サンゴとミョンの楽しい食事のために!
当館で展示しているルリコンゴウインコ「サンゴ」と「ミョン」は、2024年3月から展示をはじめ、デビューから2年がたちました。好奇心旺盛で仲も良く、日々多くの方に元気な姿を見せてくれています。
そんな2羽の暮らしをより良いものにしていくため、担当スタッフで日々エンリッチメントに取り組んでいます。
(エンリッチメントとは、生き物の暮らしを豊かにし、より良い状態で幸せに過ごせるようにするための工夫のことです。)
今回のコラムでは、その中でも「食事」に関する取り組みについてご紹介します。
食事は生きていくうえで欠かせない要素であると同時に、大きな楽しみのひとつでもあります。その内容や与え方を工夫することは、生き物の生活の質を上げることにもつながります。
まずは、主食であるペレットの見直しをしました。よりバランスよく栄養を摂取できるよう種類を変更し、新しいペレットへの切り替えは給餌の割合を調整しながら徐々に行いました。
サンゴは初日から新しいペレットも問題なく食べてくれましたが、ミョンは口からだしてしまうことが多く、なかなか飲み込むことはしませんでした。それでも毎日少しずつ鳴らしていくことで、現在では残さず完食しています。
続いて、野菜・果物の見直しを行いました。
今までは、リンゴやオレンジを餌料としていましたが、「少し甘いものが多いかもしれない」「ほかの食材も試してみよう」といった意見があり、パプリカとブロッコリーを試してみることにしました。
はじめはあまり食べませんでしたが、日が経つにつれて徐々に2種類とも食べてくれるようになっています。
パプリカは特に好評で、サンゴは積極的に食べ、ミョンは器用に皮だけむいて食べるなど、それぞれで食べ方の違いが見られました。
ブロッコリーについては、房の部分は落ちてしまうことが多いですが、茎の部分を中心に食べています。
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最近はさらにバリエーションを増やすため、トマトにも挑戦しています。今後もさまざまな野菜や果物を取り入れていきたいと考えています。
また、食事で工夫は、「何を食べるか」だけでなく「どのように食べるか」も重要です。
ペレットを卵パックに入れてみたり、
新聞紙に包んでみたり、
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へちまたわしの中に入れてみたりと、「どうしたら取りだせるか」を考える要素も取り入れています。取りだせたときの達成感を味わえるような工夫をしています。
野生では、食べ物を探すことに多くの時間を費やしますが、飼育下では決まった時間になると食べ物が運ばれてくるため、探すことなく食べることができます。そのため、食事にかかる時間は短くなってしまうんです。
そのため、わざと取り出しにくくすることで食事の時間を長くし、考える機会や達成感を得られるようにしています。
今回は、「食事編」としてご紹介しましたが、エンリッチメントにはほかにも、「運動」や「環境」など、生き物が楽しく豊かに暮らせるためにできる要素がたくさんあります。
これらについても、また別の機会にご紹介できればと思います。
これからも、サンゴとミョンが健康に過ごせるよう、日々の飼育管理に取り組んでいきます。
※5/2 内容を一部変更いたしました。