おもしろ飼育コラム

企画展からお便り9 ~ヨダレカケ~
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企画展からお便り9 ~ヨダレカケ~

今回はこの魚。 【ヨダレカケ】 個人的に大好きな魚です。 トビハゼとかヨダレカケとかこのような魚は見ていて飽きないです。 なぜ魚なのに水中にいる時間があまりなくて、岩にくっついているんだろうな~?なんてことを思いながら閉館後にじっくり観察しています。   名前の由来は、下くちびるの形が「よだれかけ」に似ていることから。 ヨダレカケは、インドネシア、台湾、琉球列島などに分布し、波に洗われる岩やテトラポッド、港の岸壁などに下唇の吸盤で張り付いて、付着藻類などを食べて生活しています。 この名前の由来になった吸盤「よだれかけ」は、波打ち際の岩などにくっつくために必要でヨダレカケの生活には必要不可欠なものですね。 そしてエラ呼吸だけじゃなく皮膚呼吸もできるから長時間陸上にいることも可能なんです。   この陸上に進出した特殊な生活スタイルのメリットには 水中にいる捕食者(他の魚など)から身を守ることができる。 他の魚が利用できないエサを獲得できる。 などが知られています。 参考)広島大学 陸上産卵魚ヨダレカケの生活戦略に関する研究   ヨダレカケって、こんな特殊な環境でも生き残れるように進化してきた魚なんですね。改めて すごい魚です!   話は少し変わりますが、 ヨダレカケが当館にやってきたすぐはバックヤードでの飼育でした。 警戒心が強く、エサもなかなか食べてくれず、どうやってヨダレカケの姿をみせられるように展示ができるのか、下唇の吸盤を見せることなんて無理なんじゃないかと心配ごとばかり。 ヨダレカケを展示している他の水族館の担当者に飼育方法や展示方法をいろいろ教えていただきました。   ところがそんな心配はどこへ?というくらい 展示が始まり、その環境に慣れてしまえばなんてことなく、水槽右側のシャワー部を登って吸盤「よだれかけ」をみせてくれるようになりました。多くの方に支えられて順調に展示ができています。みなさま、ありがとうございました。 水槽内で慣れたとはいえ、どうしても人が多い時間は、石や石の陰に隠れることもあります。 朝早めの時間や夕方の人が少ない時間は、吸盤「よだれかけ」を見られる可能性が大です。それを見たい方は時間帯を選んで見ていただくとチャンスです。 夕方は、給餌もするのでエサを食べる姿も見てくださいね。     ではでは。   Tweet

企画展からお便り8 ~スベスベマンジュウガニとモクズショイ~
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企画展からお便り8 ~スベスベマンジュウガニとモクズショイ~

こんにちは 河合です。 第8弾はこちらの水槽から。 今回は、スベスベマンジュウガニとモクズショイ。   まずは 【スベスベマンジュウガニ】 饅頭のように体が丸く、マンジュウガニの仲間の中では、体には突起などが何もなく滑々しているように見えることが名前の由来と言われ、漢字では「滑々饅頭蟹」と書きます。   なんて美味しそうな名前なのでしょうか? よだれが出そうな名前ですが、実はこのカニ、テトロドトキシン(フグ毒)など数種類の毒を持つ危険生物です。毒の強さは地域差や個体差がありますが、食べたら命を失うことがあるので絶対に食べてはいけないカニです! 名前に惑わされちゃだめですよ。 ※毒は主に筋肉中や外骨格(=殻)に含まれています。   このカニは、インド洋から太平洋西部に広く分布していて、日本でも関東から沖縄の太平洋岸のサンゴ礁や岩礁帯で見られます。体のわりにはしっかりした大きなハサミを持っていて、そのハサミで海藻やゴカイ、貝などを食べてくらしています。 磯採集で捕まえることができるカニなので、絶対に食べちゃダメですよ。   小学生から教えてもらった情報ですが 某テレビ局の某番組「みんなの○○」でこんな歌があります。 「恋のスベスベマンジュウガニ」 この中には、モクズショイ、バフンウニ、スカシカシパンなど変な名前の生き物が紹介されていますよ。興味があればインターネットなどで検索して聞いてみてくださいね。   【モクズショイ】 体にかぎ状の毛が生えており海藻やカイメン、ゴミなどをつけて擬装することが名前の由来と言われ、漢字では「藻屑背負」と書きます。 「モズクショイ」と呼び間違える人も多いみたいですが…。 「モクズショイ」ですからね!! 英名では「Decorator crab(デコレータークラブ)」と言い、飾りつけるカニという意味です。 毛先がマジックテープのようにかぎ状になっていて、いろんなものがくっつけやすくなっているんですね。 また「Spider decorator crab(スパイダーデコレータークラブ」とも呼ばれます。 スパイダーとはクモのことですがクモガニ科のカニで脚が長くて確かにクモの体形に似ています。 モクズショイは、インド洋~太平洋西部、オーストラリアに広く分布していて、日本でも関東から沖縄のサンゴ礁や岩礁帯の岩間に生息しており、磯でも見つけることができます。 ただ、体に海藻やカイメンなどをつけて周りの景色に溶け込んでいるので見つけにくいんだとか…。 そういえば国語の教科書1年生「海のかくれんぼ」でもこのカニが教材として紹介されていますよ。   最後に 小さなハサミ脚で器用にデコレーションする様子をご覧ください。     ではでは。   Tweet

