おもしろ飼育コラム

カマツカ類繁殖のお話
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カマツカ類繁殖のお話

みなさんこんにちは。 永井です。さて今回はいつもと違い繁殖のお話です。     以前、水槽紹介で紹介したナガレカマツカとカマツカについてです。今まで当館では繁殖させたことのないこの2種ですが、この度なんと初めてこの2種の産卵を確認できたのです!!   始まりは2025年の6月。繁殖のために採集してきた個体を、屋外の水槽で管理を始めました。カマツカ類の繁殖期は5月末から6月ごろとされており、やや時期が遅かったことに加え、サイズも少し小さかったため、1年かけて成長させることになりました。   そして繁殖期が近づいてきた今年の5月初旬。カマツカ類のお腹の膨らみ具合を確認した所、なんとお腹がふっくらしている個体がいたのです!ただ、メスかどうか確信もなく、どちらの種類も1匹しか確認できなかったこともあり、まだ様子を見ることに。それから2週間が経過し、お腹の膨らみからメスだと確信しました。   今回はホルモン剤を使い、産卵を誘発させるという手法を使う予定でしたので、いざ実践。ホルモン剤を投与し、繁殖用の水槽へと移動しました。     また、ナガレカマツカの水槽には水流をつける装置を設置し、少し大きめの砂利を投入しました。   これで産卵してくれるといいなぁと思いながら帰宅しました。先輩スタッフには「君の1年の飼育技術が試されているよ」と激励なのかプレッシャーをかけられました…。 その日の夢は、産卵しなかったという残念な夢を見る結果でした…。   そんな少し暗い気持ちで出勤してみると空も雨模様でした。沈んだ気持ちで雨の中確認した所、夢と同じように卵は確認できませんでした。その後、雨がやみ水槽を確認してみるとなんとそこには砂利にくっつく卵が! カマツカ類は水面でばらまくように産卵をするため、よく見ると色々な所にくっついていて、集めるだけでもかなり苦戦しそうな予感が…。   周りのスタッフの力を借りながら何とか集めてみると、100個程度の卵を回収することが出来ました!   その卵がこちら。 上の石にくっついているのがナガレカマツカ、たくさん写っているのがカマツカの卵です。どちらの卵も粘着質で水槽の周りの藻や砂利にくっついていました。     何とか産卵までたどり着きましたが、これからが本番です。ちゃんと孵化してくれるかどうか、ちゃんと大きくなってくれるかを祈りながら毎日の管理を行う必要があるからです。今回は産卵までのお話ですが、また大きくなってきたら続きのコラムを書きたいと思います。
子育て応援企画『おさかな、いこう♪』がはじまります
  • イベント

