おもしろ飼育コラム

野菜摂ろうよ!
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野菜摂ろうよ!

当館1Fのアマゾンコーナーには、中型カラシンたちの群泳水槽があります。 ミロソマやメチニスなどのパクー、ブリコン、レポリヌス、アノストムス、 ヘミオダス、アブラミテスなど様々なカラシンたちが展示されています。   これらの種に共通して言える事は、植物質を好む傾向があるということです。 私もアマゾンの現地で、水中に沈んだ葉や茎を食べている カラシンを見たことがあります。 植物の葉、茎、根、そして固い種子や樹皮まで つついて食べる事があるようです。   これらの魚を釣る場合、現地では ホールコーンをたくさん水面に叩きつけて撒き餌とし、 針にもコーンを刺します。 そしてコーン(撒き餌)に集まってきたカラシンたちを次々と釣り上げます。   そんな実体験から、 いつも配合餌料を与えているこの魚たちに、野菜をあげてみることにしました。 選んだのはミックスベジタブルです。 グリーンピースとニンジン、コーンの3点セット。  与えてみると、たくさんのカラシンたちが餌に集まってきました。 発達したアゴと丈夫な歯を使って、 餌を出し入れしながら噛み潰して食べています。 ビタミンや繊維質などを補うことができ、最高ですね! 今後も定期的に与えてみようと思います。     私は年末の健康診断でコレステロール値が高いことがわかりました。 カラシンたちのように野菜もしっかり摂取して 体を整えていこうと思います。   ツイート

かじる魚
  • アクア・トトの生き物
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かじる魚

こんにちは。 11月も下旬になりすっかり寒くなってきましたが、 風邪などひかれていないでしょうか? さて、今日は水族館の「水槽」にまつわる困ったお話を少し。 よく、お客様から「大きな水槽はどうやってできているの?」 と聞かれることがあります。 アクア・トト ぎふにはいくつかの大きな水槽があるのですが、 その観覧面は透明のアクリル板をはめてでできていて コーキング剤という接着剤で壁や床に固定されています。 実は、そのコーキング剤をかじっている魚たちがいるのです。 例えば、ナイルパーチなどがいる「コンゴ川下流の魚」水槽の左側。 仕切り(写真の右)のアクリル板にコーキング剤が使われているのですが、 拡大してみると…。 水面より下のコーキング部分が、ごっそりえぐれています。 魚たちがかじらないよう、コーキング部分を覆ったりしていたのですが 最近では他の水槽でも コーキング部分をかじられる被害が出てきたのです!   それがアロワナなどがいる「アマゾン川の魚Ⅰ」水槽や 3階の最後の展示「河口の魚」水槽です。  写真左の水槽下層、コーキング部分が ところどころ丸く削れているのが見えますでしょうか。 これ、すべて魚がかじっているんです! 「河口の魚」水槽は、内側から水中撮影した写真をご覧ください。   少し分かりにくいですが 表面のボコボコっとしている部分、すべてかじられている部分なんです。 あまり影響ないのでは!?と思いそうですが、 ひどくなると水槽から漏水する可能性も出てくるので、 補修していかなくてはなりません。 ところで、どんな魚がかじっていているのかというと... 「アマゾン川の魚Ⅰ」水槽ではレポリヌスの仲間や、 「河口の魚」水槽では新しく入れたアイゴがかじっています。 アイゴについては、植物質のエサが不足している可能性もあるので 夜間にレタスを与えたりしています。 その効果もあって、 少しはコーキング部分をかじることが減ってきたようです。   今後は、削られてしまったコーキング部分の補修をしていく予定です。 また変化がありましたら、次回報告していきます。         ツイート

コリドラスのたまごのその後。
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コリドラスのたまごのその後。

