おもしろ飼育コラム

カワおはぎ
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カワおはぎ

夏休みが始まりましたね。 たくさんの来館者が来られるこの季節、いよいよこの展示がスタートしました。   ↓   ↓     そうです。これがかの有名な「カワおはぎ」です。     よーく見ると、もふもふもふもふしてるナイスな毛が呼吸で動いてます。 生きてます。 カワおはぎを裏からみると、   カワネズミ。   もふもふしてます、触ると気持ち良さそう。   しかし、常おはぎ状態だからといって、気軽にこのもふもふに触れようものなら、 クワッ! この鋭い歯でガンガン咬んできます…。(「咬まれると、めちゃめちゃ痛い」岩本談)   思い起こせば、6~7年前。 スタッフ2名でカジカガエル観察に行った際、 泳いできたカワネズミをタモ網ですくってしまったことがあります。 タモ網を登って逃げようとするカワネズミを落としつつ、 「手で捕まえたら咬むよね!?咬むよね!? そんな小さなプラケにはいらへんわ!どうするー!」 捕まった方も捕まえた方もパニックになったのでした(すぐに、リリースしましたよ)。 触らなくてよかったよかった!   とまぁ、そんな頃からぼんやりと「カワネズミ展示」をやりたいと私は考えていたので、 このように実現できたことは大きな喜びではあります。 なかなか見れる生物ではありませんし、 「川の水族館」としてはぜひとも紹介したい生物です。   また、いまだ謎が多い彼らの生態解明に向けて少しでも役立てるように、 飼育で得られた情報は積極的に発信していくつもりです。 皆様、ぜひ見に来てください!     だいたいいつも、おはぎ状態ですけど…。   ツイート

企画展 ふしぎな水ゾクッ館 【展示生物紹介①】
  • イベント

企画展 ふしぎな水ゾクッ館 【展示生物紹介①】

こんにちは! 今年の夏季特別展「ふしぎな水ゾクッ館 ~妖怪たちに出会う夏~」が ついに始まりました!    そこで皆様に今回の企画展をより楽しんでいただけるよう、 展示生物や展示内容を、ご紹介したいと思います!   記念すべき第一回の登場生物は、前回のブログで少し登場した テングカワハギです! 見た目の通りそのまんま「天狗」です! 口(吻:ふん)が管のように吐出しているのが大きな特徴です。   容姿が鮮やかで動きもとても可愛らしいので、 海水魚を飼育する人には大変人気がありますが、 自然界では主にサンゴのポリプを食べているので、 餌付けが難しく飼育難易度が高い魚としても知られています。   私自身、この魚を知った時の衝撃を今でも覚えています! 本来は琉球列島~西大西洋までの暖かい海に生息していますが、 本州沿岸では黒潮などの海流によって、運ばれてきた個体が 本州の冬の寒さに耐えきれずに死んでしまう 「死滅回遊魚」としても知られています。   話は変わりますが、 今回の妖怪展に合わせてテングカワハギはこのような感じで展示しております!   見た目「海水」ではなく「淡水」のような感じですが… 予備槽から展示槽に移動した時に、餌を食べてくれるかどうか心配でしたが 移動してから直ぐに冷凍餌料を食べてくれたので一安心です!   口が小さいので、一日に3~5回程に分けて給餌を行っています。 餌にふらふらと近付いて、餌を吸いこむ様子はとても興味深いですよ。 タイミングが合えば給餌風景をご覧頂けるかもしれません!   今回の特別展で一番気を使っている生き物は間違いなく、 この「テングカワハギ」です。 今のところ、とても状態が良いので気は楽になりましたが、 それでも休みの日や夜寝る前にはこの魚が頭の中に必ず出てきます。 「病気になってないかな…」「餌食べてるかな?」等々… 出勤した時はこの魚から見るのが日課となっております!   特別展期間中無事に展示出来るように頑張っていきたいと思いますので、 みんなでアクア・トトぎふに見に来てくださいね!       ツイート

企画展「ふしぎな水ゾクッ館 ~妖怪たちに出会う夏~」 みんなで遊びに来てね!
  • イベント

企画展「ふしぎな水ゾクッ館 ~妖怪たちに出会う夏~」 みんなで遊びに来てね!