子育て応援企画『おさかな、いこう♪』がはじまります

2026年6月9日(火)から7月10日(金)まで、子育て応援企画『おさかな、いこう♪』を開催します。 毎年2~3月の寒い時期と、6~7月の梅雨時期に開催していて、今回が第8弾となります。     そもそも… 当館は公園の一角に位置することもあり、平日には1~3歳くらいの小さなお子様と親子で遊びに来てくださるお客様を多く見かけます。   水族館のイベントは休日が中心です。平日に「なにか楽しんでいただくことはできないかな」、「気軽に何度でもお越しいただけないかな」「生き物に興味を持ってもらえるきっかけができないかな」そんな思いからこの企画はうまれました。     さて、第8弾となる子育て応援企画『おさかな、いこう♪』。 イベントの内容はこちらのページでご覧ください。   このコラムは、前回2月にご紹介した内容と重複する部分もありますが、初めて水族館にお越しいただく方に向けて、少しだけ役立てば良いなという情報をご紹介します。担当者の私見ですのであしからず…。   ベビーカーで行けるの? 館内はエレベーターで4階まで上がり、3階、2階、1階へはすべてスロープで降りる構造になっています。 4階、2階の一部を除き、ほとんどの床はカーペット敷きになっているので、ベビーカーでもガタガタ感はありません。 歩くことができるお子様には、格好のお散歩スポットです。 ちなみに、水族館の入り口から最も近い駐車場は、一般道の中央駐車場です。     こどものトイレやオムツ替えは? 1階のミュージアムショップ横(入館前)、館内1階(カピバラの近く)、館内2階(メコン川淡水環境研究所)にトイレがあり、男女とも各トイレにオムツ替えの台を設置しています。 また同じ場所に多目的トイレもあり、こちらにも設置しています。 4階~3階にはトイレがありませんので、オムツがパンパンかも?という場合は、入館前にミュージアムショップ横のトイレをご利用ください。   こども用の便座シートは、各多目的トイレに設置しています。     こども用のトイレは、館内1階(カピバラの近く)の女性用トイレ内に2か所あります。   大人がトイレに行くときは? 各所のトイレの個室に、男女とも各1部屋ベビーキープを設置しています。 たくさんの個室が並んでいる場合は、一番手前の個室をご確認ください。 個室内は広くないため、ベビーカーの持ち込みは難しいと思います。     授乳室は? 1階のミュージアムショップ横に授乳室があります。女性のみがご利用いただけるお部屋になっており、部屋内はカーテンにより2ブースに仕切られています。 あまり広くないので、大型のベビーカーの持ち込みは難しいかもしれません。 お湯の設置はありませんので、通路を挟んだレストランでお声がけください。 尚、こちらが使用中の場合は、公園内の授乳室もご利用ください。 水族館の目の前にある観覧車の下、岐阜おみやげ川島店店内、ひだまりホール、自然発見館に設置されています。     ベビーカーのレンタルは? 7か月~2歳のお子様用のベビーカーを無料で貸し出し可能です。ただし数に限りがありますので、いつも乗るお子様なら持参いただく方がおすすめです。     今回は前回好評だったイベントに加えて、以前実施したことのある岐阜の木のおもちゃで遊ぶ時間も設けました。   イベントは、私たち水族館スタッフがメインで実施する「ミニトト縁日」のほか、「おひるねアート」、「手形・足形アート」、「リトミック」には講師の方もご参加いただきますので、より楽しい時間をお楽しみいただけると思います。     これまでの開催では、たくさんの方に写真を撮らせていただきました。(ありがとうございました!) 『おさかな、いこう♪』がどんな様子なのか、ご覧ください。     キッズスペースは、木のおもちゃやテントの中で絵本を読んだりして遊ぶことができます。   簡単な工作ができる材料もあり、前回はひなまつりの工作を行っていただきました。今回は、企画展『カニカーニバル』にあわせて、カニのうちわを作ることができます。     ミニトト縁日は、お子様の手が届く範囲でできる種目をご用意しています。 成功しても上手くいかなくても、グッズは必ずプレゼントします。         リトミックは、キーボードの演奏に合わせて体を動かしたり、楽器を使って遊んだり、とても楽しい時間でした。 当日、会場に入りきらない場合は、2回に分けて行うかもしれません。     おひるねアートは、お子様の成長記録にもなる思い出の瞬間。 こんな風に、アートの上から写真を撮ると… 素敵なおひるねアートが完成します。(上の撮影風景の画像とは異なる画像です)     手形・足形アートは、とてもたくさんの方にお越しいただき、長い時間お待たせしてしまうなど、ご迷惑をおかけしてしまいました。今回は時間を複数に区切り、事前申込制で開催します。 講師のお手伝いでペタペタしたら。 見本を見ながら、目やあしを書き入れます。 仕上げまでお時間がかかるため、後日講師から発送いたします。     前回久しぶりに開催した"おさかなハイハイレース"は、すぐに枠が埋まってしまいました。今回は休日に2回開催します。 お子さまに、尾ビレを付けて準備万端! 必死に呼ぶ大人たち! でも、全く動かない子や、他のコースにお出かけする子など、自由なお子さまたち。なんて平和な時間なんでしょう。     暑さや雨が心配なこの時期。「おさかな、いこう♪」とお出かけしてみてはいかがでしょうか。 それでは、水族館でお待ちしています!
脱皮は欠かせない
  • 企画展・特別展示

