おもしろ飼育コラム

コサギ卵その後
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コサギ卵その後

先月、コサギが産卵し、一生懸命親鳥はたまごを温めていたのですが、一向にふ化する様子がありませんでした。ふ化までの日数は約24日と言われています。もう一ヶ月も経つので、様子を見てみることにしました。巣にはたまごはあるものの発生している様子はなく、残念ながら今年は失敗に終わったようです。時期もずれていましたし、今回は仕方が無いかなと思います。来年こそは上手く繁殖できたらなぁと願います。
ヨツメウオの不思議
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ヨツメウオの不思議

10月のマンスリー水槽は「10月10日の目の日」にちなんだ魚の紹介です。その中でも不思議なヨツメウオの紹介をしたいと思います。ヨツメウオの目は2つしかありませんが、目を横切る特殊な仕切りがあるので、4つの目があるように見えます。この仕切りを使って水中と水上同時に見ることができます。普段は愛嬌のある顔でふらふらと水面上を泳いでいますが、餌を見つけると大きな口で物凄い勢いで餌をたくさん食べます!しかも排泄の間隔が早く、排泄物も多いので掃除が大変です。ジャンプ力もあるので水槽には蓋が欠かせません。話は変わりますが仕事中に天井のパイプや金具に頭をぶつけたり、足元のデッパリでよく転ぶので、ヨツメウオのように「上と下が同時に見れたら…」と思う今日この頃です。
忍び寄る黒い恐怖~渓流の巻~
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忍び寄る黒い恐怖~渓流の巻~

先日、岐阜県の上石津付近にある渓流で展示用生物の採集をしていた時のお話しです。ふと長靴を見ると、黒い尺取虫のようなものがくっついていました。それはヤマビルで、瞬く間に長靴の中に入ろうとしてきたので払い落としました。ヤマビル対策はしたのですが、わずかな隙間をついて、侵入したようです。全く気がつきませんでした。ヤマビルが血を吸う時に出すヒルジンと呼ばれる血液凝固を妨げる物質のおかげで出血が止まりにくくなり写真のようになってしまいました。わざわざヒル間(昼間)に活動しなくてもいいのに。
ベジタリアン!?(水生昆虫展)
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ベジタリアン!?(水生昆虫展)

タガメ、ゲンゴロウ、トンボのヤゴなど水生昆虫は虫などをつかまえて食べる肉食性が多いのですが、そんな中でガムシはちょっと違って水草などの植物をよく食べます。水槽の中に水草をいれてきれいに飾ってもすぐに水草をボリボリ。翌朝にはほとんどなくなっていることがあります。植物をたくさん食べているのでうん○は緑色です。特別企画展で展示しています。
ホタルの成虫展示
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ホタルの成虫展示

ヘイケボタルの成虫の展示を始めました。場所は3階のホタルの幼虫を展示している場所です。バックヤードは暖かいので早く成虫がうまれました。屋外でのホタルのシーズンは、まだまだですからホタルを先取りしたい人には必見です。いつ見てもあのホタルの光はきれいで癒されます。(4月14日より展示開始)
ほんとはピンク色
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ほんとはピンク色

上の写真は、3階にいるモクズガニです。ハサミに泥色の毛がふさふさ生えてます。この毛、なんだか汚い色だなあとお思いの方!本当はこれ、全然違う色なんですよ。下の写真をごらんください。これは川で取れた脱皮直後のモクズガニの写真。ハサミの毛は薄いピンク色をしているではありませんか!ハサミの毛は、もともとこのような淡いピンク色なのですが、川の中で暮らすうちに藻などがくっついて泥色になるそうです。なんか、ピンクだとチアガールみたい…。
新米飼育日誌 「マタマタ編」
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新米飼育日誌 「マタマタ編」

マタマタ登場!桐山です。今回の主役はカメの仲間であるマタマタです。ちょっと風変わりな種類で、なんと鼻が細長く伸びているのです。これは鼻先を水面から出して呼吸するためです。その様子はまるで忍者の水とんの術のよう。ある日、マタマタの水槽を覗くと、鼻先に空気の泡がくっついていました。おそらく、呼吸の際にくっついたものと思われますが、どう見ても鼻ちょうちんにしか見えません!その決定的瞬間をぜひご覧ください。
よい香り
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よい香り

朝、開館前の掃除をしようと4階にいくと、なにやら全体がよい香りにつつまれています。なにかな?と探してみると、ホオノキの花が咲いていました。野外だと6月くらいに咲くはずですが、館内の暖房で時期が早まったようです。このつぼみを酒につけておくと、薫り高い花酒になると聞いたことがあります。ほんとかな?
残念。
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残念。

もうずっと前ですが、展示水槽でサワガニが交尾していたので、繁殖させるため予備の水槽に移し飼育していました。サワガニはお腹にたまごを抱えて守ります。稚ガニになるまで母親のお腹で育つのです。こうした子育てを行うカニは意外にもサワガニだけです。交尾を確認してから、2ヶ月近く経ったころ、ようやくお腹をぱかっと開いてくれたので、たまごを確認することができました。オレンジ色のたまごを、母親は両方のハサミを使って手入れをしているようでした。しかし、しばらく観察していたところ、手入れをしているのではなく、たまごを一粒一粒むしりとって捨てていることに気がつきました。その日のうちに13個、翌日には16個のたまごが落ちていました。落ちたたまごを拾い、育てようと試みましたがダメでした。かなり楽しみにしていたのでとても残念です。
骨まで美しい…
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骨まで美しい…

これは、シマヘビのせきつい骨です。2005年6月10日のおもしろ飼育日誌『なんて美しい…』に登場した黒化型のシマヘビを覚えている方もいらっしゃることでしょう。あのシマヘビがしばらく前に死んで、冷凍保存されていたものを骨格標本にしたのです。ヘビの骨は非常にシンプル。頭骨と、背骨と肋骨。それだけです(種によっては足の名残の骨があるのもいますが)。極限まで無駄をそぎ落とした繊細な骨格は、生きているときとはまた違った美しさを持っています。
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本日の開館時間

9:30-17:00

最終入館 16:00

世界淡水魚園水族館 アクア・トト ぎふ

〒501-6021 岐阜県各務原市川島笠田町1453

TEL 0586-89-8200 FAX 0586-89-8201

2回分の料金で何度でも楽しめる!

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