
田上 2010.07.20(火)
さて、サンショウウオ紹介も6種目。
岐阜県に生息するサンショウウオ、最後の1種です。
それは、こちら。
カスミサンショウウオです。
今回はイラストのアップ!
カスミサンショウウオについては、いろいろな取り組みなど過去の記事でも紹介しております。
(何よりサンショウウオ日記の一発目はカスミ幼生の放流についてでした)
当館から一番近くの場所に生息地があるサンショウウオですし、
最初に繁殖に成功したサンショウウオでもあります。
いろんな意味で、このサンショウウオに教えられたことは多い気がします。
というわけで、今回の特別展では、カスミサンショウウオがいろんなところに出没しています。
たとえば、
生態解説ブースのフィギュアもそう。他にも・・・
この写真の中にも実は、隠れていたりするのです。
さて、良いか悪いか別にして、展示個体はよくなついているので、
水槽をのぞきこめば、必ず人の方を向いてくれます。被写体には最高です。
良い写真がとれたら、またご紹介します!
田上 2010.07.18(日)
さあ、岐阜県に生息するサンショウウオ紹介もあと2種です。
次はコガタブチサンショウウオをご紹介。
コガタブチサンショウウオ(通称:コブチ)は、昨年より常設展示しました。
そのあたりは、昨年のブログに書きました。(下記リンクを参照)
http://blog.goo.ne.jp/aquatotto_staff/e/e49d84b4b82c5cb82108f94cf5da2d55
なかなか出合えなかったので、そういった意味でも、非常に思い入れのあるサンショウウオであります。
さて、このコブチが産卵する場所は、伏流水のしみだす岩などの奥の奥の奥~の方ですので、
卵のうは、普通に見れるものではございません。
見つけるためには、根気と勇気と体力と愛が必要です。
ここだけの話、、、
実は当館のサンショウウオ展で見れるんですよ。
カスミサンショウウオと比べると卵の大きさが全然違いますね。
産卵する場所は地中深くですから、餌となる生物がほとんどいないんでしょう。
そのため、卵の栄養だけで変態できるそうです。すなわち、栄養たっぷりなわけですね。大きいはずだわ。
ちなみに、この卵のう、当館で産卵したものです(ちょっと自慢)。
産卵場所の環境をイメージし、ホームセンターにて資材をセレクトし、繁殖水槽をハンドメイドした結果!
4対の産卵が見られました。
しかし、すべて未授精卵という悲しい結果が、上記の標本展示につながっております。
標本ビンの中に入っている保存液には、私の涙もちょっぴり含まれているとか、いないとか・・・。
来年こそ!!!
波多野 2010.07.05(月)
7月のマンスリー水槽のテーマは 「 水中HANABI 」、 水の中を彩る生きものたちを花火に見立てて展示しています。
その中でひと際歓声が上がる生きものが・・・、「あっマリモだ」と。
でもこの本種、実はマリモではないのです!
では何なのかと申しますと、本州中部以南の湖沼や水田、河川などにみられるアオミソウ属の一種に属する緑藻なのです。
しかし、このように大きく丸くまーるくまん丸くなることは珍しく、やはりその姿はあたかもマリモ似。
それもそのはず、マリモを含む幾つかの藻類はマリモ・クレードと呼ばれる新規の生物群であることが近年の研究で分かり、アオミソウ属の藻類もこの生物群に含まれるているのです。
つまりマリモの近縁種(仲間)ってことです。
本種は、一宮市のご夫婦が大切に育てられてきたものをご厚意により展示をさせて頂いています。
私も本種を見た時にあまりのインパクトに驚きました。
ちなみに展示ではエアレーションにより水の中を踊っていますが、エアレーションの無い状態ではこのようになっています。
案外、沈んでいる姿もかわいいですね。
マンスリー水槽では他の展示を圧倒して、横の水槽なんかはかすんでいます。
みなさま、この珍しい藻に会いに来て下さいね。
今月中の期間限定の展示なのでお見逃しなく!
田上 2010.06.27(日)
次はこちらクロサンショウウオ。
クロサンショウウオといえば、当館が日本動物園水族館協会の繁殖賞を受賞した種です。
日本の水族館・動物園で初めて繁殖に成功したんですよ。
※繁殖賞とは?→http://aquatotto.com/about/news/detail.php?id=146
そして、今年も繁殖期をむかえ、オスの体も水生型に変化し、いよいよだぞ!
というのは、過去の飼育日記でお伝えしました。
※これ→http://aquatotto.com/blog-diary/2010/03/post477.html
それでは、結果をご報告いたしましょう!
今年は・・・・・・・・、繁殖しませんでした・・・。
「お楽しみに」的な書き方しておいて、この有様。
ちっとも産卵がみられないまま、オスが水から上がりだしたのを見たときは、
もう、ショックすぎて、心労で痩せそうになりました。
まだまだ飼育環境で足りない要因があるんでしょうね。燃えてきました、来年こそ!
さて、このクロサンショウウオも、前に紹介したハクバサンショウウオ同様、
岐阜県ではかなり危機的な状況に陥っている生息地があります。
繁殖のために使われていた湿地に、水がたまらなくなっているのです。
そのためシートを埋めて、一部に水がたまるようにしているのですが、
もともとの湿地の面積に比べるとかなり小さいので、
クロサンショウウオの幼生を食べるアカハライモリが大集合したり、
イノシシが泥浴びして、ぐっちゃぐちゃになってしまったりと、悲惨な状況です。
詳しくは、サンショウウオ展で解説していますので、ぜひ皆さんに知っていただきたいと思います。
でも、ほんとネガティブな現状報告ばかりで、ヘコみますね・・・。
田上 2010.06.25(金)
よく考えたら、バックヤードにちょうどヒダサンショウウオの幼生がいたので、
写真をとってきました。
上からの写真でわかりづらいかもしれませんが、こんな姿です。
右の個体は、変態完了しているので、エラは無くなっています。
同じ日、同じ場所で見つけた個体ですので、左の幼生ももうすぐ変態を迎えるものと思います。
ちなみに越冬幼生で、昨年誕生した個体です。
その年の秋には変態してしまうものもいれば、幼生のまま冬を越すものもいます。
ちなみに、この2匹でもよく見ると違いがありました。
まずこちらが変態がすんだ右の幼体の後肢の指です。
5本ありますね。
では、左の幼生はどうかというと・・・、
4本!
よく見てみると、いろいろな発見があるものです。
皆さん、サンショウウオ展でも、要チェックやで!