脱皮は欠かせない

みなさま、こんにちは!   現在、アクア・トトでは春の企画展『カニカーニバル』を開催中です!! 今回のネタはカニには欠かせない…脱皮です!     それではこちらの写真をご覧ください。 丸いフォルムが目立ち、特異なハサミを持っているマルソデカラッパです。     カニカーニバルの準備時、生体を展示水槽に移そう!となり、バックヤードのマルソデカラッパを見てみると、なんと脱皮の真っ最中でした!   その時の私の心境は「脱皮か…無事に終わってくれ」と願う気持ちでいっぱいでした。実は、カニを含む甲殻類にとって成長に必要な脱皮は、失敗すると命の危険があるのです。 時折、脱皮中に力尽きてしまったのか、古い殻を脱げないまま…なんてこともあります。     そのため、マルソデカラッパの移動は後に回し、他の生体の移動に取り掛かりました。約20分後に脱皮は順調かな~とマルソデカラッパを見るとすでに脱皮を終えていました。驚きの速さです。     とりあえず、無事に脱皮が終わりホッとしました。 そして、気になるのが脱皮後はどれくらい大きくなるのだろう?ということです。 企画展の解説でも触れていますが、脱皮後は数%~20%以上大きくなると言われています。     今回は、頭胸甲(いわゆる甲羅)の幅を計測して比較しました。 定規の当て方が下手で申し訳ありませんが、目盛りを見てみると ・脱皮前 約9.8cm ・脱皮後 約12cm その差、2.2cm!およそ22%も大きくなりました!! 正直、「脱皮って、こんなに大きくなるのか!」と驚きました。     ちなみにカニなどの甲殻類では、甲羅と同様にキチン質でできた前腸や後腸、鰓の外側のクチクラ層も脱皮時に剥がれ、抜け殻の中にそれらが薄い膜として残ることがあります。   展示水槽の抜け殻は、基本的にスタッフが回収しますが、もし水槽内に抜け殻を発見したら目を凝らして見てください。   それでは、みなさま! カニのお祭り『カニカーニバル』でお待ちしております!! ぜひ、お越しくださいませ。
イタセンパラにそっくりなピーコックガジョン
  • バックヤード

イタセンパラにそっくりなピーコックガジョン

みなさまこんにちは。 展示飼育部の山下です。     今回のコラムのタイトルは「イタセンパラにそっくりなピーコックガジョン」です。 何を言っとるんだこいつは、と思われた方がほとんどかと思います。 本コラムでは私がこのタイトルのように感じた理由を解説していきます。     さて、みなさまは先日まで開催していた企画展『ハゼパラダイス』は覚えていらっしゃいますか? そこでピーコックガジョンというハゼを展示していたのを覚えていらっしゃいますか? このピーコックガジョン、実は展示していた水槽内で卵を産んでおりました。 ピーコックガジョンは岩の割れ目のような環境に卵を産みつけることが知られています。水槽内で石をいい感じに組んで、ここで繁殖しろよ~~~と祈りながら日々を過ごしておりました。すると、卵を産んでいたわけです。(見つけたのは自分ではなく、先輩でしたが…。悔しい。)     卵はこのような感じです。 石と卵の色が似ているため、わかりづらいですね…。   1粒だけ石からはがれたものを観察してみるとこのような感じです。 細長い形をした卵の中に、既に少し魚の形になっている胚を観察できました。 一粒の大きさは長径およそ2.0mm、短径およそ1.0mmほどでした。     ピーコックガジョンはカワアナゴ科というグループに含まれる魚です。カワアナゴ科に含まれる魚の多くは卵が非常に小さいことで知られています。カワアナゴ科の代表的な種であるカワアナゴの卵は、長径0.4mm、短径0.3mmほどだそうです。それに比べるとピーコックガジョンの卵は非常に大きいです!     一般的に、卵が小さければ小さいほど生まれてくる魚のサイズは小さくなります。また、生まれてくる魚のサイズが小さければ小さいほど育てるのは大変です。ピーコックガジョンは卵が大きく、産まれた時のサイズも大きかったため、わりとすくすくと育ちました。 そして孵化から約1か月半が経過した、現在の様子がこちら。 これを見た時、「!?イタセンパラそっくりやん!!」 と思いました。   イタセンパラというのは、日本に生息するタナゴの仲間です。 そしてイタセンパラの稚魚はどのような見た目をしているかというと、こんな感じです。 そっくりに見えませんか? (玄人の方々には何を言っとるんだ、と思われるかもしれませんが…。) 特に背ビレと尻ビレの感じが似ていますね。 ただ、ピーコックガジョンの方が尾ビレに丸みがあります。 カワアナゴの仲間らしい特徴かと思います。 イタセンパラの尾ビレは三角形に近く、タナゴらしい特徴をしています。     また、ピーコックガジョンは背ビレと尻ビレに鮮やかな黄色い模様が入っています。 ピーコックガジョンは英語で表記するとPeacock gudgeonです。 Peacockにはクジャクという意味があり、Peacock gudgeonでクジャクのように派手な体色を持つ小魚という意味になります。 まさか稚魚の頃から派手だったとは…。 成魚を見ているだけではわからないことでした。   生き物を繁殖させると、それまで見えてこなかったもの、知らなかったことがたくさん見えてきます。生き物たちをより深く知ることができた気がして非常にうれしい瞬間でもあります。 今後もいろんな生き物を飼育し、観察し、知見を集積していきたいと思います。     このあたりで本日のコラムは終了とさせていただきます。 最後まで読んでくださり、ありがとうございました。 それではまた次のコラムでお会いしましょう!
忙しそうな干潟のカニたちをのぞく
  • 企画展・特別展示