6月に生まれたコリドラスの卵。 以前のブログでは卵のふ化の様子と、 赤ちゃんコリドラスの成長についてご紹介しました。 だいぶ間が空いてしまいましたが、その後のコリドラス達についてお伝えします! 生まれたては小さく、こんな姿だったものが…   いまではすっかりコリドラスらしくなりました。 展示水槽には数種のコリドラスが入っているため、 卵を生んだ親がどの種なのかはわかっていませんでした。 「赤ちゃんたちはどの種に育つだろう!?何種類もいたりして!!!」 とワクワクしながら成長を見守っていましたが、 大きくなったコリドラスたちを見て分かったことは 全て「コリドラス・エネウス」。     なんと、1種でした!とにかく元気に育って良かったエネウス!! ところで何匹いるのだろう?と数えてみると、 181匹! そんなにいたの…! 予備水槽にて餌をあげる際、集まってモゾモゾする姿に 迫力があるなあと感じていましたが、納得です。  魅惑の餌タイム、動画に撮ったのでぜひご覧ください。 さて、この小さいエネウスたち。 すでに100匹ほどが展示水槽にデビューしております!     場所は親と同じ、1階の「ピラニア水槽」です。 水槽の下の方、ぜひじっくりと観察してくださいね!  成魚と並ぶとこんな感じ。   小さなコリドラス・エネウスたちと一緒に、お待ちしています! それではまた!       ツイート

コリドラスのたまご
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コリドラスのたまご

ピラニア水槽の模様替えをした次の日。 水槽のアクリル面に白いプチプチしたものが付いているのを発見しました。       これは…卵!!!       この日、新しく水槽に仲間入りしたコリドラスがせわしなく、 ペアで寄り添いながら泳ぐ姿が目撃されていました。   これはコリドラスが生みつけたものでは!?と判断し さっそく回収することにしました! 水槽の深い部分にくっついている卵は、 即席で作ったこのアイテムで吸い込みました。     ホースの先にペットボトルの 破片を取り付け、  卵をこそげた後に水ごと吸い込むというものです!上出来! ↑卵を割らないよう、慎重に行いました! 回収した卵はこんな感じ。       そうっと触ってみたところ かなりネバネバしています。 卵を水槽に移動する際、  この卵のネバネバを利用して 一部を水槽面に張り付けてみました。       これで観察の準備は万端です! 卵の成長は思ったより早く、 回収した翌日には卵の中で動く様子を見ることができました。       次の日はさらに発生が進み、 うっすらと仔魚の色素が見えるように!       少し水温が高かったのもあったせいか、 卵を回収してからわずか2日で孵化しました。 水槽に張り付いて観察していたところ、 孵化の様子が撮影できましたので動画でどうぞ! 夕方撮影なので、少し暗いのですが、一番下の卵にご注目ください!     生まれてすぐの赤ちゃんはこんな感じ。 大きさは約3.5mmでした。       ナマズの仲間というより、まるでオタマジャクシのようですね!     日を追うごとにどんどん成長する赤ちゃん。 目まぐるしく姿が変わっていきます。          最近では背びれが完成しつつあり、 大きさもようやく1㎝ほどになりました! 小さいとはいえ、モゾモゾ動く姿は親とそっくりです!   展示水槽にはコリドラスの仲間が数種入っているため、 どの親の赤ちゃんが育っているのかは 大きくなってからのお楽しみです! 展示槽にお迎えできる日を目指して、 しっかり育てていきたいと思います!           ツイート

柳の葉、いよいよ登場
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柳の葉、いよいよ登場

特別展「ニホンウナギ」にいよいよ彼らが登場しました。 車に揺られること3時間半、彼らは岐阜の地にやってきました。   こんな状態で。 本来なら2時間半くらいで着くはずなのに、おりしも高速道路は集中工事。 見事に渋滞に巻き込まれ、ヤキモキソワソワ、もうたまりません・・・。 到着するとすぐに準備していた水槽に移動させます。 このように青い照明で極力暗くしています。 さらにこの生物、透明すぎてさっぱり見えません。 暗い・超貴重・姿が見えないのトリプルパンチで、 ビンを持ち水合わせをする手は、ガガンボのように震えます。。 では、いよいよその生物を発表です。     ニホンウナギのレプトセファルス!!!   生きてます。本物です。感動です! あまり明るくできないので申し訳ないのですが、 よーく目をこらしてぜひご覧ください。 ニホンウナギのレプトセファルスは、 本来なら太平洋で海流にのっている状態です。 普通、見ることなんてできません。 今回展示している個体は (株)いらご研究所さまより分譲していただきました。 本当にありがとうございました! 展示期間はあまり長くないと思われます。ぜひお早めに。 あ、写真が得意な広報きたがわ氏が、 「ムリー!」って何度も椅子の上でのけぞりながら 小一時間チャレンジした写真がありますので、 最後に載せておきます。       美しいです。     ツイート

