おもしろ飼育コラム

新人広報なつめ 【特別展取材日記 Vol.1】
  • 新しい展示

新人広報なつめ 【特別展取材日記 Vol.1】

みなさま、はじめまして。 今年の春に入社した新人広報のなつめです!   ブログに挑戦しよう、、、と思いをはせながら、半年がたってしまいました。。   満を持して!! 本日から始まった、新たな特別展の取材日記という感じで  少しずつ館内の情報をお伝えしていきたいとおもいます!   どうかみなさま、私のつたない文章を あたたかい目でご覧くださいませ。。    今日は、特別展が始まる前の、準備の裏側をお見せしたいと思います。   12/18(火) 14:30 昨日までの夜行性動物の特別展から一転… 壁中真っ白け。   そうなんです。 一つの特別展が終わると全て撤去して、 また一から新たな特別展の準備が始まります。   あ、奥に人が見えますね。   「何をしているんですかー?」   こちらは、今回展示する「カワネズミ」の展示水槽を制作している模様。 今繋いでいるパイプの中を、カワネズミが行き来するみたいです!   ご存知の方もいらっしゃるかもしれませんが、 アクア・トト ぎふの展示は、企画の段階から展示する生き物の手配、 展示の水槽やパネルまで、展示飼育スタッフが中心となり ほとんど当館のスタッフが手がけているんです!   写真のお二人も、普段は毎日アシカショーをしているお兄さんとお姉さんなんですよ。   水族館のお仕事は、生き物の世話だけではないんですね~。     最後になりましたが、今日から始まった特別展は、、、     渓流 命の旅のはじまり   【2013年3月10日(日)まで】   どんな生き物がいるの? どんな内容なの?? ぜひアクア・トト ぎふにお越しになって、ご覧ください!   ブログでも少しずつ公開していきますので、 お楽しみに~♪♪   それでは、また!      ツイート  

休館日の水槽で
  • アクア・トトの生き物

休館日の水槽で

こんにちは。この前の雪の日、アクア・トトは休館日でした。休館日は「大がかりな仕事をする日」。例えば、メコンオオナマズの水槽では、      こんなふうに、大島課長代理が池谷課長を水の中で肩車して、 水槽上部の照明電球を新品に交換していたり…、 新・オオアタマガメ水槽では、ガラスについた細かい傷を研磨していたりするわけです。 わたしもこの日は、水槽2本を大掃除しました。   水槽によって、すぐに汚れるところ、すぐにコケがつくところ、 すごく掃除がしにくいところなど、色々ありますが、 何よりも、「水槽がきれいな水族館」を目指して頑張りたいです。   ずっとバックヤードで作業していたから、気付きませんでしたが、 この日は1日で、こんなにも雪が積もってました。     ツイート  

