おもしろ飼育コラム

パンタナール展より この生き物はなに?
  • 企画展・特別展示

パンタナール展より この生き物はなに?

ずーっと旅行記やパンタナールの現地のことを書き続けてきましたが、 展示中の生き物についても紹介します。     この生き物は何でしょうか?     正解はマタコミツオビアルマジロ アルマジロが正解でしたー!     この写真はアルマジロの甲羅です。 「鱗甲板」と呼ばれるウロコ状の硬いヨロイは、実はなんと「体毛」が変化したものです。天敵のジャガーやピューマ、オオカミなどから身を守ることができます。 進化ってすごいですね。   これを人の頭部で考えてみると・・・ 髪の毛が硬くなり、ヘルメットになるってことでしょうか?     以前、アルマジロの展示飼育も担当している近藤が魅力を紹介してくれました。読んでいただけましたか? https://aquatotto.com/blog-diary/detail.php?p=7655     アルマジロは夜行性で1日15時間以上寝る動物と言われています。 視力がとても弱いかわりに、嗅覚が発達していて、においでエサを探します。 虫やシロアリ、果物など、時には動物の死骸なども食べるようです。 アリなどを食べる際には、大きな爪でアリ塚や地面を掘り、粘着性のある長い舌を器用に使って捕食します。       においをかいでいる行動はこちら クンクン鼻を動かし、においをかいでいる様子が分かりますよね。     20種程いるアルマジロの仲間の中でも、ミツオビアルマジロとマタコミツオビアルマジロだけがボールのような球体になることができます。   こんな感じです。   まるで美術館の展示物のようにも見えますね。     ある朝「え?のびている」と思ってしまう姿を見かけました。 動かない どうした?元気ないのか? と心配しましたが、近くで見るとちゃんと呼吸をしています。   どうやら寝ていただけのようです。 しばらくするとこちらの気配に気づいたのか、起きて走り始めました。     起きる瞬間の映像です。       可愛いですね~。       おまけの話です。 ミツオビアルマジロとマタコミツオビアルマジロの現地名は「Tatu-Bola(タトゥーボーラ)」と言います。「タトゥー」はアルマジロ、ボーラは「ボール」の意味です。 ボールのように丸くなるアルマジロということなんでしょうね。       もうひとつおまけの話です。 サッカー好きならご存知かもしれませんが、 2014年にブラジルで開催されたワールドカップ。ブラジルが歴史的な敗退をした大会です。 その大会のマスコットに「フレコ」というミツオビアルマジロがモデルになったキャラクターがいたんですよ。   では。   Tweet  

餃子
  • 日本の淡水魚

餃子

こんにちは。おいしそうなタイトルにしてみました。 今日はエサの話です。   水族館の飼育係にとって、魚のエサやりは基本中の基本の業務です。 痩せやすい魚、太りやすい魚、エサの好みや、量や与え方など、 色々なことに気を配りながら、時間をかけてエサやりする日々を送っていますので、 それなりにエサやりには自信があります。   ですが、どうしても痩せてしまう魚がいて、 数か月間、頭を悩ませてきました。 去年の夏ごろから展示を始めたナガレカマツカです。     展示を始めた当初は、水流にエサが流されてしまい、 ナガレカマツカがいる場所にエサを落とすことができませんでした。 そのため、流木を置いて水槽内の水の流れを変えてみたところ、   ナガレカマツカの近くにエサを落とすことに成功。 それでも残念ながら、まだ痩せていく一方でした。   次に試したのは、夜間にもエサを与えるということ。 夜間はカワムツやオイカワなどの同居している遊泳魚の動きはにぶく、反対にナガレカマツカはエサを探している感じでしたので、多少の効果はあったような気もしますが、何匹かはまだ痩せていく一方…。   そして、ほかのスタッフとも相談した結果、こんなものを試してみることにしました。   緑色の餃子。   その中には、ナガレカマツカが大好物なアカムシをたっぷり詰めました。 餃子の皮となる部分は、メコンオオナマズに与えている練りエサを使いました。     これをナガレカマツカの水槽に沈めて、すぐさま蓋をします。       ナガレカマツカだけが横の隙間からエサに近づくことができ、 水に沈んで、もろくなった皮が崩れてアカムシが流れ出すっていうシロモノです。   どうでしょう?蓋の下にナガレカマツカが入り込んで、なにやら食べているのがお分かりいただけますか?     この方法にしてからは、痩せることはなくなり、ひと回りサイズアップ。 堂々としてきました!   水槽には12匹のナガレカマツカがいます。 水槽の前を通るときは、何匹見えているかな?と、 チェックするのが、私の密かな楽しみになっています。     3匹見えたらまずまず。 5匹見えたらヨシヨシ。 8匹見えたらウキウキ。 今のところ8匹が最高記録です。みなさまも数えてみてくださいね。       Tweet  