ピラニア水槽の模様替え
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ピラニア水槽の模様替え

6月8日は河川環境楽園がお休みということで、 水族館も休館日でした。 お休みといえど、やることはたくさん! 生き物の世話はもちろん、設備の点検や修理、 水槽の大掃除など、内容はモリモリです。 私は何をしていたかというと、 ピラニア水槽の模様替えをしていました!    こちらが手直しする前の水槽です。 作業中の写真を撮ったので、 その時の様子をお伝えします! まずやること!ピラニアたちを移動させます。  お互いの安全のためにも、 別の水槽に少しの間だけ、お引越ししてもらいます。 バケツで運ぶ途中、ピラニアたちの重さを感じて 「大きくなったなぁ…」としみじみ思いました。 次は底砂を取り出して、水槽の掃除をします!  ↑目線頂きました☆ 新しく流木を設置して     水草を植えて    この水槽に新しく加わる仲間をスタンバイ!   砂地をモフモフ進む愛らしい仕草から、 この魚を好きな方も多いのではないでしょうか? 種名板を作成し…    写真にチラっと名前が載っていますね! そうです!今回新しく展示に加わるのはコリドラスなんです!!! そんなコリドラスたちを展示水槽へお招きして、 ピラニアたちも元の水槽へ戻って…   模様替え終了です! 少し照明も工夫して、水がキラキラ揺らめくようになりましたよ!   コリドラスも、はじめは新しい環境に戸惑っているようでしたが、 しばらくすると砂地をモフモフ進み始めてくれました。   古株のピラニアたちとの相性はというと、 今のところお互いが干渉せず、良いかんじです! ぜひ、来館された際は水槽の底の方にもご注目ください! ピカピカになった水槽と共に、お待ちしていますね!         ツイート

チュラさん
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  • 企画展・特別展示

チュラさん

ご無沙汰ぶりのブログです。 アマゾン展ももう残りわずかの開催期間を残すのみ。 私は展示導入部分の魚以外の展示に関わっていましたが、 そういえば、一度も記事にしなかったので、今更ながら少しおつきあいを。 上に書いた魚以外の展示、先日の休館日に一部展示変更しました。 この一年、アマゾン展に足りなかったものは何か。 それはズバリ、「モフモフ感」。 今回展示した種は、この「感」を補って余りある、最高の生物です。       よく見ると、細か-い毛もモフモフ。 もうちょっと引いて撮影したものがこちら。     苦手な人はここまで! イケる人はスクロール。 ↓ ↓ ↓     そうです、チュラさんです。 世界最大のクモ、その名もゴライアスバードイーター! バードイータ―とありますが、鳥を主食にしているわけではないです。 当館では餌用コオロギを与えています。   普段はのそのそ動いていますが、 餌を見つけるやいなや、するどい牙でガッ!   私的「絶対に襲われたくない捕食者ランキング」、上位にランクインです。 (ちなみに堂々の1位はタガメ) こんなチュラさんですが、当館に来た当初は一回りちいさくて、 ちょっとケースのフタを開けるだけで、 お尻の刺激毛(たまらん痒い)をシビビビビと 私に向けて飛ばしてくる臆病者でしたが、 2回の脱皮を経て、最近はそういうことも少なくなりました。 私、クモはあまり得意ではなかったのですが、 最近ちょっとかわいいなと思うようになってます。 このアマゾン展唯一にして最強のモフモフを皆さんぜひご覧ください。 と、いう〆を考えて、ブログを書いていたら、 アマゾン展最強のモフモフはチュラさんではなかったということに今気づきました。 アマゾン展の案内人、     クニさん が一番でした。   ツイート