企画展からお便り ~番外編~
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企画展からお便り ~番外編~

みなさん、こんにちは! シリーズでお届けしております「企画展からお便り」。 今回は“番外編”ということで、企画広報チームの夏目からお届けします!   ただ今開催中の企画展「そのなまえヘンテコリン」。 企画展の最後に、こんな展示があります。 みなさんに名前を考えていただき、 自由に応募していただいくコーナーです。 みなさん、ユーモアたっぷりのネーミングを考えてくれていますね!   さて、今回ご紹介したいのは 「名前をつけてみよう!」の進化版として... 特別スクール「みんなでつくろう!ヘンテコリンな生き物たち」 という特別ワークショップを、岐阜県美術館さんのご協力の元、 開催することになりました!!   キーワードをもとに、オリジナルの「ヘンテコリンな生き物」を創造し、 いろんな材料を使って作品を作ります。   例えば、こんな風に... これは、キュウリしか食べない「キュウリサシ」という 生き物だそうです(※実際にはいません)。   出来上がった作品は、額縁に入れて完成です! 企画展担当スタッフ河合による「ヘンテコリンな生き物」のお話や、 企画展コーナーの見学、お土産にはオリジナルマグネットももらえます♪ 岐阜県美術館と合同の、いつもとはちょっと違った特別スクール。 創造の生き物たちを、作ってみませんか?   詳しい内容や応募はこちらから!   みなさんのご参加、お待ちしております!!   それでは、また!   Tweet

企画展からお便り7 ~ポストフィッシュ~
  • 企画展・特別展示

企画展からお便り7 ~ポストフィッシュ~

配達はいたしません!! ポストフィッシュ ポストフィッシュは、体の模様が郵便記号の「〒」に見えることから、 名付けられました。 コイ科の淡水魚で、タイやマレーシア等の東南アジアに生息しています。   当館では、豊川市赤塚山公園(ぎょぎょランド・アニアニまある)より、 8cnほどの小さな個体と、15cmほどの大きな個体をお借りして、展示しています。 とくに注目して頂きたいのが、15cmほどの大きな個体。 渋く味のある顔つきが何とも言えません。 当館のコイ好きスタッフをも唸らせる個体です。   食欲旺盛で、ついついエサを与えすぎてしまうことから、 バックヤードには「給餌は腹八分でお願いします」と注意書きがあるほどです。 さて、このポストフィッシュ。 海外では模様が工具のスパナに見えることから「Spanner barb」や、 英字のTに見えることから「T-barb」と呼ばれています。 でもやはり、ここ日本では郵便記号の「〒」ですよね。   勝手ながら、名古屋駅前の新しい顔「KITTE名古屋」のマスコットキャラクターとして、 このポストフィッシュを推薦いたします?!     Tweet

