おもしろ飼育コラム

シロヒレタビラと二枚貝
  • 企画展・特別展示
  • 日本の淡水魚

シロヒレタビラと二枚貝

みなさまこんにちは。 新学期が始まったな。と思ったら、早くもゴールデンウィーク! 当館ではGW特別イベントを実施します。お楽しみに。   さて、現在は田んぼや用水路の生き物エリアの季節水槽にて、 タナゴの仲間のシロヒレタビラと、イシガイ目二枚貝についてご紹介しています。   これまでにも、例えば、子どもの日に関する企画展示などで、シロヒレタビラの稚魚をご紹介してきました。なので、「前にも見たな~」とがっかりされるかもしれないな。とも思いましたが、今、国内のタナゴ類は相当まずい状況にあるようなので、その情報をお伝えするべく、展示することに決めました。   タナゴ類をとり巻くまずい状況のなかで、特に最近話題となるのがタナゴの放流問題。 飼いきれなくなったから川に捨てるとか、自分だけの理想の釣り場を作ろうとか、そういった身勝手な理由で放流されたであろうタナゴ類が各地で見つかっています。 在来のタナゴ類は国内に16種類いて、それぞれに自然の分布域があります。 放流したタナゴ類が、もともとそこにすんでいるタナゴ類のエサやすみ家を奪ったり、繁殖を邪魔したり…。 また、16種類といっても遺伝的に近い場合は容易に交雑してしまいます。 外国産はもちろんのこと、国内のタナゴであっても、もともといた場所とは別の場所に放された場合には外来種であり、在来個体群に与える影響は大きい上に複雑です。   つい先日、環境省の中国四国地方環境事務所のHPに、この問題についての注意喚起が掲載されましたので、ぜひ読んでみてください。 中国四国地方環境事務所_あなたが飼っている魚を放流しないでください   また、タナゴ類が卵を産みつけるイシガイ目二枚貝も、生息環境の悪化や乱獲などで数が激減しています。 昨年の秋にはヌートリア(国外外来種)により食べられたであろう残骸が、当館近くの木曽川にたくさん落ちていました。 二枚貝がいなくなってしまっては、タナゴは子孫を残すことができません。 今回の展示では、このような現状をしっかりとご紹介していますので、ぜひ読んでいただければと思います。   温かくなり、そろそろ野外でもタナゴ類の稚魚がみられる季節です。 シロヒレタビラ ↓   アブラボテ ↓   スイゲンゼニタナゴ ↓   イタセンパラ ↓   特に稚魚期はよく似ていますが、どれも違う種です。 多様なタナゴ類がこれから先もずっと存続できるように。 水族館の飼育スタッフとしてできることは、まずは展示を通してみなさまに、現状を知っていただくことだと思っています。魚を愛する飼育スタッフとして、多くの人が来館されるこの時期に、この展示を計画したのはそういった理由からです。 展示期間は5月10日までです。ぜひご覧ください。     Tweet

