岐阜県世界淡水魚園水族館 アクア・トト ぎふ
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おもしろ飼育日記

2010年6月の日記

次はこちらクロサンショウウオ。

 

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クロサンショウウオといえば、当館が日本動物園水族館協会の繁殖賞を受賞した種です。

日本の水族館・動物園で初めて繁殖に成功したんですよ。

 

※繁殖賞とは?→http://aquatotto.com/about/news/detail.php?id=146

 

そして、今年も繁殖期をむかえ、オスの体も水生型に変化し、いよいよだぞ!

というのは、過去の飼育日記でお伝えしました。

※これ→http://aquatotto.com/blog-diary/2010/03/post477.html

 

それでは、結果をご報告いたしましょう!

今年は・・・・・・・・、繁殖しませんでした・・・。

「お楽しみに」的な書き方しておいて、この有様。

ちっとも産卵がみられないまま、オスが水から上がりだしたのを見たときは、

もう、ショックすぎて、心労で痩せそうになりました。

まだまだ飼育環境で足りない要因があるんでしょうね。燃えてきました、来年こそ!

 

さて、このクロサンショウウオも、前に紹介したハクバサンショウウオ同様、

岐阜県ではかなり危機的な状況に陥っている生息地があります。

繁殖のために使われていた湿地に、水がたまらなくなっているのです。

 

そのためシートを埋めて、一部に水がたまるようにしているのですが、

もともとの湿地の面積に比べるとかなり小さいので、

クロサンショウウオの幼生を食べるアカハライモリが大集合したり、

イノシシが泥浴びして、ぐっちゃぐちゃになってしまったりと、悲惨な状況です。

 

詳しくは、サンショウウオ展で解説していますので、ぜひ皆さんに知っていただきたいと思います。

 

でも、ほんとネガティブな現状報告ばかりで、ヘコみますね・・・。

よく考えたら、バックヤードにちょうどヒダサンショウウオの幼生がいたので、

写真をとってきました。

上からの写真でわかりづらいかもしれませんが、こんな姿です。

 

P1010016.JPG

 

 

右の個体は、変態完了しているので、エラは無くなっています。

同じ日、同じ場所で見つけた個体ですので、左の幼生ももうすぐ変態を迎えるものと思います。

ちなみに越冬幼生で、昨年誕生した個体です。

その年の秋には変態してしまうものもいれば、幼生のまま冬を越すものもいます。

ちなみに、この2匹でもよく見ると違いがありました。

 

まずこちらが変態がすんだ右の幼体の後肢の指です。

 

P1010011aa.JPG

 

 

5本ありますね。

では、左の幼生はどうかというと・・・、

 

P1010013.JPG

 

 

4本!

よく見てみると、いろいろな発見があるものです。

皆さん、サンショウウオ展でも、要チェックやで!

次にご紹介するサンショウウオはこちら。

 

P1010024.JPG

 

 

ヒダサンショウウオです。

金粉をまぶしたような模様がとてもきれいです。

同じヒダサンショウウオでも、模様が全然違います。

 

P1010027.JPG

2個体とも岐阜県産のヒダサンショウウオです。

うん、まことに美しい!

<昨年の夏のイベントブログの、ネタと写真の使い回しだ!というツッコミはなしでお願いします>

 

さて、このヒダサンショウウオは、私が岐阜県に来て、初めて野外で見たサンショウウオです。

見つけた時は、いや、厳密にいうと同行者が見つけたのを、見せてもらった(泣)時は、

ちょっと言葉にできないくらい感動でした。

「ぉおー!、うーむ、むー、ほう♪」

奇声をつぶやきつつ、こねくり回されたヒダはさぞ迷惑だったことでしょう。

ごめんなさい。

 

さてこのヒダサンショウウオ。

岐阜県内には、比較的広範囲に生息しており、渓流でよく幼生が見つかるためか、

当館にかかってくるサンショウウオに関する電話問い合わせで、実は質問が一番多い種です。

山に遊びに行く機会が増えるこれからの季節、今年も問い合わせが増えてくることでしょう。

その3です。

 

道路沿いのゴミを除去すると同時に、道路のたまり水を、繁殖池と間違えてメスを待っているオスや、

すでに産みつけられてしまった卵のうを救出したら、次の作業です。

次は繁殖池の造成です。これが、なかなかキツイ!