ドワーフスネークヘッド稚魚展示終了のお知らせ
  • アクア・トトの生き物

ドワーフスネークヘッド稚魚展示終了のお知らせ

みなさんこんにちは。 ツイッターの動画にて、何度かご報告していました ドワーフスネークヘッドの稚魚たちですが、 すくすくと成長し今では全長6cm以上になりました。   思い返すと、予備水槽から展示水槽へ移動してからわずか6日ほどで オスが口に卵をくわえているのを発見し、 環境への適応の早さにびっくりしました。   いつ稚魚たちがでてくるのかと観察しても中々見つからず、 「ダメだったか・・」と思った矢先に、 水槽の端っこにマックロクロスケのようなものが動いているのを確認し、 その後オスの口の中から出てきた稚魚たちは、 群れを作り親の後をしきりに追いかけていました。 (本当は、もっと小さく体の形ができていない頃から群れているのですが、 動きが素早くブレブレの写真しかなくお見せできません・・・)   生後一ヵ月程たつと、縄張りをもち稚魚同士闘争が始まったので 回収し分散させていましたが、一部は展示水槽に残して様子をみていました。 すでに両親の行動にも変化があらわれ、子の保護などはやめてしまったので 「親離れの時期なんだな・・」と思いつつも、 親子一緒にみたいという熱心なお客様もいたり、 私自身名残惜しくなったり、何より子供に対して両親が悪さをしないので、 そのまま展示を継続していました。   しかし、成長させるには大きな水槽へ移動する必要がありますので、 展示水槽での稚魚展示は終了し、バックヤードの水槽で飼育を行っていきます。 (隠れるのがとても上手な稚魚がいて、なかなか捕まらず もしかしたら2.3匹残っているかもしれません)   みなさまには、いずれこの小さい姿から大きく成長した姿を お見せしたいと思いますので、どんな成魚になっているか楽しみにしてくださいね。   子育てを温かく見守ってくださりありがとうございました。 *引き続きペアでの展示はしております。     Tweet

第5回 トト漢字コンテスト 受賞作品発表!
  • お知らせ

第5回 トト漢字コンテスト 受賞作品発表!

みなさんこんにちは。 新年より募集をしておりました「第5回 トト漢字コンテスト」の 受賞作品が決定しました!   「トト漢字コンテスト」は 「魚」に自由な文字を組み合わせて漢字を作る アクア・トト ぎふの創作漢字コンテストです。 早いもので、今年で5回目を迎えました!   今年もユニークな作品が470点集まりました。 ご応募いただいた皆さま、ありがとうございます。   さて、今年の最優秀作品はどんなトト漢字でしょう!?   一般の部 <最優秀賞> 【読み方/なまえ】 コクレン 【説明】 告白できない。   杉原 大智 (12才 中学1年生)   <優秀賞> 【読み方/なまえ】 ノルウェーサーモン 【説明】 ノルウェーの国旗。   安藤 太一(36才 公務員)   【読み方/なまえ】 たいやき 【説明】 魚にあんこ。   安福 美栄(36才)   <特別賞> 【読み方/なまえ】 ニシキゴイ 【説明】 着物をまとっているように美しいから。   宮林 千恵(47才)   【読み方/なまえ】 うなぎのぼり 【説明】 ぐんぐん上がります。   上野 公彦(46才 地方公務員)   【読み方/なまえ】 ヨウジウオ 【説明】 ヨウジで歯間を掃除するから。   村田 大地(13才 中学1年生)   <佳作> 【読み方/なまえ】 コイ 【説明】 来い!   野田 開(22才 大学4年生)   【読み方/なまえ】 アユ 【説明】 このエリア、ナワバリにつき、侵入禁止!   野田 拓(24才 会社員)   【読み方/なまえ】 イトウ 【説明】 知っていました?   長尾 有花(中学1年生)   【読み方/なまえ】 サカサナマズ 【説明】 性格が悪いのではありません。 生きていく為に腹の部分が黒くなりました。   上川 正二(81才 自営業)   【読み方/なまえ】 ベタ 【説明】 ひらひら花のように舞い、戦う魚だから。   見田村 和豊(46才)   【読み方/なまえ】 ぎぎ 【説明】 そんな音しますよね!   木島 和広(41才 会社員)   キッズの部(小学生以下) <最優秀賞> 【読み方/なまえ】 ハリセンボン 【説明】 約束やぶったら、ハリ千本のーます。   ながなわ ゆづき(小学2年生)   <優秀賞>   【読み方/なまえ】 カサゴ 【説明】 「カサ」が「5本」あるから、カサゴとなる。   細貝 美桜(小学6年生)   【読み方/なまえ】 イトウ 【説明】 〇にはイとウが入る。イとウ、イトウになるから。   浅井 裕翔(小学4年生)     <特別賞> 【読み方/なまえ】 ナマズ 【説明】 英語でナマズは、キャットフィッシュだから。   山田 芽依(小学2年生)   【読み方/なまえ】 カニ 【説明】 カニの足をあらわしました。   川﨑 有記(小学3年生)   【読み方/なまえ】 はいぎょ 【説明】 呼ばれたら、大きな声で「はい」と返事をする。   中村 陸翔(小学2年生)   <佳作> 【読み方/なまえ】 ポストフィッシュ 【説明】 ポストだからゆうびんマークをかきました。 下堂薗 空人 (小学2年生) 【説明】 体に〒の記号が見えるから。 飯田 響生 (8才 小学2年生)   【読み方/なまえ】 かたくちいわし 【説明】 何もしゃべらない、かたい口だから。   中村 陸翔(小学2年生)   【読み方/なまえ】 サケ 【説明】 酔っぱらうお酒と鮭をかけました。   足立 遮那 (小学3年生)   【読み方/なまえ】 アユ 【説明】 「アユ」は清流の女王と呼ばれているから。   杉本 絢音 (小学6年生)   【読み方/なまえ】 とびうお 【説明】 両はしに羽がある、とびうおです。   川﨑 映輔 (小学5年生)   【読み方/なまえ】 うなぎ 【説明】 ヌルヌルしてるから。   森 春斗 (5才)   今年もおもしろい作品が揃いました! 入賞作品は2月27日(火)~ 水族館ガレリア(出口ゲート付近)に展示予定です。 展示された作品を、ぜひお楽しみください♪   それでは、また!       Tweet