初めまして、森田です。
  • 企画展・特別展示

初めまして、森田です。

皆さまこんにちは!   昨年12月に当館の展示飼育部へ配属された森田といいます。 以前は神奈川県の新江ノ島水族館でイルカやアシカと一緒にショーに出ていました。   イルカやアシカと一緒に10年以上働いていた私ですが、こちらに来て、今まで携わったことのない生き物たちと接することになりました。これからはこちらのコラムで、新しい生き物との出会いに奮闘し、日々成長していく様子を少しでも皆さまにお伝えできればと思います。どうか温かい目で見守っていてください!   初めてシリーズ第一弾(勝手にシリーズ化しています!)ということで、何を書こうか迷っていました。 とにかく初めてのことが多いもので…。 悩んでいた時、上司からお話が。   森田君。何月のテーマ水槽やりたい?   テーマ水槽!!???   私が配属されたのは展示飼育部の動物班なので、コツメカワウソやカピバラとのことを書こうかなぁと悩んでいたのですが、淡水魚に特化した水族館ということもあり、初めてはやはり魚との出会いから展示をするまで、題して「初めてのテーマ水槽」について書こうと決めました! 魚に関しては新人なので先輩やこのコラムを読んでくださる皆さまのサポートがあってこそ成り立つ企画です。皆さまどうかお力添えをよろしくお願い致します(笑)   今回担当するテーマ水槽はゴールデンウィーク期間中! それはそれはたくさんのお客さまに来館して見ていただける期間じゃないですか! 期待と楽しみで今からワクワクしています! さて、何をテーマ水槽で展示しようか。こどもの日ということもあり、やっぱりそれに沿った魚が良いなぁと考えました。   「こどもの日」「鯉のぼり」「ゴールデンウィーク」…。これだ!!   小さな体で子供のように元気に動きまわり、ゴールデンに輝く魚「ゴールデンハニードワーフグラミー」と「ゴールデンアカヒレ」! ゴールデンアカヒレに至ってはコイ科でまさしく黄金に輝く鯉のぼりを連想できるじゃないですか!   そうと決まれば4月27日(水)の展示スタートに向けて、バックヤードで魚たちの管理をしなければ! ということで、初めての給餌から。     食性と口のサイズに合わせて、赤虫やブラインシュリンプなどをあげることにしました。     2種ともによく食べてくれています!父親にでもなったかのような気持ちです(笑)   更には奪い合っている姿も。     奪い合わなくても、まだ他にもたくさんありますけど…。   最近では私が見に行くと水槽の手前に集まってくるようになりました! さて、ここからがスタートなのですが、ここまででかなり長くなってしまいました(汗) あまり長いと読んでいて飽きられてしまいそうですので、ここから先は次回のお楽しみということで。 次は展示までの様子をお届けできたらと思います!     Tweet

フグざんまいのライブ配信とぬりえ
  • 企画展・特別展示

フグざんまいのライブ配信とぬりえ

皆さま、こんにちは。 企画展「フグざんまい」も終了まであと2週間ほどとなりましたが、ご覧になりましたか?   企画展のイベントとして先日、3回目のライブ配信を実施しました。 3回目は、フグのトレーニングのお話と、NIFREL(ニフレル)さんとコラボ配信をしたときに集まった皆さまからのご質問にお答えしました。       今回は、配信が途中で途切れることもなく、綺麗な音声と映像をお届けすることができました。1回目と2回目の配信の反省を活かすことができ、ホッとしています。コメントもたくさんいだたき、嬉しかったです!! これで、「フグざんまい」のライブ配信は終了となりますが、これからもライブ配信は続けていきたいなぁと思っていますので、その際は、ご視聴いただければ幸いです。 今回のライブ配信の内容は、当館のインスタグラムでご視聴いただけます。   そして、実はもうひとつ、トト・ラボでひそかにぬりえ配布も実施していました。こちらは、1月から開始し現在も実施中です。     テトラオドン・リネアートゥス(ファハカ) ハチノジフグ テトラオドン・バイレイ テトラオドン・ムブ 南米淡水フグ の5種類のぬりえを用意しました。   お家でもフグのことを思い出しながら塗ってもらえたらいいなと願いを込めて実施しました。 ですが、できればそのぬりえをトト・ラボでも展示したいと考えていたので、募集したところ・・・     こんなにもたくさんのぬりえが集まりました!!!(現在120枚を展示中です) トト・ラボもとてもにぎやかになり、嬉しい限りです。   このぬりえは、企画展開催中(4月10日まで)トト・ラボ内のカウンターに置いています。3月中に当館に持ってきていただいたものは、トト・ラボで展示いたしますのでぜひご参加くださいね。   ライブ配信やぬりえを通し、多くのお客様にフグの魅力が伝ればいいなと思います。 まもなく終了となってしまう企画展「フグざんまい」にも、ぜひ、遊びにきてくださいね!お待ちしております。     Tweet