忙しそうな干潟のカニたちをのぞく

企画展『カニカーニバル』が開幕してから早いもので1ヶ月ほどが経ちましたがご覧いただけましたでしょうか。   干潟のカニたちが展示開始直後は、せっせと作った巣穴に引きこもりがちでした。しかし、環境に慣れてきた最近では、展示水槽のあちらこちらで活発に活動する姿が見られるようになっています。 チゴガニやヤマトオサガニの食事は忙しそうで、砂の中からハサミを器用に使って、休むことなく口元へ運ぶ忙しそうな動きは、まるで早送りの映像を見ているかのようで、見入ってしまいます。 [video width="1920" height="1080" mp4="https://aquatotto.com/wp-content/uploads/2026/05/20260517_1.mp4"][/video]     ヤマトオサガニが水中で食事をする際に、周りのものをかき集めるような独特のハサミの動きをするので、その姿をぜひ動画に収めたいのですが、カメラを構えるとピタッと動きを止めてしまう・・・ 撮影できたらSNSで紹介したいと思います。     さて、野生下では非常に警戒心が強く、姿が見えると一斉に巣穴に隠れてしまいます。野生下でじっくり観察するには、気づかれないよう石のように固まって待つ我慢が必要ですが、展示水槽なら至近距離で行動を観察できます。     また、干潟のカニたちは、河川や海の生態系で非常に重要な役割があります。 主に上流や海から運ばれてきた微細な有機物を食べています。食べることで、河口の環境における浄化装置としての機能の一部を担い、さらにせっせと巣穴を掘ることで、本来なら酸素が届きにくい砂や泥の深い層まで空気が送り込まれます。これにより堆積物の分解が助けられ、干潟の環境が保たれます。 忙しそうなカニたちの動きは、実は豊かな水辺を維持するために重要でもあるのです。     今後はチゴガニやヤマトオサガニが左右のハサミを一斉に振り上げる「ウェービング」という行動も見られないか楽しみにのぞいていきます。 カニたちが作り出す小さなボコボコとした巣穴の跡や、砂粒を丸めたごはんの跡など、水槽の隅に残された跡にも注目してみてくださいね。
水槽の中にも春到来
  • 日本の淡水魚