こんにちは! もう夏ですね!皆様如何お過ごしでしょうか?今年の夏も暑そうですね! 個人的には「冷やし中華始めました」という看板を見かけると「もう夏だなー」と思います。   さて夏と言えば 「花火」 「キャンプ」 「海や山」 「ビアガーデン」 といったキーワードが出てくると思いますが、やはり外せないのが 夏の風物詩とも言える「お化け屋敷」 「肝試し」 「怪談話」じゃないでしょうか?   今年のアクア・トトぎふの夏の企画展は、 皆様にちょっぴり涼しい思いをしてもらおうと、 日本の妖怪や西洋の妖怪にちなんだ生き物たちを古今東西から集めた   ふしぎな水ゾクッ館 ~妖怪たちに出会う夏~ 開催期間2013年7月12日(金)~9月24日(火)   を開催予定です! ちなみに展示生物の一部を紹介すると…   「これが妖怪なの?」と思うようなこんなに見た目が可愛いらしい生き物から…     「これはちょっと苦手かも…」と思う、ちょっとゾクッとするような 妖怪にまつわる生き物たちをいろいろ取り揃えました!      今年は企画展との連動企画で「ミステリーナイトツアー」も開催予定です! 通常の「ナイトツアー」とは内容が若干異なるので面白いと思いますよ!   余談ではありますが、 私自身も学生時代や仕事が終わってからの「怪談話」で盛り上がった事が何度もありますし、 私自身もいろいろと不思議な体験をしてきてます。 こういった不思議な話をミステリーナイトツアーでお話出来れば良いなと思います! (興味ある人はホームページから申し込んでネ!) ⇒申込はコチラから   さらに夏休み期間中(7/20~9/1)は毎日、 妖怪にちなんだ生き物たちとのふれあいイベント 「なんかようかい?!ドキドキタッチング」も開催するので、 どんな生き物たちと出会えるか楽しみにしてて下さいね! (ちなみに下の小さな写真はヒントです! ※虫が苦手な方はご注意ください。)             この他にも不思議な体験が出来る演出もありますので、 老若男女きっと楽しめると思います! 今年の夏休みはみんなでアクア・トトに遊びに来てね!     ツイート

ホネ展まもなく終了です!
  • 企画展・特別展示

ホネ展まもなく終了です!

みなさんこんにちは。 もう、7月になりましたね。   ということは…   そうです!現在好評開催中のホネ展が7/8(月)で終了してしまうんです。       大迫力!のピラルクー頭部や…。     特徴的なカエルのホネなど…。   まだ、ご覧になっていない方、お急ぎください! 普段見ることがない、“ホネになった”生き物たち。 約30点もの骨格標本を一挙に見られる機会はなかなかありませんよ。   オリジナルグッズも限定販売ですので、お見逃しなく♪ ●オリジナルポストカード 1枚 105円 (ショップフィッシュタンクにて販売中)   それでは、また!       ツイート

ウナギの隠れ家
  • アクア・トトの生き物

ウナギの隠れ家

こんにちわ。 展示飼育の堀江です。   当直で早朝館内を巡回している時のお話。 生物に異常がないか、チェックしなから水槽を覗いていると、 ウナギの水槽でふと目にとまった光景です。   この写真の中に、ウナギがいます。どこにいるのか分かりますか?       答えはここ。     全身を砂利の中に潜らせ、鼻だけ出しています。 夜行性のウナギは、日中は岩の隙間や砂の中に潜って隠れて生活しています。 水族館でも、シェルターの中に入っている様子が見ることが出来ますが、 実に見事に隠れるものですね。   自然界でも、こんな感じで鼻だけ出して隠れているのでしょう。 日が暮れると、昼間以上にウナギが活発に活動していて、 一体どこにこれだけの数がいたのだろう?と思っていましたが、 これが答えだったのですね。   まぁ、中には隠れることもなく動じないウナギもいるみたいですが。       皆さんも、水槽をくまなく探すと、新しい発見があるかもしれませんよ。        ツイート

水中天の川?!
  • イベント

水中天の川?!

