おもしろ飼育コラム

子を守るレッドジュエルフィッシュ
  • アクア・トトの生き物

子を守るレッドジュエルフィッシュ

2階「コンゴ川 河口の魚」水槽で展示しているレッドジュエルフィッシュ。         バックヤードで飼育している個体が産卵しました。 産卵から3日ほど経ち、ふ化したばかりの稚魚です。 レッドジュエルフィッシュはオスとメスで卵や稚魚を守ります。     今はふ化して3週間ほど経ちましたが、まだ1㎝に満たないくらいの大きさです。     育ててみて気づいたのですが、レッドジュエルフィッシュは 稚魚の時期には体に黒色のラインが入るようです。 頭はずんぐりしています。   お腹のあたりがオレンジ色になっているのはエサの ブラインシュリンプをたくさん食べているからです。   この先、どのくらいの大きさで黒いラインが消えるのか、 体に赤みが出てくるのかなど、成長が楽しみです。       様子をみていると、どうもオスとメスが交互に、 時々交代しながら世話をしているようにみえます。 どちらかが世話、もう片方が敵を追い払うというような役目なのかもしれません。     近縁種のHemichromis fasciatusでは、4~8週間稚魚を守る、 と書いてありましたので、もう少しの間はこの様子が見られるかもしれません。     レッドジュエルフィッシュはなわばり争いなのか、 強い個体が弱い個体を攻撃する気性の荒い性質です。   特別気になる魚ではなかったのですが、 稚魚のかわいらしい姿や、オスとメスが交互に世話をする様子をみて、 レッドジュエルフィッシュが好きになりました。   今後もレッドジュエルフィッシュの成長の様子は、Xなどでお知らせしていきたいと思います!     Tweet

きんトトの日々の管理
  • 企画展・特別展示

きんトトの日々の管理

こんにちは、展示飼育部の松下です。 7月より開始した企画展『きんトト今昔物語~時代を彩る金魚たち~』はすでにご覧いただきましたか?   展示している金魚は全部で約30品種、100点。和金、らんちゅう、琉金など、金魚の系統をグループ分けして紹介しており、さまざまな色や形の品種を観察することができます。   さて、こちらの企画展は12月10日まで約5か月間開催します。展示を維持するためには、毎日の管理が欠かせません。本日はきんトトの日々の管理について、皆さまにご紹介します。     ①水槽の掃除 水槽にコケはつきものです。美しい金魚たちを万全に鑑賞していただけるよう、さまざまな角度からアクリルガラスをチェックし磨いています。 写真で使用しているのは、スポンジを棒に括り付けたもの。和金のなかまの水槽のように、大きな水槽を掃除するのにぴったりです。     ②金魚の体調チェック 金魚を健康に保つためには、よく観察し異常にいち早く対処することが大切です。体表やヒレ、色味、泳ぎ方などさまざまなポイントを毎朝チェックしています。また、エアレーションやろ過装置など設備の点検も行っています。 (出演しているのはチームきんトトのリーダー、国崎さんです。)     ③金魚への給餌 金魚は消化不良を起こしやすいため、消化のよい配合餌料を水でふやかしてあげています。食べ過ぎたり、食べ残しが出たりしないよう、各個体の食べ具合をみながら少しずつ水槽内へ投入します。また、給餌時は金魚が活発に動くため、金魚の体調を改めてチェックする絶好の機会でもあります。     配合餌料に集まる茶金と青文魚、黒出目金たちです。おいしそうに食べています!     いかがでしたでしょうか。金魚は飼育が難しく、日々神経を尖らせながら丁寧に管理をしています。企画展は12月10日まで続きますので、すでに見に来られた方も、そうでない方も、ぜひまたいらしてくださいね。   企画展内の装飾は現在涼やかな夏モードになっておりますが、10月14日から温かみのある秋モードへ変わる予定です。上記の動画でご紹介した茶金と青文魚、黒出目金の水槽もがらっと一変します。お楽しみに!     Tweet  