企画展からお便り6 ~オジギソウ~
  • 企画展・特別展示

企画展からお便り6 ~オジギソウ~

こんにちは 河合です。 第6弾はこちらの生き物。 五感で感じて、生き物の名前の由来を知るコーナーから これは皆さんよく知っているようですね。 企画展の会場内でも「学校にあるよ」とか「おばあちゃん家にあった~」 「懐かしいわ~」なんて声をよく耳にします。 かつては学校用の教材にもなったみたいで、 私が子供の頃もよく見かけ遊んだ記憶があります。 聞きなれた名前なのであまりヘンテコリンに感じないかもしれませんが、 よ~く考えてみると面白い名前じゃないですか?   名前は「オジギソウ」。 何かがふれたり、振動を感じると葉を閉じて葉の柄がお辞儀をするように垂れ下がります。 これが名前の由来で、漢字では「お辞儀草」と書きます。 夜になると葉を閉じることから「ネムリグサ(眠り草)」という別名もあります。 ちなみに学名はMimosa pudicaで「pudica」は「内気な」や「恥ずかしがる」の意味があります。 中国名では「羞恥草」と書くそうです。   おまけに オジギソウの花言葉は「繊細な感情」「感受性」「敏感」だそうです。 なんか納得ですよね(笑)     皆さんよくご存じのこの植物ですが、少しだけウンチクを紹介します。 ブラジル原産、マメ科の植物で本来は毎年花を咲かせる多年草です。 6~8月くらいにピンク色のかわいらしい花を咲かせます。 冬でも温度管理をして育てれば一年中楽しめますが、 日本では冬に枯らしてしまい主に夏の間だけ楽しむ1年草として扱われることが多いです。 オジギソウが日本にやってきたのは1843年(天保14年)だとか! 江戸時代から親しまれている植物なんですね。   ところで少し疑問がわいてきませんか? なぜ、オジギソウはおじぎをするのでしょうか?   「他の生き物に食べられないように身を守る」 「雨や風から身を守る」 「光合成のための光の量を調節する」などが理由だとか。 お辞儀をする仕組みは、面白いけど少し難しいので簡単に紹介します。     何かの刺激を感じる → それが電気信号で主葉枕という場所に伝わる →   → 細胞内タンパク質が変化を起こす → 細胞内の水が移動する →    → お辞儀をする   このような仕組みになっているそうです。 だから元に戻るためには少々時間がかかり、10~20分くらいたつと元の状態に戻ります。   どうしてもオジギソウの葉の構造上の仕組みから、 連続でさわるとお辞儀しなくなってしまいますが、定期的にオジギソウの株を 入替えてオジギソウを休ませながらローテーションしています。 さわっても反応しないこともありますが、ご了承ください。   ではでは。     Tweet

企画展からお便り5 ~ホテイウオ~
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企画展からお便り5 ~ホテイウオ~

恵比寿さま? 大黒さま? 布袋さまー! ホテイウオ ホテイウオは、七福神の布袋様に姿かたちが似ていることから名付けられました。 水族館で展示している個体はまだとても小さく、親指の爪ほどの大きさしかありません。   小さくてとてもカワイイ!。。。と思いきや、意外とシブイ顔つきです。 正面から見ると全身が顔です。 例えるなら、ジブリ映画の「千と千尋の神隠し」で「オイ」とだけ言う頭のおばけ、 「頭(カシラ)」でしょうか。 今回、企画展で展示している個体は、北海道の「おたる水族館」からやって来ました。 (おたる水族館の皆様。お借りしたホテイウオは、岐阜で元気に過ごしています!) というのも、ホテイウオは本州の北部や北海道など、冷たい海に生息する魚です。 そのため、冬でも水槽をクーラーで5℃に冷やして、飼育をしています。   さて、このホテイウオですが、成長すると40cmにもなります。 北海道ではゴッコと呼ばれ、冬には鍋の具材として大変人気があるそうです。 こんなカワイイ、ホテイウオ。是非とも一度、味わってみたいデスなぁ。       Tweet