シーナンタナゴの産卵動画
  • アクア・トトの生き物
  • 新しい展示

シーナンタナゴの産卵動画

こんにちは。 3月になりました。春ですね。 卒業、入学、異動、年度の切り替わりなどをひかえ、みなさまお忙しくお過ごしではないでしょうか?   3月は、いろいろな生き物たちの繁殖シーズンとなりますので、わたしも忙しく過ごしております。   先日、シーナンタナゴの産卵の様子を動画におさめることができました。 シーナンタナゴは中国に分布するタナゴ類で、昨年末から展示に加わった新入りです。   このタナゴはシジミ類の中に卵を産みつける習性をもっていて、人工授精で繁殖はさせられたのですが、せっかくなのでシジミに産卵するところを見てみよ。 と思い試してみました。   婚姻色がでていて赤い体色をしているほうがオス、そうではないシルバーの体色をしているほうがメスです。   早業でしたね。 メスがお腹にある産卵管を、シジミの出水管に差し入れたところ、おわかりいただけたでしょうか?あの一瞬で卵をシジミのエラ部分に産みつけたと考えられます。 その直後にオスがシジミの近くで放精しているはずなのですが、それは動画で見る限りわからなかったです。   日本に生息するタナゴ類は、全てイシガイ目の二枚貝、例えば、 こんなのや   こんなの。 に、卵を産みつけるのですが、 シーナンタナゴが産卵に使用する貝は小さなシジミ類。おもしろいですね。   貝の中に産みつけられた卵は、貝の中で育ち、泳げるようになると出水管から出てきます。   貝の中での成長は見ることができませんが、人工授精により繁殖させたときに撮影した写真があります。 25日間でこんなふうに成長しました。   今回の動画の撮影は、じつはすごく簡単に撮影できたので、この調子で他のタナゴもじゃんじゃん産卵シーンを撮ってみよう!撮影できたら、水族館の展示でも大いに活用できるぞ!!   と思い、挑んでいるのですが、これがなかなか難しい…。 この春は、タナゴ類の産卵動画撮影というのを、ひとつの目標に掲げて頑張ってみようと思います。       Tweet

フグざんまいのムブの大きさは?
  • 企画展・特別展示

フグざんまいのムブの大きさは?

みなさま、こんにちは。   企画展「フグざんまい」は、もうご覧いただけたでしょうか? 今回の企画展では、川のフグを13種類、展示しています。(一部、汽水域に生息するフグもいます)   その中でも一番大きい種類がこちら!   テトラオドン・ムブ(以下、ムブ)です。   ムブは、コンゴ川やタンガニーカ湖に生息しており、世界最大の淡水フグと言われています。体が大きいだけではなく体の模様も特徴的な種です。 幼魚の模様は網目が太いのですが、成長するにつれ、細かく複雑になっていきます。企画展で展示中のムブは、かなり大きな個体なので細かくて複雑な模様をしています。   水槽越しに見ていると、ムブが顔を寄せてくることがあります。 たまに、あくび?と思うほど大きく口を開けていることがあるのですが、その際、鋭いくちばしのような歯もよく見えます。 企画展では、近くに歯の標本も展示してあり、歯の全体像も見ることができますよ!私も実際に見て、ほんとにくちばしみたいになってる!って思いました。笑   少し話が脱線してしまいましたが、今回、注目していただきたいのはこちら↓   ムブの体の大きさです。解説には、全長67.0㎝と記載しています。(この大きさは「Fishbase」というデータベースサイトの記載内容を参考にしています)   ある日、他の飼育スタッフと話している時に、 「うちのムブって、もっと大きくない?絶対大きいよ!!」 という話になりました。 確かに、デカい!!大きな水槽で飼育していますし、エサもいっぱい食べています。そこで・・・ 実際に計測してみることにしました。     生きている魚の大きさを正確に計測するのは、実はとても難しいので、今回は大体の大きさがわかればOKということにしました。 方法はいたってシンプル。水中に長い定規を持っていき、その前をムブが通過する映像を撮り、おおよその大きさを調べてみました。         結果は・・・ 約80㎝!!!!!!!!! 67㎝を大幅に超えています! やっぱりデカかった!!!!!     企画展で展示しているムブは約70㎝。常設展示個体にはおよびませんでしたが、それでも十分大きいですよね。     ちなみに、企画展で展示している中で一番小さいアベニーパファーと、大きさを比べてみると、 こんなにも違います。(第一回目のライブ配信で使ったアベニーパファーの模型と一緒に並べて撮ってみました) アベニーパファーは、全長3.5㎝なので、23倍くらいですね。     企画展開催中に、ぜひ、確かめてみてくださいね!     Tweet