パンタナール旅行記 最終回
  • 企画展・特別展示

パンタナール旅行記 最終回

こんにちは パンタナールに行ってきた河合です。   我々は、4月にパンタナールに赴き、帰国後すぐに企画展の準備に取りかかり、そして第1章、第2章とパンタナール大湿原の魅力と現状をお伝えしてきました。 この企画展も残すところあと僅かとなりました。   たくさんの方にご覧いただけたことを、本当にうれしく思います。そして、この旅行記も楽しみにしていただいた皆様に感謝の気持ちでいっぱいです。       さて、今回でパンタナール旅行記最終回です。 お蔵入りしそうなネタを紹介したいと思います。   まずはドローンを使った調査を紹介します。 これはオリバーとマーガレットが主となって行っていた研究の一つです。   マーガレットはカナダのマギル大学の准教授でリモートセンシング(衛星及び空中画像)を使った研究を得意とする研究者です。 これがドローンを飛ばすところ         ドローンで撮影したオーリョダグア川とプラタ川の合流点の映像です。 濁った水がプラタ川、澄んだ水がオーリョダグア川です。 プラタ川も本来は透明度の高い川ですがこの映像を見ると土砂が流入している様子がはっきりわかりますよね。   パンタナールの大地が農場になっている様子がわかります。     ドローン調査の道中の映像です。 このように赤土の悪路が続きます。手で持っているカメラのブレで悪路を体感できるかと思います。   ドローンの撮影のために農場にも立ち寄り、家主に農家の暮らしを見せていただきました。 かまど   スコーンのような食べ物をいただきました。       バナナを栽培していました。     これはサトウキビです。 サトウキビの奥はマンジョッカ(キャッサバ芋)です。       そしてこちらは、オーリョダグア川で3Dマップを作るための撮影について打合せしているところです。 撮影中の様子です。     このように川の一部が3Dマップになりました。       そして、最終日に訪れたミランダ川への道中にてカピバラに遭遇。   シンボルバードのズグロハゲコウに遭遇 ミランダ川周辺は蚊が多く、車の扉を開けた瞬間に蚊の集団に襲われているときの映像です。     動物の絵が描かれている道路標識が多かったです。       焼き畑農業、少しわかりにくいですが煙が見えますか?       ロードキルのワニ   他にもミナミコアリクイやアルマジロ、カピバラなど多くの野生動物が車にはねられて死んでいる姿を見ました。     こちらは、ミランダ川で釣りを楽しむ人たち。     今回、釣りは出来なくて残念でしたがミランダ川のクルージングはしました。   さて、このクルージングでは、ボニート周辺ではなかなか出会うことができなかったカピバラやジャガー、オオカワウソ、オナガカワウソなどを求めていたのですが、結果、出会えず…。   突然のスコールでびしょ濡れになるという思い出付きで楽しんできました。       これである程度パンタナール大湿原についてお伝え出来たと思います。     最後にメッセージです。 正直なことを言うと、パンタナール大湿原のことを語れるほど長い期間滞在していたわけではないですし、今回訪れた場所はほんの一部に過ぎません。   しかし、独特な環境で多くの動植物が生息する生物の楽園であることは間違いありません。 世界的にとても貴重な環境です。   そんなパンタナールも問題を抱えています。例えば火災。興味がある方は、是非こちらもご覧ください。 少し残酷な映像も出てくることがありますがこれが現状です。 https://www.afpbb.com/articles/-/3252767 アマゾンの森林火災やオーストラリアの大規模火災が国際問題として取り上げられたことは、記憶に新しいかと思いますが、パンタナールも同様なんです。     さて河合の3度目のブラジル行きはあるのでしょうか? 私としては、またパンタナールに行きたいです。そしてもっといろんな生き物や環境を見て体験して皆さんにお伝えしたいです。       毎回、長文でしたが最後まで読んでいただき、本当にありがとうございます。     Tweet  

