世界淡水魚園水族館 アクア・トト ぎふ
  • 料金・お得なパスポート
  • メールマガジン
  • 団体のお客様へ
  1. HOME>
  2. おもしろ飼育日記>
  3. 日本の両生類

おもしろ飼育日記

日本の両生類の日記

 

2017.3.7-1.jpg

バックヤードで飼育しているクロサンショウウオが産卵しました。

常設展示の解説文にも書いていますが、

クロサンショウウオの卵のうは、白いあけびのような形が特徴です。

ここ数年、バックヤードで産卵していましたが、展示はしていませんでした。

今年は展示水槽の水温をこれまでより下げていて、

繁殖したバックヤードの水槽との水温差も例年より少ないため、

展示することにしました。

 

2017.3.7-2.jpg

 

2017.3.7-3.jpg

水温を下げていた理由は、

となりの水槽にいるナガレタゴガエルの繁殖のためです。

(水槽は別ですが、同じ飼育水が循環しています)

これまで繁殖はバックヤードの水槽を中心に取り組んできましたが、

今年は展示水槽で実施することにしました。

ナガレタゴガエルのために水温を下げただけですが、

クロサンショウウオのオスの体型も繁殖期のいかつい姿になっています。

特に意図していませんでしたが、卵のうとあわせてお楽しみください。


※ちなみに繁殖期のオスは、どれくらい体型が変わるかというと、

コレが、

 

2017.3.7-4.jpg

 

 

コレに。

 

2017.3.7-5.jpg

さて、他の小型サンショウウオの卵のうは透明なので、

発生の様子が観察できるうえに、

成長してくると卵のうの中でクルクル動く姿も見ることができて、

とても楽しいのですが、

クロサンショウウオだけは白く濁っているので、ほとんど卵が見えません。


ということは、受精しているかどうかもよくわからないのです。

当然、未受精だったら孵化しません。ドロッと卵のうが崩れていくだけ。。


たぶん、大丈夫だとは思います。


大丈夫だとは思いますが、

孵化した幼生の話題についてふれることなく卵のう展示が終了した場合は、

つまりそういうことですので、そっとしておいてください。


※野外では透明な卵のうも見つかることがありますよ。

2017.3.7-6.jpg

 

 

 

 

 


めざせ緑のモリアオガエル2

須田 2016.12.31(土)

前回のブログの続きです!


バックヤードで飼育しているモリアオガエル幼体に、

色素(ルテイン、βカロテン)を添加した餌を与え続けたところ...

2016.12.31-1.jpg


ルテインとβカロテンを与え続けた個体は、

色素を添加しなかった個体と比べて

青みの少ない、緑の体色になりました!

 

さて、この結果をふまえて、

現在展示している成体のモリアオガエル

 よりにできるか挑戦です!

 

与える色素は、幼体に与えた際、

一番体色が緑になったルテインにしました。

 

まずはカプセルの中身をだして

 

2016.12.31-2.jpg

 

 

コオロギにまんべんなくつけ、

週に2回、モリアオガエルに与えます。

 

2016.12.31-3.jpg

それでは、色素を与える前からの変化を追って見てみましょう!

変化が分かりやすいように、顕著に効果が出た1匹を

ピックアップしてお伝えします。

 

10月13日

2016.12.31-4.jpg

 

 

ルテインを与え始める前の成体です。

なんだか色が抜けたような白っぽさです…。

 

11月9日

2016.12.31-5.jpgほのかに体色が明るくなったように感じます!

いや...気のせいかな?と不安に思いながら、地道に餌やりは続きます。


12月5日

2016.12.31-6.jpgうっすら黄緑色になってきました!

これは気のせいではなさそうです!!

 

12月22日

2016.12.31-7.jpg

 

2016.12.31-8.jpg

 

2016.12.31-9.jpg

ルテインを与え始めてから約2か月半!

どうでしょう…最初の青白い色と比べて、かなり緑になっていませんか!?

 


ビフォーアフターを並べてみましょう!

2016.12.31-10.jpg

光の影響、カエルの状態などにより体色は変化するものですが、

それらの条件を加味しても体色が緑になってきているように思います!

目標としていた野生下の個体の写真と比較してみると...

 

2016.12.31-11.jpgこうして比べてみると、現段階では体色を緑に近づけることはできたものの、

野生下とはまだまだ差がありますね…!

しかし!緑色のモリアオガエルの展示に向けて、

大きな一歩を踏み出したのには間違いありません!

挑戦はまだまだ続きそうです!!!

ぜひ、一緒に見守ってくださいね!



