おもしろ飼育コラム

おさかなたちの夏祭り
  • イベント

おさかなたちの夏祭り

みなさん、こんにちは!   夏休み真っ只中、いかがお過ごしでしょうか? 暑い日々が続いていますので、熱中症に気を付けてアクア・トトぎふに遊びに来てくださいね!     8月7日より、テーマ水槽『おさかなたちの夏祭り』がスタートしました。 以前に、『夏休みといえば…』というブログで少し紹介しました。 もう、そちらブログは読んでいただけたでしょうか⁈   あのブログでお見せしました魚型の醤油入れはなんと!提灯へ大変身★       そして、設計図をつくり、一から作製した櫓(やぐら)! 他のスタッフにもお手伝いしてもらい、完成しました。 ちゃんと太鼓もあります。少し傾いているのはご愛嬌です…   水槽の中では、浴衣のひらひらをイメージした魚たちが泳いでいます。 私のおすすめはダルメシアンモーリーです。おしゃれな魚です。     魚たちと一緒に水中の夏祭りを楽しんでみてください!     Tweet

ゲンゴロウの話
  • アクア・トトの生き物

ゲンゴロウの話

さて、今回は久しぶりにこの生き物、みなさんお待ちかねゲンゴロウです。   ゲンゴロウの新成虫が土から出てきました。   本当は幼虫のときからブログを書きたい気持ちはあったのですが、卵の数が多く得られたわけでもなかったので、バックヤードでひっそりと飼育しておりました。 ゲンゴロウの幼虫はこんな感じ。 こちら1令幼虫です。アカムシを食べています。   大顎でアカムシを挟むようにしているのですが、そこから消化液を相手の体に入れ、消化された肉を再び大顎から吸い込むというタガメと似たような食べ方をします。 ちょっとぞくっとしてしまいますね。笑   2回脱皮をし、卵から孵化してから約40日で土に潜ります。 土の中の誰にも見られないところで脱皮をして蛹になり、そして羽化します。 羽化後羽が固まると土の上に出てきます。 土の中の様子もいつか観察してみたいなあなんて思います。   そしてその時の写真をもう一度。 潜ってから1ヵ月弱、土の上のこの姿をみて「あー!出てきた!かわいい!」なんてにやけてしまいました。 土の上でちょこんとしていて、つぶらな瞳がよく見えるでしょう。羽の色もきれいです。   水の中に入れて数時間後に様子を見に来ると 早速甲羅干しをしていました。   これまでゲンゴロウの幼虫についても書いてきましたが、いつか成長記録のように、ゲンゴロウの魅力についてもう少し詳しくご紹介していきたいと思います。     さて、話はまるっと変わりますが、ついこの間の夕方にこんな愛くるしい寝姿が…。 ゾウガメのコマチですがよく見ると前足の上に顔を置いています。   かわいい…!   この写真開館中に撮りました。夕方になると昼間とはまた別のかわいらしい姿にも出会えるかもしれません。   お盆期間の8/17までは19時閉館、夏休み中の9/1までは毎日18時閉館です。 昼間は暑いから出かけたくないなあなんて方、夕方でもゆっくり見られますよ。     Tweet

