皆様こんにちは。 今回は企画展「古代生物がやってきた!~時を超えた生き物たち~」で展示中のアメリカカブトガニについてご紹介します。 カブトガニの仲間は現在世界に4種知られていますが、今回展示しているのは北米大陸に生息するアメリカカブトガニです。 カブトガニは、名前に「カニ」とついているので甲殻類なのかなと思われるかもしれませんが、 分類学上はカニより、クモやサソリに近い仲間です。 カブトガニの祖先については、諸説ありますが、古生代(カンブリア紀)には栄えており、現在のカブトガニと外見がほぼ同じ仲間がジュラ紀に存在していたとされています。 このため、カブトガニは「生きている化石」と呼ばれています。 では、カブトガニの祖先が過ごしたジュラ紀にいた生物はなにかというと、あの有名な恐竜です。 恐竜が繁栄していた時代にカブトガニに似た形態の種があらわれたというのは驚きです。 なんといっても恐竜が絶滅してしまった一方、カブトガニの仲間は姿かたちをほとんど変えることなく、今もなお生き残っているとはさらに驚きですよね。 そう考えると、なんともこの不思議な見た目からなかなかロマンを感じる生物にみえてきませんか。 今回の企画展では、このような「生きている化石」といわれている生物があらわれた時代を感じられるように、工夫して展示しています。 ちなみに、活発に動き回るので時々ひっくり返ってしまって、お客様に心配されてしまうことがあります。 ちゃんと泳いで戻れますので、安心して下さいね。 Tweet