水槽の中にも春到来

みなさまこんにちは。 展示飼育部の山下です。久しぶりのコラムとなりました。 今回のコラムでは展示水槽のレイアウトとして植えた水草に関するお話をしていきます。     さて、寒かった時期も過ぎ去り、ようやく春。…春?暑すぎると感じる日も多々ありますね。 当館の、特に日本の生き物を展示している水槽では、水槽を見ることによって季節の移ろいを感じていただけるよう、徐々にレイアウトを変更しています。 それぞれの生き物がくらしている環境そのものも、季節によって変化していきます。 今は春。自然下では気温が徐々に上がり、新芽が出てくる季節です。 そこで水槽の中にも若々しい水草を何種類か展示してみました。     1種目はこちら。 トチカガミです。去年もちょこちょこ水槽に入れていた水草です。今年は当館のバックヤードにある水草用水槽にて無事に新芽が出てきてくれました。嬉しい。     2種目はこちら。 キクモです。湖やため池、水路などで見られる種類です。ということで、水路のイメージのあるカワバタモロコの水槽に入れてみました。しかしカワバタモロコがちょこちょこキクモをついばむ様子が見られます。今のところキクモは元気にしています…。頑張れキクモ。     3種目はこちら。 マツバイです。この水草は水田雑草として、湿った陸上に生えた様子が良く見られる種類です。ただ、湧水環境では沈水、水に沈んだ状態で生育することがあります。今回レイアウトに使用しているものは湧水環境から少し採取してきたものです。湧水ということで、同じく湧水環境に生息するハリヨの稚魚の水槽に植えています。     4種目はこちら。 ミズハコベです。田んぼや湿地などに生えているのをよく見かける水草です。こちらは同じく湿地やため池で見られる、ミズカマキリの水槽に入れています。日に日にぐんぐん成長していっています。     5種目はこちら。 ササバモです。ため池にあったり、流れの緩やかな水路や小河川に生えていたりと、色々な環境で見る気がする水草です。こちらは小河川や水路のような環境でよく見られるドンコの水槽に植えています。     6種目はこちら。 おそらくイトモと思われる水草です。ため池などで見られる水草です。流れの緩やかな河川やちょっとしたため池で見られるホトケドジョウの水槽に植えています。     最後7種目はこちら。 コウホネのなかまです。ため池で群生しているイメージが強いですが、小河川などにもたまに生えている水草です。こちらは止水域で生育するトウカイヨシノボリの水槽に植えています。コウホネの葉の上にちょこんと乗っかるトウカイヨシノボリが非常に可愛らしいのでぜひ見てください。     と、このような感じでいろいろな水草を植えこんでいます。 動物のみではなく、植物など水草にも注目してみると、より楽しい世界が広がっているかもしれません。 青々とした水槽を見て、春を感じ取っていただけると幸いです。     このあたりで今回のコラムは終了とさせていただきます。 最後まで読んでいただきありがとうございました。 また次のコラムでお会いしましょう!
カニカーニバル始まりました!
  • 企画展・特別展示

カニカーニバル始まりました!

始まりました!春の企画展『カニカーニバル』 今回の主役は、あのカニです。     みなさん、カニと言えば、どんな姿を思い浮かべますか?「茹でたら赤くなる」「横に歩く」「ハサミに挟まれたら痛そう」・・・たしかにそれもカニなのですが、実はひとくくりにできないほど多種多様です。   また、「カニ=海の生き物」という印象が強いかもしれませんが、海以外にも川や森でくらすもの、海と川を行き来しながら一生を過ごすものなど様々な環境で暮らしています。カニカーニバルでは、そんなカニたちを一堂に集めたまさにカニのお祭り。   会場では、楽しんで学べる体験ができる「カニカニクイズ」やカニを取り巻く環境の現状についても、映像や解説パネルでじっくり紹介しています。     まず見ていただきたいのが、世界最大級のカニ、タカアシガニです。ぜひ間近で迫力のある大きさを体感してください。     身近なカニといえば、サワガニですよね。 実は地域によって体色が全然違うってご存知でしたか?   最新の研究では、日本のサワガニは5つの集団に分かれることが知られており、企画展では様々な方からご協力をいただき、そのうち4つの集団を展示しています! ぜひ見比べてみてくださいね。     そして最後になりますが、私の個人的な楽しみ方。 カニの姿を近くでじーっと観察していると、「なぜこんな形なんだろう?」とハサミや甲羅が不思議でユニークだなあと思いますが、特に「眼」のあたりに注目です!     干潟に生息するチゴガニですが、この突き出た眼、アップで見るとまるで潜望鏡みたいで、なんだか愛嬌がありますよね。この眼で周囲をしっかり警戒しながら、干潟で暮らす姿は見ていて飽きません。 他のカニたちもそれぞれ全く違った姿や形をしていますので、注目してもらえる嬉しいです。 これから少しずつ、展示しているカニたちを紹介していきますので、どうぞお楽しみに。 開催期間:2026年4月18日(土)~7月12日(日)
はじめての水槽レイアウト
  • アクア・トトの生き物
  • バックヤード