パンタナールに行った人の情報②
  • 企画展・特別展示

パンタナールに行った人の情報②

パンタナールに行った河合です。 2回目の情報です。 まずはちょっと宣伝です。 8/4にフロアトークを実施しました。   その時の様子はこんな感じです。 ようやく生の声でリアルパンタナールをお伝えできました。 展示している魚の話や展示の見所はもちろんですが、現地での食べた物の話、ボニートの街の話など未公開映像や写真、資料なども使いながら解説しました。 まだあと3回あります。 8/11、8/12は大島 8/25は河合が担当します。     実際に行ったスタッフの生の声でパンタナールを体感してください。 反省点も活かしながら内容も改善していきますので2度目、3度目と見に来てくださいね。 ブラジルやパンタナールにあこがれている方、気になる方 パンタナールに行きたくな~るかも!?   更にはお盆期間(8/10~8/18)には、トトラボにてパンタナールのいろいろなお話が聞けます。   内容は 12:30~13:20 パンタナール大湿原について(カピバラの話もします) 13:20~14:10 パンタナールの魚について 14:10~15:00 パンタナールのカワウソについて このチャンスをお見逃しなく!!     なが~い前置きの後に本題へ 今回は「なぜこんな澄んだ川なのか?」を説明しますね。 水質は、pH7(中性)、水温は25℃くらい 水質はそれほど特別なわけではありません。   それでは なぜこんなに透明度が高いのでしょうか? その秘密は水質ではなくて川の環境にあります。 その環境とは、ボドケナ山脈と石灰質の岩にあります。 標高600~800mほどの山ですがボドケナ山脈が付近にあり、降った雨が伏流水となり、川のいたる所から湧き出ています。 イラストは同行したいた生物学者のホセが書いたものです。なかなか渋い絵ですよね。     他にも現地で購入した本やブラジルのWEB情報を解読すると…   石灰岩に秘密があります。 ①酸性の水を中和して水質を中性に保ってくれる。 ②多孔質であるため、細かい粒子を吸着する。 ③水中に溶け出した成分が泥や細かい汚れをコーティングして凝集する。   今回は少し難しいお話になりましたが、このような環境が澄んだプラタ川やスクリ川を作り出しているんですね。   まだまだ続きますよ。次はもう少しわかりやすい内容にしようかな~ お楽しみに! Tweet

企画展便り~おすすめフォトスポット~
  • 企画展・特別展示

企画展便り~おすすめフォトスポット~

みなさんこんにちは 新しく始まりました企画展ご覧下さいましたか?   そんな企画展コーナーの中で、おすすめフォトスポットのご紹介です! 展示スペース後半に設置してあるのがこちら     「パンタナールで水中散歩」と題しまして、水族館スタッフが実際に体験したあの綺麗な水中をイメージしたスペースをご用意していますので、是非みなさんも色んなポーズにチャレンジしてみて下さいね! (気づかず素通りしてしまう方もいますので・・・・・)     さらにもう一つおすすめをご紹介しますと それは今回展示している生き物たち 小型でちょこちょこしている魚がいます。   そんな生き物たちを観察するときにおすすめなのが、下から見る!ことです。   当館の水槽は子供目線で見やすいように高さが調整してありますので、大人の方だと見づらい面があるかと思います。   そんな時はぜひ屈んで頂き生き物たちと同じ目線で、目を合わせるともしかしたら面白い発見があるかもしれません。   このくらいの目線、という動画が下です。   いろいろな角度から見てくださいね。 ではまた Tweet

パンタナールに行った人の情報①
  • 企画展・特別展示

パンタナールに行った人の情報①

4月にパンタナールに行った河合です。 7月13日から始まっているパンタナール大湿原をテーマにした企画展。 みなさんはもうご覧になりましたか?   伝えたいことがたくさんありますが、企画展の中だけではスペースや文字数制限など様々な事情があり、伝えきれません。 現地で撮影した写真や動画も未公開のものがたくさんあります。 このまま日の目を見ずに埋もれていくのはもったいないです!   ということで、 これから少しずつ現地で撮影したものを交え、企画展の見所などを紹介していきます。   まずはこちらから「はじめに」   企画展の「ごあいさつ」になる部分です。 今回の企画は、「パンタナール大湿原」という場所を皆様に知っていただくことが最大のミッションです。   ブラジル・生き物・川といえば「アマゾン」をイメージする人が多いのではないでしょうか? 木々が生い茂ったジャングルの中を茶色く濁った水が流れ、そこにはピラニアやアナコンダ、森にはサソリやタランチュラが!足を踏み入れたら無事に帰ってこれないなんていうイメージがあるのではないでしょうか?   これだけははっきり伝えたいです。パンタナール大湿原はアマゾンではありません! アマゾンの一部でもありません!! アマゾンとは全く異なる場所です。     今回紹介しているパンタナール大湿原ってどんなところだろう? 展示ではこんな解説が       アマゾンは、南米大陸の北に位置し、アマゾン川流域の熱帯雨林気候。 パンタナールは、南米大陸の中央に位置し、大きな湿地帯でサバンナ気候。 地理的な位置や気候だけでも大きく異なります。   一緒に調査したメンバーのオリバー氏が撮影したパンタナールの一部の写真です。     雨季の終わり、乾季の始まりに私たちは行ってきました。 これが雨季になると広大な草原は、浸水し大きな湿原に変わります。 パンタナール大湿原は、本州と同じくらいの面積があり大きく北パンタナールと南パンタナールに分けられます。   今回、行った場所は南パンタナールのほんの一部の場所です。 プラタ川とスクリ川を調査してきました。 マトグロッソ・ド・スル州のボニートという観光地の街に拠点を置き、プラタ川とその支流オーリョダグア川を主に調査してきました。   例えていうならば 広い本州の中の岐阜県郡上市 郡上八幡に拠点を置き、長良川とその支流吉田川を調査したようなものです。     ひとまず今回はこれくらいにしておきまして 初回はアマゾンではないですよ!ということをお伝えします。 次回もお楽しみにしてください!   Tweet