さ~さ~のは~さ~らさら~♪ こんにちは。 みなさんのお宅では、七夕飾りをしたり、天の川を観察したりしますか?   なんと先日より、アクア・トト ぎふのエントランスに、 水中天の川?!が登場したんです!   今回、私がこの企画を担当させてもらったのですが、 キラキラ光っているおさかな達は、夜空の星をイメージしています。 水槽底にも、天の川。 準備の段階では、予定していたライトが思ったより暗かったり、 なかなかイメージ通りにはいかず、苦戦しました。 他のスタッフにも協力してもらい、試行錯誤して、  幻想的な雰囲気の水槽ができました!   他にも、入口ゲートを通ると短冊がたわわになった笹飾りが!   どんなお願い事を書いているのかな?   みなさんが書いてくださった短冊は、一宮の「真澄田神社」に ちゃーんと奉納しますよ。   織姫と彦星が、お願い事を叶えてくれますように…☆彡  ★彡   どちらも、7月7日(日)までの限定イベントですので、お見逃しなく!   それでは、また!     ツイート

クワ食わねぇかぁ
  • アクア・トトの生き物
  • バックヤード

クワ食わねぇかぁ

当館のアルダブラゾウガメには、牧草(イネ科・マメ科)や小松菜を与えています。 たまにリンゴやクズ葉(葛)などを与えることもあります。 この献立に最近新メニューがくわわりました。 何がくわわったかと言うとくわがくわわったんです。   クワ(桑)が。   クワは栄養面も優れているとのことですし、嗜好性も高そうです。 ずいぶん前から餌として利用するために植えていて、 最近ようやく葉を収穫できるまでに成長しました。 立派に育ちました!場所は水族館搬入口横のちょっとした花壇です。 クワはカルガモがいる水槽にも植えていますが、 展示水槽の植栽をブチブチちぎるわけにもいきません。   また、河川敷にもたくさん生えていますが、ひっこ抜いて持ってくるわけにもいきませんので、 駐車場に生えていた若木を植えかえました。   本当はもっと早く収穫できるはずだったんです。 しかし、雑草と間違えて根元から刈られてしまうという、忌まわしいハプニングなどもあって、 収穫まで大変時間がかかってしまいました。   では早速与えてみましょう! <夕方の風景> おっ、もう完全に寝モードですね。 こうなると獣舎につれてかえるのも一苦労です。 いよいよクワの真価が問われるときがやってきました。 見向きもされなかったらどうしよう…。 心配無用でした。嗜好性抜群。 まぁ、まだ収穫できる量はおやつ程度ですが、 餌料が多様になることは喜ばしいですね。新鮮だし。   ちなみに、クワを植えてる場所の反対側はカスミサンショウウオの屋外池です。 ドクダミ畑…。もう、刈っても刈っても生えてきます…。 だれか食べへんかな…。          ツイート

岐阜県初!
  • アクア・トトの生き物

岐阜県初!

皆さんこんにちわ。 6月に入り、梅雨入り宣言後も雨がなかなか降りませんね。   梅雨と言えばアジサイ、アジサイと言えばカタツムリですね。 そこで6月のマンスリー水槽の担当になった私は、カタツムリ展示を試みてみました。 カタツムリと言えばこれでしょうか。     この東海地方でよく見るイセノナミマイマイ。 しかし、この陸にすむ貝であるカタツムリは、このイセノナミマイマイだけではありません。 今回は水族館周辺で調査を行い、カタツムリを集めてみました。   そしていきなりこちら!     カタマメマイマイという種類で、こちらなんと 岐阜県初記録種 であることが分かりました!!! すごいことです。   写真で見るとこんなに立派に見えますが・・・。   小さっ!  よく見つけました。   実は見つけたのは私ではなく、 私に借りがあったため採集を手伝ってもらった採集小僧の田上さんなのです。 カタツムリの採集なんて分からへん、なんて言っていたのですが、 ビギナーズラックとはこのことか。   種類の同定は、私たちではとても出来ず、  愛知みずほ大学の川瀬先生にご協力頂きました。  お忙しい中、ありがとうございました。    他にもこちらキビガイ。    殻の巻き数が多いですね。 こんなに立派な殻をしていますが・・・。    極小!!!    他にもこちらはナミコギセル。      こちらはウラジロベッコウ。    などなど今回の調査で、10種類のカタツムリを見つけることが出来ました。 陸にすむ貝、カタツムリ。 普段良く目にするイセノナミマイマイなどは、 カタツムリの世界では例外的に大きなもののようで、 実はその殆どはとても小さなカタツムリたちなのです。     今回、岐阜県で初めて見つかったカタマメマイマイは、他の地域でも発見例は少なく、 環境省のレッドリストでは絶滅危惧 II類になっており、希少な種であるようです。   カタマメマイマイが水族館のある各務原市で見つかったことはとても感慨深く、 まだまだ身近な自然でも知られていないことがあることを再認識しました。   小さすぎて気付かれない陸にすむカタツムリの仲間、 みさなんにちょっとだけでも興味を持って頂ければなぁ~と思います。       ツイート