オオアタマガメ展示開始
  • 新しい展示

オオアタマガメ展示開始

  大きい頭のカメ。 尾で木からぶらさがり、岩を登るという活動的なカメ。 そんなオオアタマガメ、常設展示はじめました。   昨年の夏の特別展「カメペディア」以来、このカメを常設展示化すべく 私は時に大々的に、時に隠密裏に、様々な顔を使い分け粛々と内外にアピールを続けてきました。 その結果、常設展示にこぎつけました。   展示開始は休館日翌日、12月11日。9日閉館後から作業開始です。 水槽から魚や底砂を取り出し、乾燥。そして、擬岩の取り付けにかかります。   取り付ける擬岩も自主製作しました。 製作にあたっては、当館でFRP職人として名実ともにNo.1のヒロセ氏に弟子入りです。 氏の指導は飛騨の寒さのように厳しく、サンショウウオが冬越ししているテラスで涙を流すこともしばしば…。 製作期間中つらい日々が続きますが、しかし、私はめげません。 そう、たった一つ。 オオアタマガメを展示するという強い気持ちがあるから…。   そんな辛い日々を乗り越え、準備段階から数回の設置試験をこなします。 「よし。大丈夫だ…。」 師匠の短いながらも、優しく暖かい気持ちがにじみでる言葉に思わず目頭が熱くなります。   いよいよ設置です。   何とも言えない緊張感、展示への期待、積雪による帰宅への不安…。 いろいろな感情がこみあげる中、高ぶる気持ちをおさえつつ、 エイヤーッと水槽内に擬岩をはめ込もうとしたら、全然入りませんでした。   ヒューッ!水槽に入らない擬岩だって?こいつはお笑い草だ! 皆の視線が痛い痛い。   その後、いろいろ奮闘いたしまして、なんとか予定通り間に合いました…。   あとはご来館されるお客様の反応を、トッケイヤモリ水槽の横手から、 こっそりのぞくという非常にワクワクする仕事を残すのみ。 他の作業を終えたスタッフが展示水槽を見に来ます。 「これから上に木を張り巡らせるんでしょ?」 「いつぶら下がるの?」 このような、不躾な質問を私に投げかけてきます。 長らく水槽で飼われていた個体が、木からぶら下がれるわけないでしょう。 考えたらわかるだろ!とキレそうになりますが、擬岩の一件があったので、 「勘弁してよ~」と返すのが精いっぱいでした。 オオアタマガメの話はさておき、まったく無駄な裏話を書いてしまったのですが、この際気にしません。 オオアタマガメの素敵さと、私の悲しみを感じていただけたら、ちょっとは報われます。 皆さんお待ちしております。   ちなみに、このオオアタマガメは神戸市立王子動物園さんより譲っていただきました。 どうもありがとうございました! この個体、神戸市の路上で保護された個体とのことです。 実に残念なことですが、めぐりめぐって当館にやってきましたので、 末永くお付き合いしていきたいです。    ツイート  

天寿全う
  • 企画展・特別展示

天寿全う

現在、開催中の夜行性動物展では、 サビアユ(落ちアユ)の展示も行っています。   アユは、夏の日の一番長い時期を過ぎ、 秋になり日が短くなると繁殖期をむかえ、河口付近へと下り産卵します。 つまり、夜の時間が長くなってきたなぁとアユが感じると、 産卵期をむかえるわけです。   繁殖期を迎えたアユは成熟が始まり、体が黒くなりますが(婚姻色)、 水族館では冬もアユを展示できるように、展示水槽の照明を24時間点灯して、 秋を感じさせないようにしています。   さて、難しい話はさておき、今回の特別展示では、 本来のアユの姿を見てもらいたいということで、 サビアユ(落ちアユ)を展示しています。       そして、昨夜未明産卵したようで、 朝水槽をのぞくと、水底にはたくさんの卵が砂利にくっついていました。   アユのたまごは、0.7~1.1mmの大きさで、 1匹のメスが数万個ものたまごを産むそうです。   アユは年魚で、産卵すると死んでしまいます。 今回の卵は受精しているのかは分かりませんが、天寿を全うして、 あとは死にゆくのみです。 3カ月という展示期間よく頑張ってくれました。   しかし、展示期間は、あと2週間あります。 もう少し頑張って!!と願う今日この頃です。  ツイート

カヤネズミ団子
  • アクア・トトの生き物

カヤネズミ団子

こんにちは。 お久しぶりの岩本です。 生きてます!   人気を捕りにきました。   「カヤネズミの塊」 どうだ! かわいいだろ。 たぶん、真ん中のこっち向いてる個体は調子に乗ってる。     と思ったら…   潰された。     全体像は、こんな感じです。   基本的に真ん中は競争率が高いようです。   カヤネズミを展示している「夜行性動物展」は12月17日(月)まで。 運が良ければ、こんなカヤネズミ達の攻防が見られるかもしれませんね。   おしまい♪     P.S. 私は次回特別展のスペシャルゲストであるカ○ネズミに夢中です。ふふふ…。    ツイート

コツメカワウソは何キロ?
  • コツメカワウソ

コツメカワウソは何キロ?