木曽川にマミズクラゲ現る
  • 企画展・特別展示

木曽川にマミズクラゲ現る

皆さんこんにちは。 今回は、9月30日より展示を開始した「マミズクラゲ」についてご紹介したいと思います。     マミズクラゲはその名の通り、真水=淡水に生息するクラゲです。 水温が最も高くなる夏から秋にかけて、湖沼やダム湖、ため池などの止水域で見られます。 ただ、同じ場所に毎年現れるとは限らず、一方で、今まで見られなかった場所に突然現れることもある、まさに神出鬼没のクラゲなのです。     私は個人的にクラゲが大好きなので、ぜひマミズクラゲを展示したい!お客さまにクラゲの魅力を伝えたい!と常々思っておりました。 ですが先述したように神出鬼没のマミズクラゲ、そう簡単には見つかりません…。     目撃情報のある池に出かけては探すことを繰り返していましたが、見つからず、気が付くと9月も終盤に…。   今年はもうダメかなと思っていたところ、魚類の調査を行っていたNPO法人流域環境保全ネットワークの方からマミズクラゲを見つけたよと連絡をいただきました。その場所は、木曽川下流域のたまりでした。     “川”というとどうしても”流れのあるもの”とイメージしがちですが、自然の力で形成されたたまりや、ワンド(川原に形成される入り江のような場所)など、流れがほとんどない環境もあります。   そしてそこには、マミズクラゲのような止水環境を好む生き物も生息しています。   私も今回、マミズクラゲ=”池”、だけじゃないんだなと痛感し、淡水環境の多様さを改めて感じることができました。   少し見えづらいかもしれませんが、こちらが現地で観察できたマミズクラゲの写真です。     クラゲの体を傷つけないよう、お玉を使って水ごとそっと掬って採集しました。     当館でのマミズクラゲの展示は実に12年ぶりになります! 飼育方法を模索しながらの展示で、元々寿命が長い生き物でもないので、短期間の展示となってしまうかもしれません。   一人でも多くのお客さまに見ていただけるよう、大事に大事に飼育していきます。 ぜひ、ご覧いただけると幸いです。     Tweet  

カヤネズミが繁殖しました!
  • アクア・トトの生き物

カヤネズミが繁殖しました!

7月8日にリニューアルしたカヤネズミの展示水槽で、赤ちゃんが産まれました!   カヤネズミは1度に1~8頭出産します。 今回の出産では、目視ながら、8月19日に赤ちゃんが6頭ほど産まれているのを観察できました。   また、カヤネズミは巣を何個か作り転々としながら生活するため、 展示水槽内でも日中に産まれて間もない赤ちゃんを母親が咥えながら、別の巣へ移動させている光景を見ることができました。   臭いにとても敏感なので、私たちが触ってしまうと育児放棄する可能性があります。 巣の中を覗きたい気持ちをグッとこらえて、大きくなった子どもが姿を見せてくれる時を待ちます。     こちらはまだ産まれて数日の毛が生えていない赤ちゃんを運ぶ母親の様子です。   10日程すると、毛が生え、眼も開いている子どもを運ぶ母親の姿も確認できました。 すくすくと育ってくれているようで一安心です。   それから数日した後、子どもが離乳したようで、日中何度か巣から出て活発に動き回る姿を見ることができました。     まだまだ体の大きさは大人のカヤネズミに比べて、半分ほどと小さく、体毛の色も大人はオレンジ色(茶色)ですが、子どもはまだ全身灰色がかっているので、どれが子どもなのか見分けられるかと思います。   ただ、こんなに小さい時期はあっという間ですので、ぜひ、この機会にご覧いただければと思います。     そしてさらに、妊娠しているメスのカヤネズミも発見しました。 妊娠期間は20日ほどですので、しばらくするとまた赤ちゃんが産まれると思います。 運が良ければ、産まれたての赤ちゃんを運ぶ母親を見られるかもしれません。     そして、私からのお願いです! カヤネズミを観察する時や、赤ちゃんを見つけた際も、驚いてしまうのでアクリル面をたたかず、そっと見守ってあげてくださいね。   みなさまのご来館お待ちしております!         Tweet  