サンショウウオ日記~凹~
  • バックヤード
  • 日本の両生類

サンショウウオ日記~凹~

先日、毎年恒例ハクバサンショウウオの繁殖池造成のお手伝いに行ってきました。  行った日が例年よりちょっと遅かったこともあり、今年は雪がすっかりとけていました。   【どんなことやってるかは過去記事で】 https://aquatotto.com/blog-diary/2010/06/post494.html https://aquatotto.com/blog-diary/2010/06/post495.html   今年も土を掘り進めつつ、道路上に産み落とされた卵嚢を回収します。 発生がすすんだ卵嚢もありますね。 回収した卵嚢は掘り進めた池に戻します。 ちなみに、産卵しているのはハクバサンショウウオだけではなくて、 ここでは、他にも クロサンショウウオやヤマアカアガエル、アズマヒキガエルが産卵しています。   これはアズマヒキガエルの卵紐。水たまりから溢れるほど産卵していました。 ん?ちょっと視線を横に向けると、 あー!死んでる! カエル合戦の際に溺死してしまったんでしょうか。 ここも道路の横のほんの小さな水たまりです。 死んでしまった個体の体は、 これから生まれるたくさんのオタマジャクシを育む大切な餌となることでしょう。 なんと言うかとても厳かな気分で水族館へ戻ってきたのでした。   さて。タイトルのとおりヘコんだことというのは、 このことではなくて、当館のハクバサンショウウオのことです。 なんと、 産卵しました!!! 7年越しです。ようやくです。私は本当にうれしかった。 ただ、なんとなく、初めて観察したときから未受精卵くさいなと思っていたんです。 結果はやはりダメ。 野外だったら道路上でも受精しているのに…orz   あっそれから、ちょっと前に書いたブチサンショウウオ! 2対目は未受精卵でした…orz 1匹だけ育っていた幼生、順調だったのですが、事故で死なせてしまいました…orz   思うようにはいかないものです。 凹んでます。      ツイート

カナヘビ、間もなくふ化します。
  • アクア・トトの生き物

カナヘビ、間もなくふ化します。

こんにちは、 お久しぶりーの岩本です。   昨年に引き続き、カナヘビの卵の展示を密かに行っていたのですが、 その卵がふ化の時を迎えようとしております。       思い返せば、  昨年は初めてのカナヘビ繁殖挑戦ということもあって、 ふ化した赤ちゃんの可愛さに狂喜乱舞し、 専用のブースまで作って展示しちゃいましたが、   (昨年の様子)     今年はカナリ落ち着いた展示です。(冷めたわけではないのです)         ちなみにバックヤードではすでにたくさんのカナヘビがふ化しております。       何度経験しても、ふ化したてのカナヘベイビーを見ると、モフモフした気持ちになります。     もふもふもふ~っ。       というわけで、あと1週間以内にはふ化する予定ですので、 運が良ければその瞬間が見られるかも!?   展示水槽の右の方に卵はありますので、覗いてみてくださいね。       追伸: 実は、ふ化した直後にヒガシニホントカゲによって 食べられてしまうのではないかと心配しています。弱肉強食ですか。そうですか(°ー°)    ツイート

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本日の開館時間

9:30-17:00

最終入館 16:00

世界淡水魚園水族館 アクア・トト ぎふ

〒501-6021 岐阜県各務原市川島笠田町1453

TEL 0586-89-8200 FAX 0586-89-8201

2回分の料金で何度でも楽しめる!

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