3月9日 休館日
  • バックヤード

3月9日 休館日

実はアクア・トト ぎふには定休日はありません。 河川環境楽園の休園に伴う休館日が年間7回ほどあり、2019年度最後の休館日は3月9日でした。     休館日というとガイドやショーもなくて、作業も少なくてのんびりしていると思いますよね?実は全く正反対なのです。 通常営業日にできない作業がたくさんあります。 通常営業日には水槽が濁るような大掛かりな掃除作業ができないため、お客様のいない休館日に汚れのたまっている水槽を集中的に掃除します。   この写真は、「タンガニーカ湖の魚」水槽の底砂掃除です。エアリフト式の掃除道具で汚れを取っています。 (潜水者が持っているのが底砂を吸い上げる道具で、ホースが2本つながっています。 1本は汚れを吸い上げるホースで、もう1本の細いホースからはエアが出ています。これはエアの力を使って水を上に噴き上げ、汚れも一緒に浮き上がらせるという仕組みです。   水面上にあるバケツにはフィルターが取り付けてあり、フンなどの汚れをこしとります。 フィルターはあっという間に汚れで詰まるので、交換を繰り返しながら作業します。)       こちらは「アマゾン川の魚Ⅱ」水槽です。側溝の中に底砂が入ってしまったため、たまった砂をかきだす作業の様子です。 (この側溝はろ過槽へ行く取水口につながっており、砂で詰まってしまうとろ過できなくなります。また、取水口からポンプに砂利が入ってしまう危険性もありますので、ポンプを止めて慎重に作業する必要があります。)   当然この作業を行うと底砂の汚れを巻き上げるので、水槽内は濁って魚が見えにくくなってしまうので、この作業は休館日にしかできないのです。       もう一つの大掛かりな掃除が、「アマゾン川の魚Ⅰ」の水槽の底砂掃除です。 通称「バズーカ」と呼ばれる掃除道具で、底砂の汚れをポンプの力で吸い込んで、ろ過槽で受けてきれいにします。方法は大掛かりですが、底砂はとてもきれいになります。 この掃除で底砂がきれいになっていくのを見ると、とても気持ちよくすっきりします。 (でも、この日の潜水時間は3時間近く・・・私にはかなりこたえます)         この日は「水田近くの土手の生きもの」水槽の床材が新しくなりました。カナヘビたちも心なしかうれしそう? お客様のいない休館日はスタッフがフル出勤で水槽掃除に励んでいます。 休館日の翌日は、水槽が美しいのでその日を狙って来館いただくのも良いかと思います。   Tweet  

パンタナール旅行記 スクリ川
  • 企画展・特別展示

パンタナール旅行記 スクリ川

こんにちは。 パンタナールに行った河合です。     我々は基本的にプラタ川の支流オーリョダグア川を調査していましたが、 6日目にはスクリ川、8日目にはミランダ川にも行きました。     第1章で少しだけスクリ川について展示をしましたが、あまり情報を公開していないのでここで紹介しますね。   スクリ川でシュノーケリングした時間は 1時間半から2時間弱だったかな?   とにかく短い時間でさーっと川の中を見ただけなので、多くを語ることはできないのですが、水の透明度や水温は、オーリョダグア川とそれほど変わらず、魚の数も多いという印象が残っています。 パイクカラシン(トーピードパイク)と呼ばれる魚に出会えたのはスクリ川で、第1章で展示しました。 https://aquatotto.com/blog-diary/detail.php?p=7365         さてさて、ではスクリ川ってどんなところだったのでしょうか? スクリ川に行った前日の背景から紹介します。     オーリョダグア川とプラタ川の合流地点でキイロアナコンダに遭遇してテンションが上がったのが調査5日目、スクリ川に行く前日のことです。 そして、オリバーから「明日行くスクリ川は、アナコンダがたくさんいるらしいぞ!」と言われ、さらにテンションはが上がりました! 期待に胸を躍らせスクリ川に向かいました。       こちらがRio Sucuri ecoturismoの情報です。https://www.riosucuri.com.br/ これが施設のゲート付近です。       木製のコンゴウインコ、巨大アナコンダ、ジャガーが出迎えてくれました。 この川も観光客でいっぱいでした。   「スクリ」とは現地でのアナコンダの呼び名です。 つまりスクリ川を直訳すると「アナコンダ川」ということ!アナコンダがたくさんいるのかとすごく期待しますよね。       では川の様子です。   オーリョダグア川とは違い水深が深いので足をつくことはできません。 ただただ流れるのみです。水温は25℃くらいで、体温よりも低いので30分も入っていればやっぱり寒かったです。 とにかく寒くて震えながら川を下っていた記憶があります。     そしてスクリ川には、水草の種類や数がとても多かったです。         日本でジャンボタニシと呼ばれるリンゴガイの仲間も見つけました。 もちろん野生のリンゴガイです。ここでは在来種です。       そして気になるアナコンダはというと…。 「0」という結果に。   ワニに出会うことはできましたが…     おまけの話 途中で見たフォルモーゾ川です。     本来は透明度の高い川であるらしいのですが、周辺の農場から土砂や化学肥料・農薬などが河川に流れ込んで濁っていました。 そして、周辺には薬品のような臭いがしていました。よく見るとピラプタンガの姿は見えます。 オリバーの話では「ここにはコリドラスもいるよ」ということでしたが、川には入らなかったので大好きなコリドラスに出会うことはできませんでした。     次がパンタナール旅行記 最後の投稿予定です。     残念ながら、3月29日「カピバラのふるさとパンタナール」の講演会が中止となりました。また、どこかの機会でパンタナール大湿原の魅力を、生の声でお伝えしたいと思っています。     Tweet  