水生昆虫水槽にヤゴ登場
  • アクア・トトの生き物

水生昆虫水槽にヤゴ登場

こんにちは、展示飼育部の松下です。 日中はまだ暑いものの、ようやく夜は涼しい風を感じられるようになりましたね。 季節の変化を楽しむのも風流だなあと思う今日この頃です。   さて、みなさまはお気づきでしょうか。今年リニューアルした水生昆虫・里山の生き物水槽の展示生物も少しずつ変化していることに……! 特によく入れ替わるのはこちら、右端の2本です。   リニューアルオープン時はタイコウチ、ヒメゲンゴロウの組み合わせでした。 8月からはコオニヤンマ、ハグロトンボのヤゴ。 そして現在はオニヤンマ、シオカラトンボのヤゴをそれぞれ展示しています。   ヤゴとはトンボのなかまの幼虫のことをさします。ヤゴは水中で生活し、何度も脱皮をくり返したのちに羽化してトンボとなるのです。   こちらは公園で撮影したシオカラトンボの成虫です。幼虫と成虫でこんなにも大きく姿が変わってしまうというのはなんとも不思議ですね。   ヤゴはすべて肉食性で、ほかの小さな水生昆虫などを食べます。普段は折り畳んでいる下唇を長く伸ばし、獲物を捕らえるという特徴を持っています。     オニヤンマにコオロギを与えた際の動画を撮影したので、こちらをご覧ください。   まるでマジックハンドのような下唇は見えましたか? あまりの早業だったので、こちらに動画からの切り抜き画像を用意しました。 普段の姿からは想像もつかないような口の構造ですね。私も初めて見た際は開いた口が塞がりませんでした! ヤゴの魅力は伝わりましたでしょうか。 今後もこちらの展示水槽はさまざまな生物に入れ替わっていく予定ですので、ぜひご来館の際の楽しみの一つにしてくださいね。読んでくださり、ありがとうございました!     Tweet  

わたしの自由研究
  • 企画展・特別展示

わたしの自由研究

こんにちは。夏休みも後半戦。 生きもの大好きな小学生から自由研究の進め方についての質問をたくさん受ける今日この頃です。   さて、私もこの夏の課題として、 ①カニの幼生を安定して稚ガニになるまで育てる。 ②それを展示して来館者の方々にカニの子ども時代の姿をご覧いただく。 というのを掲げていました。   カニの幼生を育てるためには、何が必要でどのようにして飼育するか…。調べて予想して、準備して。そして、実際にやってみて、記録をとって…。という過程は、まるで夏の自由研究です。   カニの幼生の育成は、河口の干潟にすんでいるハマガニとアシハラガニの2種で試してみました。   ハマガニ ↓   アシハラガニ ↓ 上の写真のように、展示水槽で卵を抱いたメスを見つけたら、隔離をしてふ化を待ちました。そして、たくさんの幼生を得ることができました。   ふ化して間もないハマガニのゾエア幼生はこんな形 ↓   ふ化して間もないアシハラガニのゾエア幼生はこんな形 ↓   同じ向きで写真を撮るのが難しくて写真からは分かりにくいのですが、見た目はそっくりです。ただ、ふ化した時点ではハマガニのほうがずっと大きいです。     そして、数度の脱皮の後にメガロパ幼生に変態するのですが、 ハマガニのメガロパ幼生はこんな形 ↓ アシハラガニのメガロパ幼生はこんな形 ↓ これも光の加減で色が違って見えますが、やはりそっくり。   メガロパ幼生になるとあまり浮遊せず何かにしがみつくので、しがみくための物と、共食いを避けるための隠れ家を用意する必要がありました。   そして、もう一度脱皮して稚ガニに変態。 稚ガニになりたてのハマガニはこんな姿 ↓   稚ガニになりたてのアシハラガニはこんな姿 ↓   すこしハマガニのほうがとげとげして見えます。     この2種のゾエア幼生を稚ガニまで育てるのは想像していたよりも簡単で、 ①カニの幼生を安定して稚ガニになるまで育てる。 という課題①はクリアできました。     そして次は課題②です。いよいよそれらをお披露目する段階になりました。 ハマガニはもうだいぶ大きくなっているので、展示するのはアシハラガニのゾエア幼生+稚ガニ。(時期によってはメガロパ幼生も)   展示場所は、成体と比較できるように、アシハラガニの展示水槽のすぐ近くにしました。   展示設備はこじんまりしていて、内部も決して立派なものではありませんが、ぜひ元気に育っているカニの子どもたちを見ていただきたいです。 みなさまに喜んでいただけたら、課題②も達成となりますので、ぜひぜひお願いいたします。   アシハラガニは干潟に行けばたくさん出会える、いわば普通種ですが、 そんな普通種の知られざる子ども時代は、見ていても育ててみてもとても楽しかったです。     Tweet  

うちわづくり好評です!
  • イベント

うちわづくり好評です!