特別水槽のレイアウトあれこれ
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  • 日本の両生類

特別水槽のレイアウトあれこれ

只今、3F「水田と用水路の生き物」エリアの特別水槽では「アカハライモリ渥美種族」を展示しております!   アカハライモリ渥美種族とは、全国的に分布するアカハライモリの地方種族の一つで、形態や行動の違いから独自性がみとめられています。現在では知多半島の一部でのみ生息が確認され、絶滅の危機に瀕している大変貴重な生物です。   さて、本展示の準備にとりかかる際に展示飼育担当歴半年の私は初めて水槽のレイアウトを担当することになりました。   任せてもらえたことを嬉しく思ったものの、レイアウトに関してはほとんど素人。「アカハライモリ渥美種族」はかなり注目度も高いはずだし、いい水槽にしなくては……!と悩みました。   与えられた材料は石、流木、水草の三種類です。石や流木はバックヤードにストックがあり、水草は「用水路の生きもの」水槽に入っているクロモを使うことになりました。     最初に、水槽の基本的なレイアウトについて調べることにしました。すると、「三角構図」「凸型構図」「凹型構図」というレイアウトが一般的なようです。 今回使うのは30cm立方の小さな水槽なので、凸型構図でコンパクトにまとめることにしました。   次に、水槽の奥行き方向についても三つの部分に分けて考えられるということです。それぞれ前景、中景、後景と呼ばれ、部分にあったレイアウトテクニックがあるようです。なるほど。 背の低い水草がないので、前景は省略です。中景には石や流木、背が中程度の水草が置かれることが多いようですが、小さな水槽に全部詰めてもごちゃごちゃする気がしたので、石のみを選びました。後景には背の高いクロモをたくさん植えることにしました。   それではいよいよセッティングです。クロモは適度な長さに切り、下の方の葉を落として植えていきます。バックヤードの石置き場をひっくり返すように探して、い~い感じの石もゲットしました。このい~い感じの石は自立しなかったため、見えないように別の石で後ろから支えることにしました。   そして完成したのがこちら。   初めてにしてはなかなかいいのではないでしょうか! ごつごつした石がかっこいいですし、アカハライモリの鮮やかなお腹が石の黒色やクロモの緑色に映えるに違いありません。展示開始を待ち遠しく思いながら、水槽の設置日を迎えました。   ところが! アカハライモリを水槽へ入れたところ、すぐに石の隙間にかくれてしまい、さらにクロモはアカハライモリによってすぽすぽ抜かれ、水面を漂うことに。 私は涙と水槽の水で袖を濡らしながら、石を抜き水草を減らしたのでした。現在の水槽はこんな感じです。   初めての水槽のレイアウトはアカハライモリに大敗北を喫して終わり、動物の行動まで含めて考えることが大切ということを学びました。これからも日々勉強して、次こそは最初からベストな水槽を作り上げようと思います!     Tweet

第9回 トト漢字コンテスト 受賞作品発表!
  • お知らせ

第9回 トト漢字コンテスト 受賞作品発表!