 

DSC00613.JPG

毎年同じ場所に池を掘っても、たった一年で落ち葉や植物で半分以上が埋まってしまいます。

もちろんその上にはこの写真のように雪がつもっていることも。

(この写真は当時のものではありませんが、同じ場所です)

 

rannou.JPG

でも、繁殖に集まった成体と卵のうが観察できると、体の疲れが癒えるとは言いませんが、

一瞬喜びで疲れを忘れてしまいました。

また、この作業から数カ月後、同じ場所でたくさんの幼生が確認できた時は、ほんとにホッとしました。

 

そしてこの年から、アクア・トトぎふでは、ハクバサンショウウオの飼育に取り組み始めました。

残念ながら、いまだ飼育下繁殖には成功していませんが、少しづつ進展しています。

 

もともとゴミと一緒に捨てられてしまっていたのは、何が問題だったかというと、

「みんなそんなところにハクバサンショウウオがいるなんて知らなかった」ということです。

そもそもサンショウウオ自体が知られていないわけですから、当然です。

飼育下繁殖技術などの確立も大事ですが、実物をみて、その生物のことを知ってもらうことも、

水族館の大切な使命です。

 

という熱い思いを込めての、ハクバサンショウウオの初展示なのです! 

それでは、話の続きです。

ハクバサンショウウオを初めて見たのは、4年前。

カスミサンショウウオの保全活動を一緒に行っている岐阜高校の先生で、

岐阜県野生動物保護推進員の高木先生に、ハクバサンショウウオの保護活動を

見に来ないかとお誘いを受けたのです。

 

※当時の岐阜県レッドデータブックでは、まだヤマサンショウウオと記載されていました。

その後、ハクバサンショウウオのシノニムであるということで、名前が変わりました。

 

場所は岐阜県の北部、飛騨地方。水族館から車で約3時間!

私は岐阜県出身ではなく、大阪のいわば巷の子。

岐阜県って広!とこの時初めて感じました・・・。

<行く途中の風景>

 

20090518123117.jpg

いやー、景色最高!

 

 

さて、ようやく到着して、車を降りると、あれ?なんか寒いんですけど・・・。

それもそのはず、雪が見事に残ってるじゃないですか。

水族館では半袖だったのに。またも岐阜県の広さを痛感しました。

 

さて、到着後はすぐに活動開始です!

何をするかというと、まず道路脇にたまった落ち葉やゴミを撤去します。

 

DSC00618.JPG

 

雪解け水が常に道路わきを流れており、落ち葉やゴミがあると、水がたまって池のようになってしまいます。

すると、そこでハクバサンショウウオが誤って卵を産んでしまい、

そのまま流されたり捨てられてしまったりするのです。

なんてこった!!

 

つづく

日本に生息する小型サンショウウオは20種。

今回の特別展では、そのうち、16種を生体展示しています。

せっかくですので、順番にこのブログでご紹介できたらと思っています。

 

さて、一番最初に紹介する種はどれにしましょう。実に悩むところです。

どのサンショウウオも思い入れがありますが、、、、決めました!

では、写真をごらんください!

 

HAKUBA.JPG

わかります?

彼らと関わりだしたのは2006年の春。

早いものですね、もう4年も前の話です。

さて、彼らの名前はといいますと、

 

P1010002.JPG

ハクバサンショウウオです!

それでは次回、ハクバサンショウオとの出会いについて、お話しましょう。

 

つづく

 

<そんな話をひっぱるなっていうセリフは禁止です・・・>

サンショウウオ展には、たくさんのマスコミの皆さんが取材に来てくれました。

どうもありがとうございます!

