3年目のトウカイヨシノボリ
2019.02.12 (火)
堀江真
こんにちは。
こちらは3F希少淡水魚コーナーのトウカイヨシノボリの水槽です。
照明を少し暗くして、植物の根っこなどを足したところ、以前は、隠れたりケンカしたりで、
なかなか姿を現さなかったのですが、なんだかよく出てきてくれるようになりました。
以前にもブログで紹介したことがありますが、2016年、2017年、2018年とトウカイヨシノボリが産卵したら、
それをふ化させて育てるようにしてきました。
ふ化したばかりの稚魚は約3.2mmととても小さい上に、遊泳力が弱く、浮遊生活を送るため管理がとても難しいです。
また、稚魚のエサにはシオミズツボワムシという小さな動物プランクトンを与えますが、
このシオミズツボワムシの培養も山あり谷ありで…、
稚魚が順調なのに、あげれるワムシがいない!と涙をのんだこともありました。
しかし!3年目の2018年、ついに、満足のいく数のトウカイヨシノボリを育てることができました。
育った個体数を年ごとに見てみると、
2016年は何回も産卵してくれて、何回も育てたのに40個体、
2017年は1回の産卵から31個体、
2018年は2回の産卵から145個体!
失敗の度にやり方を少しずつ変えて、ようやくトウカイヨシノボリの母になれました。
今や予備水槽にはこんなのや、
こんなのが、
こんな感じでたくさんいます。
もう少し育ったら展示水槽にデビューできるかな。
トウカイヨシノボリは岐阜、愛知、三重にしか生息していない東海地方の固有種です。
わたしなりに解釈すると東海地方の宝です。
なので、ひとりでも多くのお客様に関心を持っていただけたら嬉しいです。
カテゴリー 日本の淡水魚
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