パンタナール展の気になる魚
  • 企画展・特別展示

パンタナール展の気になる魚

パンタナール展がスタートしています。連日大賑わいです。 展示されている魚種で個人的に好きな魚をピックアップします。 プラタ川の砂地で確認したとされる「かわいい小さな魚たち」水槽 その中で砂地にたたずむ細長い魚—それはロリカリアです。 現地名はカスクードハパカノーアというそうです。     以前、10周年企画展での調査でペルーアマゾンに出向いた時 たくさんのロリカリアに出会うことができました アマゾン川の本流から支流まで、砂地や砂泥底がある場所では 必ず生息していました。吻先の丸いタイプから尖っているものまで 種類が豊富だったことを覚えています。     扁平な体で砂地に身を潜めたり、餌を砂ごと飲み込んで鰓から砂を吐き出したり 観察していて飽きることのない魚です。同じ企画展で展示しているプレコやファロウェラに似ていますが、口の形状を見ると食性が少し違うようです。小動物やデトリタスなどの腐食性の物質を好んで摂取しているようなので、飼料に配慮しながら飼育していきます。     常設展示にもロリカリアの仲間がいますよ。1階水草水槽の上・中段の水槽です。 中段にいるロリカリアは普段なかなか姿をみせてくれません。 捜してみてください! Tweet

母校での講演
  • お知らせ

母校での講演

30年以上前に卒業した母校の小学校から講演の依頼をいただきました。 講演の内容は「ようこそ先輩 ~夢を叶えるために~」   私はとにかく魚大好き少年で、小学校卒業文集での将来の夢に書いた内容は「水族館のおじさんになること」でした。小学生のころからの夢を叶えた先輩として呼んでいただいたわけです。 地域の先輩である講師の話を聞き、将来に向けて自己実現を図るために、希望や目標をもってもらうことがねらいです。     お話の中で 夢とは、あこがれの職業につくことではなく、なりたい自分になる、ということだと伝えました。 その仕事につくことが目的になるのではなく、その仕事をすることでどんな自分になりたいか、どんな暮らしをしたいのかを想像してみる。そういうことまで考えることができる人が、ただなりたい!と思うだけじゃなくて、具体的に夢をかなえることに近づくことができるわけです。   ただし好きなことを貫くというのはとても勇気と根性のいることです。   それだけの価値のある好きなことをみつけるために子供たちにできることは、勉強なのか、友達を大切にすることなのか、本をたくさん読むことなのか、毎日トレーニングすることなのか、それは人それぞれ違うはずだから、自分と向き合って、自分でよく考えて、自分のことを知って、自分だけの好きなことを見つけて、その好きなことを大切にしてほしいと伝えました。     今、目標がない人も、どのような毎日を過ごしたいか、日々の生活の中で楽しいとか嬉しいということがたくさんある暮らしを目指してほしいな、と思います。 今回、私の話を聞いてくれた児童のみなさんが「好きなこと」を実現できる人生になることを願っています。     Tweet