パンタナール旅行記  出会った鳥たち
  • 企画展・特別展示

パンタナール旅行記  出会った鳥たち

こんにちは。 パンタナールに行った河合です。   前回は陸というか空に目を向けて出会った鳥を紹介しました。 今回はその続きです。   先に言っておきます。 鳥はすごく好きですが、詳しくはありませんので悪しからず。   水族館なので魚に話題がいきがちですが、魚以外の生き物のこともできるだけ伝えたいので紹介させてくださいね。     まずはこの鳥 ・パンタナールの象徴 ズグロハゲコウ 現地ではトヨヨ(トゥユユ)と呼ばれ、翼を広げると2mを超え、アメリカ大陸で最大級とも言われる大きな鳥です。     カンポグランデ空港にあったモニュメントの話を1月31日の投稿で書いていますので、そちらも見てくださいね。 https://aquatotto.com/blog-diary/detail.php?p=8089   最終日の最後の最後に数羽見ることができ、とても嬉しかったです。 カンポグランデに戻る途中にこんなものがありました!   トヨヨの電話ボックス         ・草原にいたのはアメリカレア 現地名はエマ。 アメリカダチョウとかナンベイダチョウとも呼ばれ、ダチョウやエミューの仲間です。 最初は「あっレアだ!」と感動したんですけど、牧草地やトウモロコシ畑ではよく見かけました。     こちらはノガンモドキの仲間で、現地ではシリエマ。 とても速く走る鳥です。ブラジルに行く前に読んでいた本に載っていて、どんな鳥なのか気になっていました。     ・人気どころだとフクロウでしょうか? これはアナホリフクロウ 僕がパンタナールにで見たかった鳥の一種です。アリ塚の頂上にひょっこりと現れ周囲を見渡している様子が観察できました。     これはウサギフクロウ   前回紹介したBuraco das Ararasの受付の近くにいました。 誰もこの鳥がいることに気が付いてなくて、僕が最初に見つけたんです。僕が写真を撮り始めるとすぐに人だかりができました。あまりにもじ~っとしているので最初はオブジェなのかと思いました。シンプルに可愛い鳥ですね。     ・オーリョダグア川の入り口で突然現れたオオホウカンチョウの家族   至近距離でじっくり観察できました。オス(黒色)のトサカがおしゃれですよね。     ・川岸や水辺で見たのはサギの仲間やウの仲間など ナンベイヒメウかな?ササゴイ、ダイサギ、ナンベイアオサギ、クビワヤマセミ       最後に行ったミランダ川の川岸にはサギやウの仲間が多かったです。 ・死んだワニに集るクロコンドル         ・リンゴガイ(日本ではジャンボタニシと呼ばれる)を食べるというタニシトビ(ネイルカイト)       ・浮草の上を歩くナンベイレンカク       ・調査に使ったドローンに興味を示し寄ってきた猛禽類の一種         ・名前が面白いミナミカラカラ。   現地ではカラカラと呼ばれています。ゴミ捨て場のゴミをあさるそうで、日本のカラスのような存在だとか…。     ・カマドドリの仲間 巣を見たら名前の由来がわかります。パン屋さんのかまどのような巣を作ることから名前が付いたと言われています。       もう少しだけお付き合いを 他にもアマゾンカッコウやタイランチョウの仲間、オキナインコ、コウカンチョウの仲間などなど。 名前が分からない鳥もいるので写真のみで紹介します。       チュウハシやヨタカの仲間、猛禽類などまだまだたくさん見たかった鳥がいます。次にブラジルに行ったときには必ずや!宿題として残しておきたいと思います。 鳥好きにはたまらない場所だと思います。   是非みなさんもパンタナールへ。 ではでは       Tweet  