ロリカリアのたまご
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ロリカリアのたまご

水族館の入り口にあるエントランス水槽。   現在は企画展「赤い清流」に合わせ、 アマゾンに生息する魚たちを展示しています。   その水槽の中から、今回紹介するのはこの魚! ロリカリア(の仲間)です! モジャモジャの口が特徴的な、ナマズの仲間です。   水族館にこの魚がやってきたのは5月。 このたびのアマゾン展にむけ、 バックヤードの予備水槽にてしっかりと調子を整えてきました。 あるとき、予備水槽を何気なく見てみると…     なんと!体の下に卵塊を抱えているではありませんか! どうやらあのモジャモジャの口でくわえている様子です。 これはまたとない機会!? すぐに卵を回収するのではなく、 ふ化する直前まで親に育ててもらうことにしました。 観察していると、 胸鰭を動かして卵に水を送るような行動も観察できました。 卵を発見してから約1週間…    卵塊はピンク色に! よく見てみると、一粒一粒に赤ちゃんの眼が見えています。 上手く育っているようです!   そろそろふ化するかな…? と思うところで親を捕まえ、卵塊を回収しました。   卵の感触は、弾力のあるイクラのようです。 アップで見てみましょう! みっちり。   回収した際の刺激からか、直後にふ化も始まりました。       お腹に卵黄をつけているものの、姿は親とそっくりです。 いっちょまえに口もモジャモジャしていますね!   驚いたのは、卵黄の吸収の速さ。 ポッコリしていたお腹も、生まれて次の日にはすっかり無くなり、 よりロリカリアらしい姿になりました。   ふ化してから10日目の稚魚はこんな感じです。   ロリカリアの稚魚たちは現在も裏側で過ごしています。 育てているうちにちょっとした事件もありましたので、 それは次回のブログにてご紹介したいと思います!   それではまた!       ツイート

いつもは
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いつもは

  いつもは離れているけれど、      今日は少しだけ寄り添ってみました。 こんな微笑ましいタイガーショベルノーズキャットは、 水族館1階のアマゾン川の水槽でご覧頂けます。     ツイート       

ふ化の瞬間をカメラがとらえました!
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ふ化の瞬間をカメラがとらえました!

水族館1階の大きなアマゾン水草水槽で ロイヤルファロウェラという魚が産卵しました。 この魚は以前プレコ展を開催した際に ロリカリア科の仲間として展示していた魚です。   役目を終え水草水槽に移動してからは、殆ど姿を見せないので心配していたのですが、  子孫を残そうとする姿を再確認したのでした。   卵はかなり大きく3~4ミリ程度あり、水槽の壁面にしっかりとくっついています。 オス親は卵から離れようとせず、 自分より大きなエンゼルフィッシュが近づいてきても逃げません。   しかしこのような落ち着きのない環境では親が卵をつついてしまうことがあるため、 卵だけ回収して他の場所で管理することにしました。   それから5日後、卵はかなり黒っぽくなってきました。   この様子を記録しようとビデオ撮影をしていると、 なんと卵は次々にポップコーンのようにはじけ飛び、ふ化を開始したのです。   卵黄がまだ大きいためにオタマジャクシのようにもみえますが、  ふ化した瞬間からロリカリアの仲間の稚魚だとすぐわかります。  まさにロリカリアJrですね!  吸盤状の口でガラス面にしっかりと吸い付いています。    これからも大事に育てていきたいです。   ツイート

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本日の開館時間

9:30-18:00

最終入館 17:00

世界淡水魚園水族館 アクア・トト ぎふ

〒501-6021 岐阜県各務原市川島笠田町1453

TEL 0586-89-8200 FAX 0586-89-8201

2回分の料金で何度でも楽しめる!

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