モクズショイの秘密
みなさま、こんにちは。
企画展『カニカーニバル』はご覧いただけましたでしょうか
終了まで残り1か月近くとなりました。早いものですね。
今回のカニネタも「脱皮」です。また脱皮です。
さて、紹介する生き物は「モクズショイ」です。
「モクズガニ」と似た名前ですが、見た目は全く違います。
こちらがモクズガニになります↓
どうでしょうか。全く見た目も違うカニです。
そして先日、モクズショイが脱皮をしました。
どうでしょう。真っ白です。
モクズショイは海藻や生物片などを採取し、身に着け擬装(カモフラージュ)をする習性があります。
和名も「藻屑背負い」が元となっているようです。
ただ、脱皮は古い甲羅を脱ぎ捨ててしまうため、せっかく集めた擬装グッズも無くなり、すっきりとした見た目になってしまいます。
では、モクズショイはどのようにして海藻などを身に着けているのでしょうか。
こちらの抜け殻を拡大してみます。
↓拡大↓
無数の細かい毛が見えるでしょうか。
矢印で指している毛は鉤状剛毛と呼ばれるもので先端が湾曲しており、海藻などを絡めて付着させやすい構造になっています。
色々なものを付着させているのも納得です。
また、モクズショイには鉤状剛毛とは別に「単純剛毛」という毛もあり、この毛は先端が湾曲しておらず、海藻などを付着させることには向かない形態になっています。
では、「単純剛毛」は何のためにあるのか?
触覚的な感覚器官としての機能があるとされていますが、まだ完全に解明されてはいないようです。
解き明かされる日が待ち遠しいです。
ちなみに単純剛毛は成長段階や性別などによっては生えていない場合もあります。
今回脱皮した個体には単純剛毛は確認できませんでした。
現在の脱皮した個体は、時間が経っていることもあり、モクズショイらしい見た目になりつつありますが、まだ脱皮直後の名残があります。
なかなか見る事ができないタイミングですので、気になる方はぜひ『カニカーニバル』へお越しください。