はじめての水槽レイアウト

みなさまこんにちは!安原です。   突然ですが、これは何をしているところか分かりますか? 正解は、水槽のレイアウトをつくっているところになります!     気付いた方はいらっしゃいますでしょうか。 実は3月末にアフリカンロックシュリンプの展示レイアウトを変更しました! 変更してから1カ月程経ってしまいましたが、今回はそのお話をしたいと思います。     当館でのアフリカンロックシュリンプのレイアウトは今までとてもシンプルでした。 今までの展示がこちらになります。 もっと自然環境に近く、見やすく、そしてかっこよく展示したいと思い今回レイアウトの変更を実施することにしました。     まずレイアウトを考える前にアフリカンロックシュリンプがどんな場所に生息しているのかを調べることから始めました。 アフリカンロックシュリンプは流れが速く岩などがゴツゴツしている場所にいるようです。     そして、とりあえずイメージ図を描いてみました。それがこちらです。 私はレイアウトを1から作ったことがなかったので、このイメージを伝えながら使える材料や方法などを教えてもらいレイアウトを作成していきました。   物を作ることが好きなので初めて使う工具にワクワクしながら楽しく作ることができました。   そして、完成したものの一部がこんな感じです。     この後、水に数日つけてから実際に水槽に入れていきます。 大きさはしっかりと測っていたものの、入れるまではちゃんと入るのかドキドキでした。   そして展示はこのような感じになりました! いかがでしょうか…? こんな展示にできたらいいな~とイメージしていたものにかなり近いものを作り上げることができた気がします!     アフリカンロックシュリンプたちは新しくなった場所に最初は落ち着かなかったかもしれませんが、最近は決まった場所にいることも多くなりました。   各個体お気に入りの場所を見つけてくれたらいいなと思います!
サンゴとミョンの楽しい食事のために!
  • アマゾンの生き物

サンゴとミョンの楽しい食事のために!

当館で展示しているルリコンゴウインコ「サンゴ」と「ミョン」は、2024年3月から展示をはじめ、デビューから2年がたちました。好奇心旺盛で仲も良く、日々多くの方に元気な姿を見せてくれています。     そんな2羽の暮らしをより良いものにしていくため、担当スタッフで日々エンリッチメントに取り組んでいます。 (エンリッチメントとは、生き物の暮らしを豊かにし、より良い状態で幸せに過ごせるようにするための工夫のことです。)     今回のコラムでは、その中でも「食事」に関する取り組みについてご紹介します。 食事は生きていくうえで欠かせない要素であると同時に、大きな楽しみのひとつでもあります。その内容や与え方を工夫することは、生き物の生活の質を上げることにもつながります。     まずは、主食であるペレットの見直しをしました。よりバランスよく栄養を摂取できるよう種類を変更し、新しいペレットへの切り替えは給餌の割合を調整しながら徐々に行いました。 サンゴは初日から新しいペレットも問題なく食べてくれましたが、ミョンは口からだしてしまうことが多く、なかなか飲み込むことはしませんでした。それでも毎日少しずつ鳴らしていくことで、現在では残さず完食しています。       続いて、野菜・果物の見直しを行いました。 今までは、リンゴやオレンジを餌料としていましたが、「少し甘いものが多いかもしれない」「ほかの食材も試してみよう」といった意見があり、パプリカとブロッコリーを試してみることにしました。 はじめはあまり食べませんでしたが、日が経つにつれて徐々に2種類とも食べてくれるようになっています。   パプリカは特に好評で、サンゴは積極的に食べ、ミョンは器用に皮だけむいて食べるなど、それぞれで食べ方の違いが見られました。     ブロッコリーについては、房の部分は落ちてしまうことが多いですが、茎の部分を中心に食べています。 [video width="1920" height="1080" mp4="https://aquatotto.com/wp-content/uploads/2026/04/20260427-1.mp4"][/video]       最近はさらにバリエーションを増やすため、トマトにも挑戦しています。今後もさまざまな野菜や果物を取り入れていきたいと考えています。   また、食事で工夫は、「何を食べるか」だけでなく「どのように食べるか」も重要です。 ペレットを卵パックに入れてみたり、   新聞紙に包んでみたり、     [video width="1920" height="1080" mp4="https://aquatotto.com/wp-content/uploads/2026/05/20260502_movie2.mp4"][/video] へちまたわしの中に入れてみたりと、「どうしたら取りだせるか」を考える要素も取り入れています。取りだせたときの達成感を味わえるような工夫をしています。   野生では、食べ物を探すことに多くの時間を費やしますが、飼育下では決まった時間になると食べ物が運ばれてくるため、探すことなく食べることができます。そのため、食事にかかる時間は短くなってしまうんです。 そのため、わざと取り出しにくくすることで食事の時間を長くし、考える機会や達成感を得られるようにしています。   今回は、「食事編」としてご紹介しましたが、エンリッチメントにはほかにも、「運動」や「環境」など、生き物が楽しく豊かに暮らせるためにできる要素がたくさんあります。 これらについても、また別の機会にご紹介できればと思います。   これからも、サンゴとミョンが健康に過ごせるよう、日々の飼育管理に取り組んでいきます。   ※5/2 内容を一部変更いたしました。
アフリカンロックシュリンプの?
  • アクア・トトの生き物