カエルの産卵スタート
  • 日本の両生類

カエルの産卵スタート

今年の冬は例年になく暖かく、雪もほとんど降りませんでした。   そんなわけで、毎年水槽内で産卵するヒキガエルたちにも影響があるかと思っていましたが、特に例年と変わらない時期に産卵がみられました。     早速POPも取り付けましたので、ぜひぜひご覧ください。   日中でも水槽内はこの通り、真っ盛りな感じです。   4ペアが抱接していました! (よく見ると雌雄で種が違うペアが混ざっていますね…)   オスのたくましい前肢、「絶対に離さない!」とメスに必死に抱きつくオスの姿、時折聞こえる鳴き声など、見ていて本当に飽きません。     また同日、バックヤードでニホンアカガエルも産卵していました。   プリプリです。   こちらは現在非公開ですが、受精していて順調に胚発生がみられたら、どこかで展示したいなと思っています。 野外でもヒキガエルの産卵が始まっているようですし、ぜひ湿地などを散策して、卵やオタマジャクシ観察をしてみてはいかがでしょうか? どんな卵やオタマジャクシなのかピンとこない方は、水族館での予習をお薦めします!(…空いてるから見やすいですよ…)   新型コロナウイルスの拡大が心配されますが、現状では、感染リスクや安全面に細心の注意をはらいながら開館しております。 ※各種ガイドやイベントは中止しています。 イベントの中止状況や対策は、こちらをご確認ください。         Tweet  

新アシカショーがはじまるまで
  • アシカショー

新アシカショーがはじまるまで

皆さんこんにちは。 動物担当の平出です。   当館では、毎年春休み頃にアシカショーの内容を変更しています。 今回のブログでは、そのアシカショーがどのようにできあがるのか紹介します。     まずは、新しいアシカショーの内容(テーマ)を考え、それを元に台詞を入れた台本を作ります。 台本は1年前からスタッフで考えます。   台本が完成すると、アシカのマリンへ新種目のトレーニングを10月からはじめます。 ショーに必要な小道具など作れそうなものは、順次手作りしていきます。     マリンが新種目を覚えたら、次は人の練習です。 台詞の流れ、物を準備する動きやサインを出すタイミングなどを練習していきます。この立ち稽古は1月から実施します。   その後、1月の後半から、マリンと一緒に立ち稽古をします。   マリンと一緒の立ち稽古は、新しいアシカショーへ切り替わるまで行っていきます。 現在も毎日練習中です!     <お知らせ> 3月15日現在、新型コロナウイルス感染症が拡大している状況を受け、皆様の感染リスクや安全面を考慮し、アシカショーは中止しております。 最新の情報は随時ホームページにてご案内いたします。詳しくはこちらのページをご覧ください。     Tweet  

