次はこちらクロサンショウウオ。 クロサンショウウオといえば、当館が日本動物園水族館協会の繁殖賞を受賞した種です。 日本の水族館・動物園で初めて繁殖に成功したんですよ。 ※繁殖賞とは?→https://aquatotto.com/about/news/detail.php?id=146 そして、今年も繁殖期をむかえ、オスの体も水生型に変化し、いよいよだぞ! というのは、過去の飼育日記でお伝えしました。 ※これ→https://aquatotto.com/blog-diary/2010/03/post477.html それでは、結果をご報告いたしましょう! 今年は・・・・・・・・、繁殖しませんでした・・・。 「お楽しみに」的な書き方しておいて、この有様。 ちっとも産卵がみられないまま、オスが水から上がりだしたのを見たときは、 もう、ショックすぎて、心労で痩せそうになりました。 まだまだ飼育環境で足りない要因があるんでしょうね。燃えてきました、来年こそ! さて、このクロサンショウウオも、前に紹介したハクバサンショウウオ同様、 岐阜県ではかなり危機的な状況に陥っている生息地があります。 繁殖のために使われていた湿地に、水がたまらなくなっているのです。 そのためシートを埋めて、一部に水がたまるようにしているのですが、 もともとの湿地の面積に比べるとかなり小さいので、 クロサンショウウオの幼生を食べるアカハライモリが大集合したり、 イノシシが泥浴びして、ぐっちゃぐちゃになってしまったりと、悲惨な状況です。 詳しくは、サンショウウオ展で解説していますので、ぜひ皆さんに知っていただきたいと思います。 でも、ほんとネガティブな現状報告ばかりで、ヘコみますね・・・。