アフリカンロックシュリンプの?

みなさま、はじめまして。 魚類展示飼育担当の三好です。 今後ともどうぞよろしくおねがいします。   今回ご紹介するのは、こちら! アフリカンロックシュリンプ! の! 赤ちゃんです!!     赤ちゃんの前にアフリカンロックシュリンプの紹介をさせてください。 当館2Fの「コンゴ川の魚」ゾーンで展示しています。 ザリガニのように見えなくもないですが、ヌマエビに近いエビです。     ごはんの食べ方がとても特徴的です。 フサフサの前脚を仰いでプランクトンなどをかき集めて食べます。 こんな風に。 [video width="1920" height="1080" mp4="https://aquatotto.com/wp-content/uploads/2026/04/column20260425-2.mp4"][/video] 扇を仰いでいるかのように見えます。 英名ではAfrican fan shrimpとのことで納得のネーミングです。 時間が経つとフサフサがごはんの色に変わるので かき集められたかどうかが分かりやすいです。     3月初旬。 アフリカンロックシュリンプが卵を抱えているのを発見しました。 展示水槽でふ化してしまうと回収が大変なので バックヤードに親ごと下げます。 腹部を拡大してみると、 卵をたくさん抱えていますね。 1週間後には目が見え……   そして3月下旬、出勤直後に水槽を見ると…… ものすごく小さな赤ちゃん(幼生)が漂っているではありませんか。 この幼生は、正の走光性といって光に集まるため、ライトを当てて水ごとスポイトで回収します。 すごく集まっています。100は優に超えるでしょうか。   クラゲを飼育するような丸い水槽に移動させます。   こちらは汽水となっていて、淡水と海水が混ざっています。 アフリカンロックシュリンプの生活史として、川でふ化した後、幼生は河口まで流れていき、汽水域で育 つとされています。 そのため淡水のままだと死んでしまうので、 ふ化したらなるべく早く移動させる必要がありました。 改めて拡大したものがこちらです。 大きさは1㎜ぐらいです!小さい……!     そんなアフリカンロックシュリンプの赤ちゃんですが、 少しずつ脱皮を繰り返して大きくなっています。 ↓ ↓   ごはんを確実に食べている瞬間は見られていませんが、 大きくなってはいるので食べているはずです!     私はまだ経験が浅く、エビの産卵自体初めて立ち会ったので、 アフリカのエビとなってくると、正直分からないことだらけです。 それでも試行錯誤を重ねて頑張って育てていきます!     続報が用意できることを祈って今回はこの辺で。 アフリカンロックシュリンプは展示していますのでぜひ見に来てくださいね。 最後まで読んでいただきありがとうございました!それでは!!
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本日の開館時間

9:30-18:00

最終入館 17:00

世界淡水魚園水族館 アクア・トト ぎふ

〒501-6021 岐阜県各務原市川島笠田町1453

TEL 0586-89-8200 FAX 0586-89-8201

2回分の料金で何度でも楽しめる!

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