パンタナール旅行記  次は陸上に目をむけて
  • 企画展・特別展示

パンタナール旅行記  次は陸上に目をむけて

こんにちは。 パンタナールに行った河合です。   前回は水中の様子や魚のことを書きました。 今回は陸というか空に目を向けて、出会った鳥を紹介します。   パンタナールについて書籍やインターネット、SNSなどで情報を集めてみると、いろんなことが書かれていて面白いです。   例えば 「パンタナールは、ワニの密度が世界一だと思います」とか 「パンタナール周縁部で世界の鳥類の約10%の種類が観察でき、バードウォッチャーの憧れの地だ」とか 「カピバラは、野良猫の感覚で見られる」とか これらは実際にパンタナールに行った方や在住の方の感想です。信じるか信じないかは皆さん次第ですが。   どれも面白い表現ですよね。それだけパンタナールには多くの生き物がいて、自然が豊かだということを伝えている気がします。   前回紹介したプラタ川の施設の敷地内や、プラタ川沿いの森林、ホテルからプラタ川までの移動の間では実にたくさんの鳥に出会うことができました。 私の個人的な感覚では、ベニコンゴウインコやオニオオハシは、水族館周辺で見るスズメやカラスのような感覚です。   さらにはブラジル到着から 6日目の夕方に、ホセにこんな場所に連れて行ってもらいました。 「Buraco das Araras」です。 直訳するとコンゴウインコの穴になりますが、コンゴウインコのねぐらです。 ここには深さ100m、円周500mの南米最大と言われる陥没穴があり、夕方になるとコンゴウインコたちが寝るために集まってきます。 現地のガイドによるとこの洞の絶壁には敵が来ないので、安心して寝ることができるため集まってくるそうです。こんな感じです。 この施設の生き物情報はこちら。https://www.buracodasararas.com.br/     それではここから順番に紹介していきましょう! まずはオニオオハシ   地元ではFlying Bananaと呼ばれているとか。ナイスネーミングですね。 カンポグランデ市内でも見られました。じっくり見るとくちばしから目にかけて黄色とオレンジ色のコントラストがとても美しいです。このバランスの悪さも愛嬌がありますよね。     次はルリコンゴウインコ 企画展で展示中の鳥です。 ルリを見たのは実はこの1羽だけなんです。スミレコンゴウインコも見られるはずでしたが出会えませんでした。   よく見たのはベニコンゴウインコ コンゴウインコは、くちばしや脚を器用に使います。展示しているコンゴウインコもじっくり見てくださいね。     あとは南米で見たい鳥といえば皆さんご存じのハチドリ ツバメハチドリと、もう少し小さなハチドリの2種は見ました。 とてもきれいな鳥ですが、動きが素早くてなかなか写真がうまく撮れなくて苦労しました。羽の光沢が本当に美しい!     ボリュームが多くなってきたので今回はここまで。 続きは次回にします。 次は写真多めで紹介します。 では   Tweet  

お家でものづくりワークショップ「ストーンペインティング」
  • イベント

お家でものづくりワークショップ「ストーンペインティング」

こんにちは。 学校がお休みになり、お子さんたちがおうちで退屈しているという話をあちこちで耳にします。   当館では土日祝日にものづくりWS(ワークショップ)を開催しているのですが、担当の私たちは次のワークショップのため、ネタ集めを常に心がけています。 今回はそのネタの中から、おうちで気軽にできる工作を紹介しますね。     「ストーンペインティング」   これはその名の通り、石に絵を描く遊びなのですが、幼稚園から小学生のお子さんにとても人気があります。 いろんな画材を使って石に絵を描くだけなんですが、これが結構面白いのです。   石の形を見て「魚の形みたいだなー」と思ったらこんな感じ。 これはクレヨンで描いて、最後ニスをぬってあります。     ポスカやペイントマーカーを使って描くと、色鮮やかになります。金か銀があるとゴージャスですよ。     アクリル絵の具で青一色に塗った後、白だけで絵を描くと、ちょっと大人でおしゃれな感じに。色の組み合わせを変えてもいいですね。     真っ白な小石があったら、細い油性ペンでこんな風に描いても可愛いです。     ポスカやアクリル絵の具は100円ショップにも売っています。 お絵描きの好きなお子さんがいたら、ぜひおすすめです!大人も楽しめますよ。   ※石を集めるときはマナーを守ってお願いします。     <お知らせ> 3月9日現在、新型コロナウイルス感染症が拡大している状況を受け、皆様の感染リスクや安全面を考慮し、水族館でのものづくりワークショップは中止しております。 最新の情報は随時ホームページにてご案内いたします。詳しくはこちらのページをご覧ください。     Tweet  

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本日の開館時間

9:30-18:00

最終入館 17:00

世界淡水魚園水族館 アクア・トト ぎふ

〒501-6021 岐阜県各務原市川島笠田町1453

TEL 0586-89-8200 FAX 0586-89-8201

2回分の料金で何度でも楽しめる!

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