さて、これからは

・色素の獲得時期で体色に差は出るのか?

・色素を与えるのをやめると退色する?

・ほかのアオガエル類でも効果はある??


などなど、あわせて調べていきたいことがたくさんなのですが…


私事ですが、年内でアクア・トトぎふを離れることになり、

たいへん心残りではありますが、

今後の挑戦は一緒に研究を続けてくれた頼もしいT先輩、

 興味を持ってくれた若手のN君に託します…!

 

2016.12.31-12.jpg

 

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


いやぁ、生き物って本当に不思議で興味が尽きませんね!

「なんでだろう?」と感じたことを少し覗いてみるだけで、

 発見する楽しさが溢れます!

ぜひアクア・トト ぎふに、

そんな「発見」を楽しみに来て頂けたらうれしいな、と思います。


3年という短い期間ではありましたが、


関わることのできたたくさんの生き物たち、

水族館に足を運んでくださったみなさま、

ブログを読んでくださったみなさま!

本当にありがとうございました!

 


めざせ緑のモリアオガエル

須田 2016.12.24(土)

みなさんこんにちは!

アクア・トト ぎふの3階では、岐阜県にも生息する樹上性のカエル、

「モリアオガエル」を展示しています。 


さてこのモリアオガエル。

自然下ではこのような緑の体色をしているのですが、

2016.12.15-1.jpg

当館でオタマジャクシから育てると、

青みがかったような、白っぽい色のモリアオガエルになってしまうことがあります。 

2016.12.15-2.jpg2016.12.15-3.jpg

2014年のこのブログでも取り上げられているように、

これまでなぜ青白くなってしまうのか特定することができず、

飼育担当者の悩みのタネでした。

 

青白いカエルを展示することで、モリアオガエルの体色について

「モリアオガエル=青白い」と誤解を与えてはいけない…!


やっぱり自然下のような緑色のモリアオガエルを展示したい!!!


ということで、

今年は「餌」に注目して、トライしてみました!


自然下のモリアオガエルは何を食べているのか

調べてみたところ、セミ、クモ、バッタなどなど

実に様々な餌生物を食べていることが分かりました。


かわって、水族館では何を与えているのかというと、

栄養剤をまぶしたフタホシコオロギ1種です。

2016.12.15-4.jpg


おいしそうに食べてくれますが、

ここに飼育下では足りない何かがあるのではないだろうか?!と考えました。

それはもしかすると、

本来は多様な生き物を餌とすることで得られるはずの、

体色の元となる色素なのでは!?


そこで、餌となるコオロギに色素を添加してみよう!

と7月より取り組みを始めました!

 まずはバックヤードにいる、

今年生まれのオタマジャクシから育てた幼体に

色素を添加したコオロギを与えてみることにしました。

2016.12.15-5.jpg

両生類の多くは

「βカロテン」「アスタキサンチン」「ゼアキサンチン」「ルテイン」などの

様々な色素を持つといわれています。


その中でも、サプリメントとして手に入れやすい

 「ルテイン」「βカロテン」のサプリメント(軟カプセル)の中身を絞り出し、

コオロギにつけて、与えてみました!


針を使ってカプセルに穴をあけ、 

2016.12.15-6.jpg

餌のコオロギにまんべんなくつけてから与えます! 

2016.12.15-7.jpg


それぞれの影響が比べられるように

①これまでと同じ、コオロギのみを与える幼体

②ルテインをコオロギに添加してから与える幼体

③βカロテンをコオロギに添加してから与える幼体


3つのケースに分けて飼育しました。

3か月後、どうなったかというと…


①添加なし  

2016.12.15-8.jpg

 

②ルテイン添加

2016.12.15-9.jpg



③βカロテン添加

2016.12.15-10.jpg

 

並べてみると… 

2016.12.15-11.jpg

 

2016.12.15-12.jpg


どうでしょうこの差!

①コオロギのみ給餌を行った幼体が水色をしているのに対し、

②ルテイン・③βカロテン添加をした幼体の体色が緑っぽくなりました!


とくに青みが少なく、緑が顕著になったのは②ルテインの幼体でした。


これは、自然下の体色に少しでも近づけたのでは!?

緑色のモリアオガエルに向けて、希望の光が見えた感じがします!


さて、バックヤードにいる幼体では結果が得られましたが、

現在展示している成体にも効果はあるのでしょうか…!


次のブログにつづきます!

 



 

タゴガエルの展示再開

田上 2016.08.31(水)

先日、4Fから3Fにかけてのスロープにある水槽、

その名も「スロープ水槽(そのまま)」にタゴガエルを展示しました!