みなさんこんにちは。   昨年より募集をしておりました「第9回 トト漢字コンテスト」の受賞作品が決定しました! 「トト漢字コンテスト」は「魚」に自由な文字を組み合わせて漢字を作るアクア・トト ぎふの創作漢字コンテストです。 今回でなんと9回目を迎えました!   今回はコロナ禍という大変な状況にもかかわらず、館内応募に加えてはがきやFAXもあわせて878点ものご応募をいただきました! ご応募いただいた皆さま、本当にありがとうございます。   さて、今年の最優秀作品はどんなトト漢字でしょう!? 一般の部 <最優秀賞> 【読み方/なまえ】 ドジョウ 【説明】 泥の中にいつも入って身を隠しているので魚自体を泥の中に入るという表現をしました 君島 陽太 (17才)   <優秀賞> 【読み方/なまえ】 かまぼこ 【説明】 長い「板」の上に魚がのっている 石田 賢吾 (57才)   【読み方/なまえ】 しゃちほこ 【説明】 城の上にある2つの魚といえば 中川 真由美(50才)   <特別賞>   【読み方/なまえ】 アユモドキ 【説明】 アユなんだろうか… 堀 奈央(35才)   【読み方/なまえ】 リュウグウノツカイ 【説明】 小惑星「リュウグウ」から、試料を持ち帰りました 石川 恵祐(18才)   【読み方/なまえ】 オイカワ 【説明】 川を追いかけています 植谷 小百合(35才)   <佳作> 【読み方/なまえ】 フィッシュ・アンド・チップス 【説明】 英国を代表するファストフード 赤松 未子(18才)   【読み方/なまえ】 マス 【説明】 マス目でマスをイメージしました 村林 俊紀(43才)   【読み方/なまえ】 トランスルーセントグラスキャットフィッシュ 【説明】 体が透けていて長い2本のヒゲをしんにょうで 小森田 さくら(37才)   【読み方/なまえ】 ワカサギ 【説明】 冬の風物詩です。 井垣 暁子(41才)   【読み方/なまえ】 タツノオトシゴ 【説明】 オスのおなかの中で子育てをするときいた事がある 安尾 有里(46才)   【読み方/なまえ】 ハイギョ 【説明】 ハイギョはえらと肺を両方持った魚なので、えらを漢字にした「鰓」と「肺」を組み合わせました 伊藤 龍馬(15才) キッズの部(小学生以下) <最優秀賞> 【読み方/なまえ】 アユ 【説明】 鵜にのみこまれている様子 西谷 蒼一朗(小学3年生)   <優秀賞>   【読み方/なまえ】 ゴライアスタイガーフィッシュ(ムベンガ) 【説明】 ゴライアスは巨人、タイガーは寅という意味だから 佐分 圭介(小学5年生)   【読み方/なまえ】 アナゴ 【説明】 アナゴは、あなの中にかくれるのがすき 小栗 蒼斗(小学2年生)   <特別賞> 【読み方/なまえ】 オジサン 【説明】 オジサンと言う魚を知ってもらいたかったから 鈴木 音葉(小学6年生)   【読み方/なまえ】 カワムツ 【説明】 川が6つあってわかりやすいから 河村 佳奈(小学6年生)   【読み方/なまえ】 カマキリ(アユカケ) 【説明】 口の中が赤いから 恒川 未羽(小学1年生)   <佳作> 【読み方/なまえ】 ウナギ 【説明】 土用のうしの時にウナギを食べるから 伊藤 悠人(10才)   【読み方/なまえ】 ダンゴウオ 【説明】 ダンゴウオという名前と見ためからすぐわかる字にしました 渡辺 真帆(小学2年生)   【読み方/なまえ】 トビウオ 【説明】 Mを波にみたててなみの上をジャンプしているようすをおもいついたから 大野 友莉(小学3年生)   【読み方/なまえ】 ダルマオコゼ 【説明】 ダルマと特徴的なヒレをはわせました 黒川 綜馬(小学2年生)   【読み方/なまえ】 カメ 【説明】 体をこうらで囲んでいるイメージから 山田 悠太(小学5年生)   【読み方/なまえ】 ワカメ 【説明】 海にただようわかめに魚が隠れている様子 西谷 悠之介(小学1年生)     今年もおもしろい作品が揃いました! 受賞された皆さま、おめでとうございます! 2月中旬に賞状と副賞を送付させていただきます。楽しみにお待ちください。     入賞作品は2月中旬から水族館ガレリア(出口ゲート付近)に展示予定です。   お越しの際は展示された作品を、ぜひお楽しみください♪   Tweet