こんにちは。 ときどき、お客様に「カワウソって何キロぐらいありますか?」  って聞かれます。なので、 今日はカワウソの体重についてご紹介します。   だいたい3kg~4kgなんですが、 個体によってちょっとずつ違います。 現在、当館にいるコツメカワウソは   【オス】  ナガラ(11才) ライ(2才) 【メス】  ミナミ(9才) エナ(5才)   の4頭です。  体重測定は、月2回と決まっていて、朝イチで測ります。  体重計の上でエサを与えて、 噛み噛みしているときに、デジタルの数値を読み取って体重を測っています。 噛み噛みしているときに測るので、デジタルの数値は、 2760…2770…2600…2640…2690……..と、 永遠に止まることなくピロピロと動きますが(笑)。 で、ナガラ3600g ライ3500g ミナミ3500g エナ3000g だいたいこれぐらいです。 こちら、ミナミが体重計にのっているの図です。     ひとつ難関がありまして、写真を見ていただくと、 するどい方はお気づきかと思いますが、 「しっぽ」・・・ コレです。地面についてる!!   そうすると正確な数値が測れません。 体重計の上で、回転させたり立たせたり、いろいろと体勢を変えさせて しっぽが離陸している時に、さっと数値を読み取るわけです。 しっぽが地面についていると、150gぐらい実際よりかるくなっちゃうので。    この写真を同僚に撮ってもらった時、 「しっぽが大変なのよ~、特にミナミはなかなかしっぽを浮かせてくれなくて…」 ってぐちったところ、 「青い台をもっと高くすればいいじゃん」  とあっさり。 それはナイスなアイデアです。気付かなかった…。   こんなかんじで、カワウソの体重を測って、エサの量などを管理しています。  ツイート

紅葉の季節
  • アクア・トトの生き物

紅葉の季節

みなさまこんにちは。 動物班の尾崎です。 久々にカメラをもってアシカステージに行ってみました。 アシカステージから見える木々も紅葉が始まっています。 秋ですね~。     この時期アシカショーやトレーニングをやっていると 突如大量の葉っぱが吹き込んでくる事があります。 私は一瞬ドキッとしますが、マリンはわりとへっちゃらな様です。     こんな感じで「シラ~ッ」としています。 肝が据わったアシカだとつくづく思います。     もっとたくさん写真を撮りたかったのですが、残念ながらカメラの電池切れにより、 今日はこの2枚だけ…。 今度はフル充電して撮影に挑みます!   有名な観光地での紅葉狩りもいいですが、 紅葉も見れて肝っ玉アシカのマリンのいるアクア・トトにも遊びに来て下さいね。  ツイート  

コマチ爆睡。
  • 爬虫類

コマチ爆睡。

みなさま、こんにちは。 動物班の尾崎です。 すっかり秋らしくなり、日中はお昼寝に最適な気候となってきましたね。   お昼寝といえば以前アルダブラゾウガメのコマチが気持ちよさそうにお昼寝していました。 こんな感じです。     首を地面にくっつけた状態で寝ている姿はよく見ましたが、 前あしに首をのせて寝ている姿が可愛くて思わずカメラを取りに行きました。     もう爆睡。 楽しい夢でも見ているのかな?  ツイート  

