当館の水生昆虫水槽がリニューアルして早くも2ヵ月が過ぎました。 お客様の反応はどうかなと思っていましたが、 休日には水槽の前に列ができるほど見ていただいたり、 SNSなどでもたくさん投稿されていたり、 「なかなか人気じゃん!」 と嬉しく思っています。 今回は一番大きな水槽(下の写真)の見どころをご紹介したいと思います。 まずはゲンゴロウ。 泳ぎが得意なゲンゴロウの仲間たちですが、 いつでもビュンビュン泳いでいるわけではありません。 底でじっとしたり、植物につかまっていたり… ゲンゴロウの仲間は水面上の空気で呼吸をするため、定期的に浮上します。 ですので、数分間水槽の前にいるとゲンゴロウが泳いでいる姿が見られます。 腹部の先端を水面に出して呼吸をします。 そのビュンビュンと泳ぐ姿がこちら。 ゲンゴロウの仲間はにおいに敏感で、水槽にアカムシやコオロギを入れると この時もやはりビュンビュン泳いでエサを探します。 給餌の時間は決まっていませんが、今の時期はほぼ毎日与えていますので、 タイミングが良ければ見られるかもしれません。 次はガムシ。 ガムシの成虫はおもに植物食で、水槽に植えてあるクロモをよく食べています。 この写真はクロモを食べながら緑色のフンをしています。 よく食べて、よくフンをする、そんな印象です。 ガムシの仲間は水面から取り入れた空気を腹面に貯めておくので、 下からのぞくと腹面が空気の膜できらきらしています。 最後にマツモムシ。 マツモムシは背泳ぎで生活している昆虫で、水面付近にいます。 このようにゲンゴロウ、ガムシ、マツモムシの泳ぐ様子や 食事の様子が目の前で見られます。 他にも、ときどき水から出た場所で甲羅干し(甲羅ではなく翅ですが、 カメの甲羅干しから水生昆虫でも甲羅干しということが多いです)をしたり、 最近ではゲンゴロウやマツモムシが交尾していることもあります。 見どころ満載の水生昆虫水槽、ぜひ見に来てくださいね。 Tweet