ニホンザリガニの繁殖にチャレンジ
みなさんお久しぶりです!
展示飼育部の村上です。
ところでみなさんはニホンザリガニをご存知でしょうか。
ニホンザリガニは東北の一部の地域や北海道に生息している日本固有種です。
現在は開発や水質汚染により生息できる場所は減少、また、外来種のザリガニとの競合にも弱く、近年では個体数も減少傾向にあります。
当館でも2階のメコン川淡水環境研究所にある、釧路湿原のエリアで展示をしています!
ですが、当館ではまだ一度も繫殖に成功したことがありません。
「ニホンザリガニの繁殖を成功させたい」そんな思いで今年は繁殖にチャレンジしてみました。
ニホンザリガニの繁殖期は9~10月頃です。繁殖へ向けてバックヤードで管理している水槽の照明時間や水温を生息地の北海道に合わせてコントロールしてきました。普段は複数で飼育すると喧嘩をしてしまうので単独で飼育しているのですが、交尾の瞬間だけオスとメスのペアを一緒にします。
こちらが交尾をしている写真です。
オスが下でメスが上になっています。このタイミングでオスはメスに精子の入った精包を受け渡します。
交尾が終わった後メスのお腹を確認して見ると、黄色の枠の中、何やら白いものが付いていますよね。精包です!!!!
でもまだ油断はできません。メスは受精嚢と呼ばれる場所に精包を付けたまま越冬します。そして翌春の3~5月頃の年に1回だけ産卵するのです。つまり、春になり抱卵するまで交尾が上手くいったのか結果は分からないまま、成功していれば約80個の卵を抱えてくれるはずです。
私も来年の春まで結果が待ち遠しいです。
また、結果はコラムを通してみなさまにもお伝えしようと思いますので、みなさまも楽しみにお待ちください!
最後までご覧いただきありがとうございました。