フグざんまいのライブ配信
  • 企画展・特別展示

フグざんまいのライブ配信

みなさま、こんにちは。   少し遅くなりましたが、1月4日に行った2回目のライブ配信の様子をご報告します。 1回目のライブ配信終了後の反省会では、「画面が暗く、顔が見えない」「水槽に裏方スタッフが映りこんでしまう」「電波が悪いのか途中で配信が切れてしまった」などの課題があげられました。   これらを改善すべく、様々な工夫をして2回目に挑みました。   まず「画面が暗く、顔が見えない」ということでしたので、 照明係を増やしました!これで、画面も明るくなり、見やすさは改善です。   次に「水槽に裏方スタッフが映りこんでしまう」ですが、カメラに映らないように移動するのは大変で、どうするか考えた結果、   あえて映りに行こう!! ということで、みんなでフグの帽子をかぶることにしました。ちなみに裏方スタッフは、青いフグ帽子。   出演者は、黄色いムブ帽子をかぶっていました。   (このムブ帽子は、青いフグ帽子を加工して、私が手作りしました。結構うまくできて、満足してます!!)     そして、「電波が悪いのか途中で配信が切れてしまった」問題ですが、 チューナーを、電波の届きが良くなりそうなところに位置を移動させて、本番に挑みました。結果、どうだったかといいますと・・・配信が途中で切れるというハプニングが3回も起こり、またもや復旧後の映像しか残すことができませんでした・・・すみません。 反省を踏まえ、準備万端で挑んだのですが、とても残念です!! 機材の問題である可能性があっため、最新機材を購入しましたので、次回は大丈夫だと思います!   2回目のライブ配信では、フグ3種(パオ・バイレイ、テトラオドン・ミウルス、テトラオドン・ショウテデニィ)の紹介に加えて、給餌シーンも配信をしました。   ちゃんと食べてくれるかなぁ、視聴者の方々に動画で伝わるかなぁ、と心配していたのですが、そんな心配をよそに、フグたちは勢いよくエサを食べていました。 コメントでも、「早い!」「一瞬でエサがなくなった!」など、給餌の様子を伝えることができたとわかるコメントも多く、みなさまの反応がとてもうれしかったです。   ミウルスとショウテデニィは、公式インスタグラムで今もご覧いただくことができるのですが、バイレイの給餌シーンだけは、残すことができませんでした。 そのため、別の日に給餌シーンを撮り直しした動画をインスタグラムに載せました! そちらも確認してみてくださいね!     そして、ライブ配信の最後でお知らせした、大阪の「生きているミュージアム・ニフレル」さんとの、コラボ配信が近づいてきました!! 2月9日の「フグの日」にコラボ配信を行います!! 先程、ニフレルさんと一緒にリハーサルをしてきました。   当日はフグのことをより詳しく知ってもらうため、クイズを出題したり、私たち飼育スタッフがフグを飼育する上で大変だったことや、頑張ったことなどをお話しする予定です! はじめてのコラボ配信で今からドキドキしていますが、一緒に楽しみましょうね! では、2月9日(水)18:30から、インスタグラムでお会いしましょう!!   (今回のコラムは、フグの写真があまりなかったので最後にバイレイの写真を載せてみました。毛フグと呼ばれているのも納得ですね。)     Tweet

ニシアフリカコガタワニの同居試験
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ニシアフリカコガタワニの同居試験

今回は久々にニシアフリカコガタワニの近況についてご報告したいと思います。   昨年、6月に京都市動物園から繁殖のためニシアフリカコガタワニのノック(♂)がやってきて、半年以上たちました。 搬入時の様子はコチラ   ノックは当館の環境にもすぐに慣れたようだったので、搬入から約1カ月後の休館日に、隔離している柵を外して同居を試みました。 この時はワニ子がノック側に入るやいなや、見たことないスピードでノックに突進していき咬みつきました…。 ノックはおとなしくしているのに…。 怒り心頭のワニ子を戻すの図   すぐにワニ子を引き離して、元居た場所に戻しました。幸い、両個体とも大したケガもなかったので一安心ですが、残念ながら隔離生活再開です。   次の一手として、お互いのやる気を高めるべく、生息地の環境に合わせて飼育環境に変化をつけていくことにしました。降雨装置もその一つで、8月末から稼働させています。 すると今まで置物状態だったノックが、雨に合わせてちょくちょく鳴くようになりました。これはなんだかいい感じです。 ワニ子はというとノックの鳴き声に合わせて何か行動する、というようなことはないのですが、最初の頃のように目をギンギンにさせてノックを睨みつづけるようなことは無くなり、あまり気にならなくなってきたようでした。   時は来た。   1月11日休館日。いよいよ2回目の同居試験を実施することにしました。 観覧面にはワッチ担当がワニたちの動きを記録します。ほとんど動かないので辛いです。   柵オープン!仲良くやってよ! 全然動きません。ワッチ担当が辛そうです。   お、いよいよ動きが。先手はワニ子です。     ワニ以上に緊張している私。いつでも仲裁に入れるよう待機しています。   前回と同じようなポジションになっていますが、今回のワニ子は怒りで突進していくこともなく、ノックの横にそっと寄り添っていきます。 これは成功か!と期待した瞬間、 ガァーーーー!!! 前回とは反対に、ノックが激怒でワニ子に咬みついていきました。 今まで声をかけても、指やお腹触っても、掃除のために跨いでも、全く動かなかったノックが見たことないくらい激怒。 すぐに仲裁に入り、同居試験ストップです。 今回も両個体ともケガはなかったのでとりあえず一安心ですが、ワニ子が水中に逃げたため、仕方なくノックを右側のスペースに移動させました。 いつもと違う場所に移動させられて、たぶん怒っているノック。   水中からこちらの様子をうかがうワニ子。夜まで陸場に上がりませんでした。     なかなかうまくいきませんが、まずは同居させることが繁殖への第一歩ですので、良いタイミングを見逃さないよう引き続きよく観察していきたいと思います。 というわけで、今、展示水槽の右側にいるのがノック(♂)、左側にいるのがワニ子(♀)ですのでよろしくお願いいたします。     Tweet