タイコウチの成長
  • アクア・トトの生き物

タイコウチの成長

6/2にタイコウチの産卵と幼虫の誕生までをブログで紹介しましたが、今回はタイコウチのその後の成長を紹介したいと思います。 タイコウチは5回の脱皮を経て成虫になります。今回はふ化から成虫までを紹介します。   5月31日 「ふ化直後」 ふ化したては6mm程度の大きさで、赤い体色をしています。数時間で体が固まってきて体色も茶褐色になります。   5月31日「1令幼虫」 餌は冷凍アカムシ(ユスリカの幼虫)を与えています。自然界ではボウフラやミジンコ、小型の昆虫などを食べています。   6月6日 「2令幼虫」 はじめて脱皮をして1cm程度の大きさに成長しています。両方の前肢を振って、積極的に餌を捕まえようとする行動が見られます。   6月13日 「2令幼虫」と「3令幼虫」の比較 成長に個体差があり2令幼虫と3令幼虫が混在しています。1.5倍くらいの大きさになっているのがわかります。3令幼虫くらいからコオロギの幼虫を食べるようになります。     6月18日 「4令幼虫」食欲旺盛で、個別の容器で飼育しないと共食いしてしまいます。   6月26日 「5令幼虫」羽になる部分が黒くなっていて、もうじき最後の脱皮をします。   7月5日 「成虫」と「脱皮殻」背中が割れて最後の脱皮をして、立派な成虫になりました。   7月14日 展示槽に入ったタイコウチのオスとメス 5月生まれの幼虫たちも5回の脱皮をへて無事成虫になり、7月14日に展示槽デビューしました。   成虫になったタイコウチは、順調にいくと来年の初夏には卵を産んで、新しい命がつながっていくかと思います。 当館生まれのタイコウチを是非見にいらしていただければと思います。   Tweet

夏休みといえば…
  • イベント

夏休みといえば…

みなさん、こんにちは!   待ちに待った夏休みですね。 夏休みといえば 子供から大人まで楽しむことができるあのイベントの季節です! そう、あのイベントです‼ みなさん、お分かりですか?   そのイベントをテーマにした水槽を来月の8月6日から水族館のエントランスにて展示を開始します。 現在は、上の写真のような『真夏の水中ひまわり畑!』というテーマで展示しています。   このように季節やイベントなど様々なテーマに合わせて、展示内容を考えています。   来月から展示が始まるということで 今、水槽に使用する装飾を少しずつ製作しています。   これは、イベントには欠かせないある建物の設計図を作っているところです。 何を作っているでしょうか?     さらに!みなさんが一度は見たことのある魚型の醤油入れを 光り輝くあるものに見立てて使用するつもりです。     果たして、私が何を作っているか… 来月のテーマ水槽をお楽しみに!   Tweet

2世代目のコガタブチサンショウウオ
  • 日本の両生類

2世代目のコガタブチサンショウウオ

こちらのサンショウウオ。 みんな大好きコガタブチサンショウウオです。 地下伏流水中に繁殖する小型サンショウウオで、当館では2011年に初めて繁殖に成功しました。   それ以降、毎年繁殖には成功していますが、今年の春にようやく2世代目(当館生まれの個体同士で繁殖)が産まれました! 親は2011年と2012年に生まれた個体たちです。   もっと早くに2世代目が得られるかと思っていましたが、 他のサンショウウオに浮気していたりしたせいか、なかなか産卵が見られませんでした。   ごめんなさいと反省しつつ、日々の管理にいそしんだ結果…、 何度見ても小躍りしてしまう光景!   その後の卵はご覧の通り、日々姿を変えていきます。 現在の様子はこの通りです。 もうすぐ変態し、上陸しそうです。まだまだ気が抜けません。   改善すべきことはまだまだたくさんありますが、とりあえず2世代目が得られたましたので、今後は自信をもって「繁殖させてます!」と宣言したいと思います。   Tweet

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本日の開館時間

9:30-18:00

最終入館 17:00

世界淡水魚園水族館 アクア・トト ぎふ

〒501-6021 岐阜県各務原市川島笠田町1453

TEL 0586-89-8200 FAX 0586-89-8201

2回分の料金で何度でも楽しめる!

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