夏休みものづくりワークショップ 『おさかなうちわをつくろう』 連日たくさんのお客様に楽しんでいただいております。 特にお盆期間はたくさんのお客様で賑わいました。 本当にありがとうございました。     夏休みものづくりワークショップは今年から毎日開催となっています。 週末やお盆期間はさることながら、平日の期間もとても賑やかで 開催して本当によかったと感じております。   ワークショップのタイトルは『おさかなうちわをつくろう』とありますが。 生き物の絵をかくのが苦手な方も、色々な生き物の下絵を用意しているので、ご安心ください。     カワウソやピラルクーなど、お客様のつくったうちわです。 少しアレンジして皆さん個性的なうちわをつくっていますよ。     これは当館のレッドテールキャットとポリプテルスですね。 とっても上手でビックリです。   8月も後半戦に突入しました。 8月末まで開催しております。是非ご参加ください。     Tweet  

トカゲの色変化
  • 爬虫類

トカゲの色変化

こんにちは、展示飼育部の松下です。 青い空に白い入道雲。夏ですね! みなさまはすでに野外のアクティビティを楽しまれましたか?   さて、先日展示水槽にヒガシニホントカゲの幼体を追加展示しました。水槽にもようやく慣れてきたようで、石の下から出ていることも多くなりました。   水槽の前を通りがかった際、お客さま同士が「うちの庭に出るやつだ!」とお話が盛り上がっているのを聞き、展示した甲斐があったと嬉しい気持ちになりました。     こちらのヒガシニホントカゲ。じつは大人と子どもで体の色が異なるという特徴を持っています。 次の写真は今年生まれの幼体です。鮮やかな青色の尾をしているのがお分かりいただけるでしょうか。 ヒガシニホントカゲは天敵に襲われた際、自ら尾を切り離し逃走します。一般的には、残った尾に注意を引くため目立つ色をしているといわれます。 しかしながら、成長するにしたがい、この青色はしだいに薄れてきます。     次の写真は、おそらく生まれてから1~2年が経過した個体です。鮮やかだった青色は少し鈍く変化しています。また、背面も黒色から褐色に代わっています。     次の写真が成体です。尾は完全に体と同じ褐色になり、全体的に落ち着いた印象を受けます。性成熟し、繁殖できる年齢に達しています。当館の展示水槽には成体が2個体入っているので、ぜひ観察してみてください。     なんだか大人は地味だな……と思った方。成体でも鮮やかな色をもつことがあります。それがこちら。 7月に野外で捕まえたオスの個体です。喉元が鮮やかな橙色に染まっています。(この個体は観察後、元の場所に返しています。) この色は婚姻色と呼ばれ、春から夏にかけての繁殖期にメスにアピールするため色が変わります。     いかがでしたでしょうか。この季節、野外へ出かけると日向ぼっこをしているトカゲを見かけることも多くなりました。近づくと逃げられてしまうので、遠くからこっそりと美しい体色を観察してみてくださいね。 野外が暑すぎるよ、という方はぜひ当館へ。成体も幼体もそろってお待ちしております!     Tweet  

