔なヒゲのクニザキさん。よろしくお願いします! みなさん、こんにちは。 トトで一番のさわやか系、ナカノくんからバトンを受け取りました。 トトで一番のこってり系、サナダです。 この4月に神奈川県にある 「相模川ふれあい科学館 アクアリウムさがみはら」から戻ってきました。 どうぞよろしくお願いします。 ↓こちらは相模川ふれあい科学館のブログ「飼育日誌」。 http://sagamigawa-fureai.com/diary/ 小さな水族館ですが、楽しさがギュっと詰まっていますよ! さてさて他館の宣伝はさておき、 みなさま、現在進行形の「アフリカ展」、ご覧になりましたか? 今回わたしは、この企画展で「電気係り」を担当しました。 ん、なに? 電気係り?? なんとも聞き慣れない担当ですよね。 そうなんです。 この企画展を開催するにあたっては、さまざまな担当があるんです。 そこで今回は 「アフリカ進化の湖」の裏側、バックヤードツアーにご案内いたします。 まず最初は「展示物収集担当」。 こちらはアフリカンシクリッドの生体や標本、映像を集めるのが仕事です。 シクリッドは企画展が始まる数か月前から、続々と水族館に到着。 ↓魚が無事に届いて、笑顔なヒゲのクニザキさん。    シクリッドは海外から空輸で届くもこともあれば、 東京やつくばへ直接スタッフが車で受け取りに行くこともありました。 今回の企画展では、常設展も合わせるとおよそ 65種ものアフリカンシクリッドが集結。 私たちも、はじめてお目にかかるシクリッドもいるため、 バックヤードでは予備水槽にも「種名板」を付けて、管理をしていました。 ↓バックヤードにあるマラウィ湖の予備水槽       ↓予備水槽に付けた種名板の一覧    つぎは「設備担当」です。 こちらは大水槽の製作をはじめ、 ろ過設備の設計、電気係りなどがあります。 マラウィ湖の大水槽を裏から見ると、こんな感じです。      この大水槽は高さが150cmもある特注品。 移動できる水槽としては、かなりデカイ! ちなみに、隣の水槽では、 口内保育のカエルレウスが泳いでいるのですが、 バックヤードに人影を見つけると、こんな風に集まってきてます。      エサ・・・だよね。 ゴメン、ちょっと水温を見に来ただけなんだ・・・・。 そして、その向かい側にはタンガニカ湖の二階建て水槽があります。 バックヤードから見ると、こうなっています。      なんと、水槽台は木材を使い、展示に合わせて作ったもの。 もちろん、スタッフの手作りです。 そしておまちかね、電気係りの仕事がこちら。  いや~、美しいですね。 こんなにスッキリとしたバックヤードは、なかなか見られませんよ。 この素晴らしさ、伝わりますか? さてさて、それから最後にもう一つ、ご紹介したいものがあります。 口内保育の記念写真、いかがでしたか? この企画、スタッフのメモ書きを元に、製作したものなんですよ。 ちょっとスダちゃん、「スダノート」貸してね。  ↓   まだまだ、ご紹介したいバックヤードは、たくさんあるのですが 今回はここまで。 次は、笑顔なヒゲのクニザキさん。よろしくお願いします!     ツイート

ビクトリア湖シクリッド研究者に出会った  ~「アフリカ進化の湖」日記 Vol.6
  • 企画展・特別展示

ビクトリア湖シクリッド研究者に出会った ~「アフリカ進化の湖」日記 Vol.6

前回のリレーブログ にて「ペープサート監督 堀江(真)」から バトンを受け取ったロンギ(中野)です。 開催中(※8/18で終了です)の「わくわくシクリッド劇場」では、 ロンギが目立つ場面がありますので、みなさん必見です。 そのおかげもあり今はとっても有名で、 恐らく人気投票をしたらロンギが一位になるでしょう。 劇場終了後には、オールキャストが描かれた紹介資料も配っていますよ。 少しでも多くの人に楽しんでいただけたらと思い、 人形に命を吹き込み、皆様のお越しをお待ちしています。     さて、夏の特別企画展はご覧になりましたか?   タンガニーカ湖水槽には多種多様なシクリッドが、 マラウィ湖水槽には 淡水魚とは思えない色鮮やかなシクリッドが展示してありますが、 ビクトリア湖のシクリッドはどうでしょう・・・。   ここではビクトリア湖に生息するシクリッドをご紹介しようかと思います。 どんな種類がいて、どんな姿をしているのか知っていますか?   ビクトリア湖のシクリッドは、人が食用などに利用する為に放流された ナイルパーチという巨大な魚食性の魚によって食べられてしまい、 数・種類ともに激減し、大量絶滅が起きたことで有名です。 しかしどんな種類が生存しているのかはあまり知られておらず、 情報不足のため、魚を調達することは困難を極めました。   このような中、非常に貴重なビクトリアシクリッドを日本で研究している 二人の研究者の方々からお話を伺い、展示協力していただくことができました。   ここで少しだけ紹介させて頂きます。   まずはこちらの写真のシクリッドは  「ハプロクロミス・キロテス」です。 東京工業大学の二階堂先生から譲って頂いたのですが、 唇をよく見てください。  このシクリッドは「唇が肥大化」するのです。 不思議なことに、実は3つの湖それぞれに唇が厚くなるシクリッドがいるのですが、 環境に適応して唇が厚くなると考えられてはいるものの、 何のために共通してこの特徴が現れるのかは、はっきりとわかっていません。 二階堂先生はこのシクリッドを用いて、 「唇の肥大化」に関わる進化のメカニズムなどについて研究を進めています。   こちらは、国際科学振興財団の相原先生にお借りしたシクリッドです。  相原先生は、かなり混沌としているビクトリア湖シクリッドの  分類を研究しています。  ビクトリア湖のシクリッドたちはとても似ているうえ、 参考となる野生標本が絶滅などで不足していることもあり 分類がとても難しいそうです。 大絶滅がおきてから、現在シクリッドの数は少しずつ増えてきているそうですが 残念ながら一度崩壊してしまった生態系は元にもどることはないでしょう。   今回の展示水槽で、種を見つける難易度をつけたら ビクトリア湖>>>>>>タンガニーカ湖>>マラウィ湖 こんな感じになるかと思います。 正直飼育している私たちでも四苦八苦しながらやっと、といったところです。 ですが、こんなにも多くの種類が混泳するシクリッド水槽は なかなか見ることができないと思います。 ちなみにビクトリア湖水槽では、 あちらこちらで口に卵を含み育てているシクリッドの姿が見られますよ。    最後に、今回の企画展のキーワードである「進化」は わかりやすそうですが奥が深く、難しいテーマです。  子どもから大人まで幅広い世代のお客様に伝えられるよう、 色々と工夫することに努めました。 ペーパーキャップ、シクリッド劇場など、 一人でも多くの人が興味をもち 楽しく学んでいただければと思っています。 ぜひ皆さんで遊びにきてください。   次のリレーブログは「食」の達人、いや 仕事人こてこてせいじさんに語ってもらいます。     ツイート

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本日の開館時間

9:30-18:00

最終入館 17:00

世界淡水魚園水族館 アクア・トト ぎふ

〒501-6021 岐阜県各務原市川島笠田町1453

TEL 0586-89-8200 FAX 0586-89-8201

2回分の料金で何度でも楽しめる!

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