1年と4カ月
  • アクア・トトの生き物

1年と4カ月

そう、それは、1年4カ月前に遡ります。 2階にあるメコン川ゾーンの小さな水槽で、ベタの仲間の展示を始めました。 当初は、ベタ・スマラグディナ、ベタ・マハチャイ、ベタ・インベリス の3種を入手しましたが、 紆余曲折あり、現在は、ベタ・スマラグディナの1種のみの展示となっています・・・     これが、そのベタ・スマラグディナです。うん、地味ですね。 観賞魚屋さんなどでの売られているベタの仲間のほとんどは、 いろいろと交配を重ねて創られた改良品種です。   しかし、アクアトトぎふでは、  原種(つまり交配されていない種、現地のタイにホントに生息している種)  を展示しました。 地味ながらも、その「動き」をよ~く観察していると、 これがなかなか飽きないくらいにオモシロイのです。   落ち葉の下に隠れながら、エサを食べつつ、調子にのって他のテリトリーに侵入すると、 他の魚に追いかけられ、ビビって流木の影に身をひそめたり・・・   そんなに泳ぎまわる魚ではなく、  隣の水槽のシザーステールラスボラやパールダニオなんかに比べると むしろ「静」な魚です。   だからこそ、時折見せるちょっとした「動き」は、目を引きます。 で、この度、今までで一番の「動き」を魅せてくれました。 それが、こちら・・・      青色鮮やかな体色がお分かりになりますか?これが、オスの婚姻色たるものです。 さらに目を凝らしていただきますと、吻の先に泡が溜まっています。 オスがせっせと泡を溜めて、産卵床を作っているのです。 ベタの仲間のなかには、このように泡の中で産卵し、 その後オスが卵や仔魚を守る習性をもつものがいます。   こういった習性を「バブルネストブリーディング」と呼ばれています。 へぇ~と感心していると、さらに・・・     そう「産卵!!」です。オスは、メスの体に巻きつくようにして、産卵を促し、放精します。 周りの魚を追い払いつつ、何度も何度も泡の中に産卵を繰り返します。 どんな生物もそうですが、やはり「繁殖の瞬間」は感動的ですね。   で、その卵を泡ごと取り上げ、孵化したのが、こちら・・・   大きさは、3㎜くらいの極小サイズ。 卵黄の吸収が終わっていないので、 なんとも言えませんが初期餌料にちゃんと餌付いてくれるかどうか・・・・。 不安を抱えながらも、期待しています。 (ベタマニアの方なら、別に珍しくも難しくもないんでしょうけど) 産卵周期があるようですが、今のところ1週間ほど継続して営巣、産卵が繰り返されています。 今が旬の魚です!!!!ぜひ♡   (・・・次からはもっと上手く写真を撮ります・・・)  ツイート  

ヒガシニホントカゲ展示!
  • 新しい展示

ヒガシニホントカゲ展示!

3F「水田近くの土手の生きもの」水槽にて、ヒガシニホントカゲを展示してます! と、書くと「新しい展示!?」のようで誤解を招くので、 先にどういうことか説明します。 今までニホントカゲと呼ばれていた種は、 日本列島に広く分布している考えられていましたが、 近年の研究結果から、東日本にすむものと西日本にすむもので、 遺伝的に大きく違っていることがわかりました。 そして、今年8月にでた学術論文(※)で見分け方が明らかにされ、 ニホントカゲは二種に分けられました。 これにより西日本に生息するものがニホントカゲPlestiodon japonicus、 東日本に生息するものが、新たにヒガシニホントカゲPlestiodon finitimusとして 新種記載されました。 岐阜県内の個体はヒガシニホントカゲです。 さらに、ヒガシニホントカゲの中でも中部地方のものは、 遺伝的に分化していることがわかっています。 生物の分類は研究の発展とともに変更されることは、不思議なことではありません。 (当館飼育生物で最近変更したものを挙げると、例えばコサギ。 今まではコウノトリ目とされてきましたが、 研究の結果ペリカン目となりましたので、変更してます) こういった情報の更新はこれからも迅速に対応していきます (今回はちょっと遅かったです、すみません)。   ちなみこのように種名板を変更しました。 旧     新     写真はそのままですけど、何か? 下記HPも是非。 http://www.nies.go.jp/biology/research/pu/2012/1208.html ※Okamoto, T.and Hikida, T. (2012)  A new cryptic species allied to Plestiodon japonicus (Peters, 1864) (Squamata: Scincidae) from eastern Japan, and diagnoses of the new species and two parapatric congeners based on morphology and DNA barcode. Zootaxa 3436: 1-23.           ツイート  

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本日の開館時間

9:30-18:00

最終入館 17:00

世界淡水魚園水族館 アクア・トト ぎふ

〒501-6021 岐阜県各務原市川島笠田町1453

TEL 0586-89-8200 FAX 0586-89-8201

2回分の料金で何度でも楽しめる!

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