美濃和紙で彩るアクア・トトの金魚展
  • 企画展・特別展示

美濃和紙で彩るアクア・トトの金魚展

みなさま、こんにちは。 暑い日が続きますが、熱中症に気を付けてお過ごしください。 先日の企画展『きんトト今昔物語~時代を彩る金魚たち~』のおもしろ飼育コラム、みなさまご覧になりましたでしょうか。 今回は、企画展の装飾についてもっと詳しく紹介していきます!   みなさまは金魚といえば、どのようなイメージがありますか? 夏の風鈴や扇子に金魚がよく用いられていることから『和』や『涼やか』といった印象があるかもしれません。 そんな金魚のイメージに合うように企画展のブースを考えよう!ということで、金魚を展示しているほかの水族館へ視察に行ったり、当館のデザイナーと話し合ったりして、少しずつイメージを固めていきました。 その中で、岐阜県ならではの金魚展にしたい!そうだ!美濃和紙だ!ということで 企画展のブースを伝統工芸品である美濃和紙をたくさん使って装飾しました。   例えば、企画展スペース入ってすぐのこちらの水槽↓   左端にある障子に美濃和紙を貼っています。 こちらは美濃和紙の中でも、本美濃和紙となっています。 そもそも、美濃和紙とは、岐阜県美濃市で作られた和紙のことをいいます。 その中でも本美濃紙保存会員が、決められた原料と製法で漉いたものを本美濃和紙といい、「重要無形文化財」や「世界無形文化遺産(ユネスコ)」に登録されています。   日本三大和紙の1つともされる美濃和紙ですが、なんといっても薄くて丈夫なところが特徴です。素人ながらですが、光に当てたときの光沢感や美しい白さが魅力的だと思います!   実は、美濃和紙について勉強するために美濃市へも視察に行ってきました。 その時に、岐阜提灯の職人さんを紹介してもらい、岐阜提灯の作り方を見学しました。 その職人さんに作っていただいた岐阜提灯も展示しています。     大きくてかわいい金魚!実はこの企画展のために作ってもらったオリジナルのものにです。   もともと、美濃和紙は障子紙として使用されていましたが、様々な工芸品に用いられるようになってきました。近年では、丈夫であること、自然素材といった特徴を活かして、アクセサリーやインテリア用品など、さまざまな用途で用いられています。 その中の1つとして、美濃和紙製の壁紙があり、金魚の新品種を展示している水槽の周りを彩るように飾りつけしています。     これらの装飾物は壊れやすいため、触ってもらうことができませんが、みなさまにも美濃和紙を実際に触って魅力を感じてもらいたいと思い、イベントを開催することにしました!   その名も、『美濃和紙でミニあんどんづくり』です! ちぎった美濃和紙を貼り付けて、オリジナルのあんどんをつくります。 8月10日(木)から8月16日(水)の10時から16時に水族館1階にある多目的ホールで開催します。 詳しくはこちらのページをご覧ください。   試作品はこちら↓     夏らしい、金魚や花火をモチーフとした自分だけのあんどんを作ってみませんか?       Tweet  

企画展「きんトト今昔物語-時代を彩る金魚たち-」
  • 企画展・特別展示

企画展「きんトト今昔物語-時代を彩る金魚たち-」

こんにちは、展示飼育部の松下です。 夏もいよいよ真っ盛りとなり、少し外に出ただけでバテてしまうような今日このごろ。 本日はそんなみなさまへ、夏らしい涼を感じるのにぴったりの空間をご紹介したいと思います。それがこちら。 7月14日より開催している企画展「きんトト今昔物語-時代を彩る金魚たち-」です。 青色を基調とした涼し気なブースで、水中を優雅に泳ぐ金魚たちをご鑑賞いただけます。     展示している金魚は全部で約30品種、100点。和金、らんちゅう、琉金など、金魚の系統を大まかにグループ分けし、さまざまな色や形の品種を観察することができます。   特に、和金のなかまが泳ぐ大迫力の水槽は必見です!     さらに、注目して頂きたいのが「桜頂天眼」というこちらの品種。   アップにするとこんな感じ。 上を向いた目に、「桜」と呼ばれる模様が特徴的です。じつはまだほとんど市場に出回っておらず、令和2年に開発された新しい品種です。今回は愛知県水産試験場のご協力のもと、特別に展示することができました。   また、本企画展では装飾にもこだわっています。 例えば金魚を上から観察できる「上見水槽」のブース。こちらの鉢は、もとはシンプルなプラスチック製だったものを、工作が得意なスタッフが美濃焼風に塗装してくれました!     他にも、ブース各所の装飾に美濃和紙、岐阜和傘など岐阜県の伝統工芸品を取り入れています。岐阜県に位置する当館ならではの展示を、というコンセプトです。 美濃和紙などについては、もう一人の企画展担当の小野さんが、後日紹介してくれるそうですので、そちらをお楽しみに。 写真撮影にぴったりのスポットも多いので、カメラを片手に廻っていただけたら嬉しいです。     暑い今年の夏、ぜひ当館の企画展へ涼みにきてくださいね。爽やかな気持ちになること請け合いです!     Tweet  

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本日の開館時間

9:30-18:00

最終入館 17:00

世界淡水魚園水族館 アクア・トト ぎふ

〒501-6021 岐阜県各務原市川島笠田町1453

TEL 0586-89-8200 FAX 0586-89-8201

2回分の料金で何度でも楽しめる!

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