 

タゴガエルは本州に広く分布するカエルですが、

タイプ標本(新種記載の際、よりどころとなる標本)の産地は、

岐阜県の旧上宝村(現高山市)です。

なので、このカエルは岐阜県の水族館として、

なんとしても展示しなくてはならないカエルなのです。

(たぶん、そう息巻いているのは私だけなんですが)

 

タゴガエル、これまでもいくつかの水槽で展示していたのですが、

なかなかうまくいきませんでした。

色々理由はあるのですが、一番の理由は「見えない」ということ。

最初は4Fのこの水槽に展示していたり、

 

 

2016.8.26-2.jpg

 

 

その後、3Fのこちらの水槽に移動したり・・・

 

2016.8.26-3.jpg

 

 

やっぱりうまくいきません。

となれば、最後の切り札、スロープ水槽しかないわけです。

しかしこの水槽、フタがありません…。

このままいれたら、タゴガエル即逃げです。

 

スロープの雰囲気を壊すような、目立つフタをつけるのも問題がありますので、

いっそのことネズミ返しのようなもので、脱出を防げるかなと考え、

予備槽に取り付けて実験してみたところ、どうやら大丈夫そう。

 

ならばとスロープ水槽にネズミ返しを取り付け、

数匹のタゴガエルを入れてみました。

5分後。

2016.8.26-4.jpg

 

ネズミ返しをいとも簡単に乗り越え、水槽の上に鎮座するタゴガエル氏の姿が。

タゴガエルの運動能力をなめていました。

そそくさとタゴガエルを捕獲し、赤面しつつあらためてフタを作製した次第です・・・。

 

で、先日ようやく三度目のデビューです。

 

 

2016.8.26-5.jpg

 

 

現在、ご覧のようにありとあらゆる場所で脱走を試みていますが、

そのうち落ち着いてくれるでしょう。

岐阜にゆかりのあるタゴガエル、皆様ぜひご覧ください。

 



 

頭でっかち化、進んでいます!

須田 2016.05.09(月)

4月26日から展示をスタートした

『実験!エゾサンショウウオの頭でっかち幼生』

この水槽では、たくさん幼生がいる環境で育つ幼生と、

少しの幼生しかいない環境で育つ幼生の成長の違いを比べています。


実験から1週間ほど経って、さっそく幼生の姿に変化が現れてきました。

飼育密度の高い環境では、幼生の体の大きさに差が出始めています。

 

2016.5.6-1.jpg

 

特に体が大きいものを選んで、飼育密度の低い環境の個体と比べてみました。


飼育密度 低

2016.5.6-2.jpg

 

飼育密度高

2016.5.6-3.jpg

横から見ても、体型にまだまだ差はないように思えますが…

同じ個体を上から見てみると、


どーん!

 

2016.5.6-4.jpg

頭でっかち化、着実に進んでいるようです!

頭の形も、なんだか角ばっているみたい。

 

2つの環境の幼生には、それぞれの行動にも差があるようです。

飼育密度が低い環境では、幼生は水面や水底でじっとしていることが多く、

また泳いだとしても他個体にぶつかることは少ないです。


かわって、飼育密度の高い環境では、幼生同士の体が触れるたびにお互いが

ピョンッと動きます。なので、しょっちゅう動き回っている様子が確認できます。


エゾサンショウウオの頭でっかち化は

「体に尾が当たるような振動」が引き金になっておこるといわれていますので、

この幼生同士がぶつかることが重要な刺激になっていそうですね!


これからこの差が広がっていくのでしょうか。

また幼生の姿に変化があったらお伝えしていこうと思います!

2016.5.6-5.jpg

それではまた!

 

 

 

このページの先頭へ

2017年04月
日 月 火 水 木 金 土
           
1
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
16
17
18
19
20
21
22
23
24
26
27
28
29
30
           

バックナンバー

ピックアップフォト

  • 2017.4.24-1.jpg
  • 2017.3.23-1.jpg
  • 2017.3.16-1.jpg
  • 2017.3.7-1.jpg
  • ドンコ.jpg
  • 2017.2.5-1.jpg
  • 2017.2.3-1.jpg
  • IMG_0745.JPG
  • 2017.1.2-1.jpg
  • 与える.JPG
世界淡水魚園水族館 アクア・トト ぎふ
〒501-6021 岐阜県各務原市川島笠田町1453 TEL:0586-89-8200/FAX:0586-89-8201

Copyright © Gifu World Fresh Water Aquarium All Rights Reserved.