企画展からお便り4 ~謎の生物?~
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企画展からお便り4 ~謎の生物?~

こんにちは、河合です。 さてさて次はこの生き物ですよ~。   じゃーーーーん。 なにこれ?生き物? 見た目は何じゃこれ!? だけど立派な生き物ですよ!   これは企画展会場内の最後にある あのコーナー 「なまえ」を付けてみよう!の生き物です。 この企画は生き物の情報を読んで、生き物を観察して自分で名前をつける みなさんに参加していただくものです。 生き物の基本情報は、会場内にもありますが こちらでも紹介します。 知る人ぞ知るこの生き物・・・ さてさて気になるこの生き物の名前は アデヤカキンコ(流通名:シーアップル)です。   艶やかなキンコです。 えっ?キンコって何?ってなりますよね。 棘皮(きょくひ)動物でキンコ科に属する海産動物で、ナマコの一種。 少し余談になりますが、 キンコという名の生き物が東北地方や北海道に生息しています。 体型はずんぐりして背や腹の区別がはっきりしないナマコで 口の周りには触手があり、姿はこのシーアップルによく似ていていますよ。   さて、話を戻して このコーナーは、展示期間約90日で約170件の応募があり、 多くの方に参加していただきました。 この中から面白い!よく観察した!っていう作品を40点選んで、 このコーナーに展示させていただきました。   例えば 見た目由来の名前「ドラゴンフルーツミタイ」「シンゾウ」 毒由来の名前「ポイズンナマナマ」「ドクザクロ」「ハデナジャガイモ 」など。 個人的にユニークな発想だな~と思った名前は 「花火ドカン!」「ヨッパライ」 皆様個性あふれるネーミングをありがとうございました。   2月中旬にシーアップルは展示替えします。 次回は、この生き物(標本展示) 次はどんな名前をつけますか? 又のご参加をお待ちしております。   また展示終了が近くなったらブログでこの生き物の名前を紹介します。 それまではみなさん、この生き物の名前を考えて投稿してくださいね。   ~おまけの情報~ ヘンテコリンな「こよみ水槽」の生き物が 戌年にちなんだ犬の牙をもつ魚 アルマータス・ペーシュカショーロ から、 バレンタイン・ホワイトデーにちなんだキスをする魚 キッシンググラミー に展示替えしています。 運がいいとこの魚のキスシーンが見られるかも!! あっ でもこの魚のキスは「オス同士の闘争の行動」です。   この展示は2/1~3/14までの予定です。 展示生物を少しずつ変えていくので、また遊びに来てくださいね。 ではでは。       Tweet

企画展からお便り3 ~ジッサ、ババサ~
  • 企画展・特別展示

企画展からお便り3 ~ジッサ、ババサ~

そんなに老け顔かな〜? ジッサ、ババサ(オイカワの別名) 川で魚捕りしたことのある方なら、きっとこの魚も捕まえたことがあると思います。 そぉ、オイカワです。 繁殖期以外は地味な魚ですが、 川底の藻を喰む時には、メタリックのボディーがキラリと光ります。   さて、そのオイカワ。 オスは繁殖期になると、追星と呼ばれる白いつぶつぶが見られます。 この追星が「しみ」を連想させることから、 「ジッサ」や「ババサ」という地方名がついたという説があります。 そんなに老け顔ですか?いえいえ、そんなことありませんよね。 オイカワの別名は、その他にも 「オイダジジ(揖斐郡池田町)」、「ババカイ(多治見市他)」、 「ヘイシロイ(郡上市美並町)」、「シラハエ(高山市)」、 「チョロバエ(郡上市)」、「ニガバエ(関市)」などなど、 岐阜県魚類方言集(※)によると42にものぼります。   それだけオイカワは、地域に馴染みの深い魚、という証ではないでしょうか。 みな様もぜひ、追星のあるオイカワが「ジッサ」や「ババサ」に見えるのか、 観察をしてみて下さいね。   ※金古弘之:わたしのまわりの魚たち(岐阜県魚類方言集), 1984.   Tweet

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本日の開館時間

9:30-18:00

最終入館 17:00

世界淡水魚園水族館 アクア・トト ぎふ

〒501-6021 岐阜県各務原市川島笠田町1453

TEL 0586-89-8200 FAX 0586-89-8201

2回分の料金で何度でも楽しめる!

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