おかえりボウズハゼ
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おかえりボウズハゼ

こんにちは。   昨年の11月より、長良川の展示エリアにボウズハゼが仲間入りしています。     ボウズハゼは、過去にも展示していました。 当館がオープンした2004年から、2015年ぐらいまで。 4つ並んだ「瀬と淵の生き物水槽」のうち一番上流のタカハヤ、アブラハヤを展示している水槽にいました。   ただ、当時、岐阜県でボウズハゼが生息しているという記録は残っていましたが、目撃情報が全くと言っていいほどありませんでした。そのため、生息を確かめるまで展示休止とした経緯があります。   それから月日は流れ…。   ここ3年ぐらいでしょうか。突如としてボウズハゼの目撃情報がわたしのもとに届くようになりました。「長良川の岸近くで見たらしい」「揖斐川で投網投げると入るらしい」「木曽川で潜ってたらぽつぽついる」。   こ、これは…!この目で確かめなくては!!   あるときは、投網を投げまくり、 あるときは、真冬に石の裏を探しまくり、 あるときは、子どもと川遊び♪♪のふりして泳ぎながら探し…。   それでも、なかなか出会えず。   自分のセンスのなさに嘆いていたころ、 岐阜大学地域科学部教授の向井先生より有力な情報をいただき、 ようやくボウズハゼの姿を拝むことができました。     いた!!   そして念願のボウズハゼ展示復活! ・県内での目撃情報や確認した場所 ・一緒に見られた魚 ・光が入りコケが生える場所 ・観察しやすそうな水槽 これらのことから、今回は「本流の川岸の魚」水槽を展示場所としました。   現在、展示しているのは4匹ですが、わりと見やすい位置にいることが多いです。   オスよりもメス、大きい個体よりも小さい個体のほうがよく姿を現しています。   野外での調査結果によると、ボウズハゼは冬には活動しないようなので、冬は全く見えないんじゃないかと心配していましたが、年末年始の寒かった日にも姿を見せていました。(水槽の水温が14℃前後と野外よりも高かったからだと思います。)     「あ、ボウズハゼだっ!!」とかけよると、さっと隠れてしまいますので、そーっと近づいてみてください。 石に生えたコケを食べる様子が観察できますよ。   ボウズハゼは川で産卵しますが、孵化した仔魚はすぐに流下し、海で夏から翌年の初夏までを過ごします。海では黒潮にのって大移動していると推察されており、生まれた川に戻ってくるわけではないようです。 ここ数年、岐阜県でボウズハゼがみられるようになった原因は不明で、逆に言えば、また、岐阜県から姿を消してしまうかもしれません。   ボウズハゼがいる今を楽しみながら、ボウズハゼに関するいろいろなことを知ることができたらいいなぁと思っています。     Tweet

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本日の開館時間

9:30-19:00

最終入館 18:00

世界淡水魚園水族館 アクア・トト ぎふ

〒501-6021 岐阜県各務原市川島笠田町1453

TEL 0586-89-8200 FAX 0586-89-8201

2回分の料金で何度でも楽しめる!

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