おもしろ飼育コラム

残念。
  • アクア・トトの生き物

残念。

もうずっと前ですが、展示水槽でサワガニが交尾していたので、繁殖させるため予備の水槽に移し飼育していました。サワガニはお腹にたまごを抱えて守ります。稚ガニになるまで母親のお腹で育つのです。こうした子育てを行うカニは意外にもサワガニだけです。交尾を確認してから、2ヶ月近く経ったころ、ようやくお腹をぱかっと開いてくれたので、たまごを確認することができました。オレンジ色のたまごを、母親は両方のハサミを使って手入れをしているようでした。しかし、しばらく観察していたところ、手入れをしているのではなく、たまごを一粒一粒むしりとって捨てていることに気がつきました。その日のうちに13個、翌日には16個のたまごが落ちていました。落ちたたまごを拾い、育てようと試みましたがダメでした。かなり楽しみにしていたのでとても残念です。

骨まで美しい…
  • アクア・トトの生き物

骨まで美しい…

これは、シマヘビのせきつい骨です。2005年6月10日のおもしろ飼育日誌『なんて美しい…』に登場した黒化型のシマヘビを覚えている方もいらっしゃることでしょう。あのシマヘビがしばらく前に死んで、冷凍保存されていたものを骨格標本にしたのです。ヘビの骨は非常にシンプル。頭骨と、背骨と肋骨。それだけです(種によっては足の名残の骨があるのもいますが)。極限まで無駄をそぎ落とした繊細な骨格は、生きているときとはまた違った美しさを持っています。

新米飼育日誌 「トカゲ編」
  • 爬虫類

新米飼育日誌 「トカゲ編」

みなさんはトカゲのしっぽ切りをご存知ですか?なんとトカゲは敵に襲われると、しっぽを切り離して逃げるんです。しっぽをおとりにするわけです。なので一生に一度しか使えない大技かと思いきや、実は再生します。写真のニホンカナヘビは再生の途中で、模様の違う部分が新たに生えてきたところです。生物の生命力には驚かされますね。う~ん、人間にもできないかなぁと考えてみる。

不定期カピバラ日誌「新年ふれあい編」
  • カピバラ

不定期カピバラ日誌「新年ふれあい編」

大好評のカピバラの餌やり体験、1月いっぱいで終了となりました。体験された皆様、楽しんでいただけましたでしょうか?さて、オスの「やまちゃん」がみなさんをお出迎えしたわけですが、昨年の夏ごろには正式な愛称はついておらず、職員皆が好き勝手に呼んでいました。(飼育日誌参照)まぁ、はれて名前がついたわけですが、何ゆえ「やまちゃん」なのか?実はバックヤードにもう一頭メスのカピバラがおり、そちらの個体の名前はなんと「しずちゃん」。2頭あわせて「南米キャンディーズ」・・・。一応言っておきますが、これは僕が決めたわけではありません。多数決で決まりましたから。ちなみに、「やまちゃん」の右にいるのが「(新米)桐ちゃん」です。桐ちゃんには餌はあげられません。

金魚 大人の恋愛~三股編
  • アクア・トトの生き物

金魚 大人の恋愛~三股編

2月マンスリー水槽のテーマは「バレンタイン」です。その中に「ハート」をモチーフにした水槽があります。主役はハート型の尾ビレを持つブリストルシュブンキン。日本では2005年7月頃から店頭に並ぶようになりました。本来なら、金魚の繁殖期は3月下旬頃から始まりますが、展示水槽の温度が予備水槽より少し高かったので、春が来たと勘違いしてしまったようです。オスがメスを追いかけ始めました。ちなみにオス3匹、メス1匹です。バレンタインに向け猛アタック開始です!モテモテでちょっとうらやましいかな…

ウジ虫かっ!?
  • アクア・トトの生き物

ウジ虫かっ!?

これはなんでしょう??蝿の幼虫(ウジ)にみえますが、なんと卵から孵化した魚の仔魚(赤ちゃん)なんです!日本産淡水魚のタナゴの仲間たちの仔魚は細長いウジのような形をしています。二枚貝のエラの中に産み付けられた卵は長い間、貝の中に留まり少しづつ成長します。その過程でウジの様にクネクネと運動して貝に吐き出されないようにするのです。貝の中を産卵場所に選んだタナゴたちを私は尊敬してしまいます…。

あま噛みなら許す
  • アクア・トトの生き物

あま噛みなら許す

生後7ヶ月を経過したコツメカワウソのエナとレンゲは、みるみるうちに大きくなっていきます。今は親の半分ぐらいの大きさです。レンゲはおもちゃが好きで、係が与えるいろいろなおもちゃに飛びついて一人で遊んでいます。一方、エナはというと係の右手のこぶしが大好き。エナの前にこぶしを差し出すと、両手を出してガブリよってきます。そして、はむはむと噛み付いてきます。怒って噛むときとは違って、あまり痛くありませんが、たまにツボに入ると「イテテテ!!」こうして遊んでくれるのは、きっと幼いうちだけでしょうから、少々右手が赤くなろうがへっちゃらです。 どうしてもぶれちゃいます。ごめんなさい…

横になって寝る
  • アクア・トトの生き物

横になって寝る

写真の魚は、2階にいるボティア・ロブスタというドジョウの仲間。寝るときは、ぱたっと横になって、まるで人間のように眠ります。魚は普通、横になったり仰向けになったりしません。するとしたら、弱っているときです。ですので、お客様からは「死んでるよ!」と言われたりしますが、寝ているだけなんです。口を半開きにして、いびきが聞こえてきそうな寝姿ですな。目は開いたままだけどね。

まるでフードファイター
  • アクア・トトの生き物

まるでフードファイター

出口付近にあるタッチングプールでは、魚にさわったり、エサをあげることができます。プールの中には、コイやニジマス、ウグイ、アオウオ、ウナギなどなど。ちょっと面白いのがコイとアオウオ。「エサをおくれ」って感じで水面から顔を出しておねだりするんです。口の中に直接エサを入れることもできちゃいます。魚たちは、朝から夕方までずっと食べて続け。どれだけ食べたら満腹になるんだろう?

また今年も
  • アクア・トトの生き物

また今年も

1月10日の朝、カスミサンショウウオが産卵しました。一昨年、去年に続いて3年連続です。それも、毎年1月10日前後とほぼ日にちも決まっているようです。今年はそれ用に入れておいた小枝に巻きつけて産卵してくれたので、卵のうを傷つけることなく小枝ごときれいに取り出すことができました。卵のうは例年通り、水槽内に小水槽を設置して展示しました。毎年、工夫と失敗を繰り返し小水槽を作ってきましたが、今年は会心の作です。卵のうが見やすくて納得の出来栄え。ぜひ見に来てください。20日間ほどでふ化するはずです。

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本日の開館時間

9:30-18:00

最終入館 17:00

世界淡水魚園水族館 アクア・トト ぎふ

〒501-6021 岐阜県各務原市川島笠田町1453

TEL 0586-89-8200 FAX 0586-89-8201

2回分の料金で何度でも楽しめる!

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