皆さんに「サンショウウオ展やってるよー。」ということを知ってもらいたいので、

取り上げてもらえるのは、大変うれしいことですね。

 

たいてい、サンショウウオっていうと、みなさんオオサンショウウオをイメージされます。

でも、今回はサンショウウオ科についての特別展。一般的に小型サンショウウオと呼ばれる仲間です。

(オオサンショウウオはオオサンショウウオ科に分類されます。)

日本には、この小型サンショウウオがたくさんいます。

普段は山や森の中でひっそりと暮らしているので、ふつう、野外で見かけることはありません。

そんなところも一般的に知られていない原因の一つかもしれません。

 

ぜひこの特別展でサンショウウオについて知ってもらいたいと思っています。

 

P1010008.JPG

 

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イメージは「森」。落ち葉たっぷり。

また、それぞれの種が似た姿形をしているので、今回はイラストを多用しています。

こんな感じで。

 

P1010011a.JPG

イラストはミュージアムショップの熊澤画伯にお願いしました。

さすが!

いよいよサンショウウオ展がスタートしました!

「サンショウウオをみなさんに知ってもらいたい!」

この熱い思いを胸に、ながらく温めてきたこの企画!

完成した時は、まさに感無量・・・。

 

いやいや終わったわけではなく、これからスタートですから、

感傷にひたっている場合ではありません。

これから特別展とあわせて、この飼育日記でも、どんどんサンショウウオ

の魅力を伝えるべく、毎日更新していきます!

 

いや、2~3日おき・・・。ともすれば、一週間お・・・。

できるだけ頑張ります!

 

さてvol.0では、以前飼育日記にも書いた、

カスミサンショウウオの保護個体についてです。

彼らもそろそろ変態間近で、感染症検査も陰性。

というわけで、先日岐阜高校自然科学部のみなさんと一緒に、

生息地に放流してきました。

 

IMG_9344.JPG

繁殖地はこのコンクリート製の側溝です。もっとちゃんとした池だったら問題ないのですが・・・。

 

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生徒のみなさんの手で放流!ちょっと名残惜しそうです。

わかります。正直、カワイイと思います。

 

IMG_9356.JPG

アクア・トトぎふスタッフも生徒さんの横で放流!

 

IMG_9368.JPGこの幼生の飼育・変態前の放流という保護活動は数年前から実施しており、今年初めて放流個体が産卵やってきました。

そのため、この一連の活動は今年でいったん終了となります。(調査はもちろん継続しますよ)

今回放流した個体が成体になって、再び繁殖のため水場に戻ってくるのは、おそらく3年後。

無事に戻ってこれることを祈りつつ、ついでに、サンショウウオ展の成功も祈りつつ

水族館にもどったスタッフなのでした。



追)このカスミサンショウウオの保護活動と放流の様子は、新聞でも取り上げられてます。

ネット配信もされていますので、ぜひご覧ください。

もちろん当館のサンショウウオ展では、みっちりと取り上げています!

ぜひ皆さんに興味をもっていただけたら嬉しいです。

ipadでポイントガイド

きたがわ 2010.06.04(金)

6月5日~7月4日までの土日、午後2時15分より当館2階のコンゴ川水そう付近において

5月28日に日本でも発売されたAPPLE社のipadを使用したポイントガイドを始めます。

 

 

 

今回ipadを使ってご紹介する生物はハイギョ。

乾季には土の中で繭(まゆ)をつくり、雨季が来るまで、

肺で呼吸しながら夏眠するという不思議な生態の魚です。

 

今回は、昨年当館で実施された、

ハイギョが夏眠から目覚めるまでの映像を、

ipadを使って皆さんにお見せしながらガイドいたします。

 

期間限定の「デジタルポイントガイド」。

 

この機会にぜひご覧ください!

 

 

 

 

 

 

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